見出し画像

6月の色校が出そろいました!

「そもそも色校って何?」


色校とは、正式には「色校正」といいまして、著者やデザイナーさん、編集者などが、思った通りの色で印刷できているかを、実際の印刷を始める前に確認するための試し刷りのことです。カバーや表紙など、カラーで印刷するものは必ず色校をとります。絵本や写真集などのオールカラーの書籍では、本文ページも色校をとることがあります。



■6/11発売
『スイートホームinニューヨーク』(by るびー)

毎日がスペシャル☆ときめき家族のNYデイズ!
万バズのイラストで話題!のるびーさんが描く、オールカラーのエッセイコミック🗽

ニューヨークのイベント満載な「春夏秋冬」を通して、妻が好きすぎる夫と、コミュ力高めの幼い兄妹との大奮闘かつ色鮮やかな毎日を描きます。
新鮮な異文化交流と、極上のエンタメ、アメリカの本気…の中で、あますぎるほど幸せな、るびーさん一家の素敵なNYライフをお届け!

80’sテイストをこれでもか! というほど盛り込んだカバー。
あの頃のポップな可愛らしさとそれでいて品のあるタイトルロゴも素敵です。
こちらをデザインしていただいたのは、井上則人デザイン事務所の坂根舞さん。
通常のCMYKの4色+蛍光イエロー、蛍光ピンクを仕様した豪華な作りです。
日本のシティポップがリバイバルヒットしている昨今、薄紫のマンハッタンを背景にしたイラストからも往年のオシャレな名曲が聞こえてきそう。
グロスPP加工でツヤツヤ感も出しました。

帯は、コニーラップという紙です。ニュースペーパーのような、かつ食べ歩きの際のちょっとした包み紙にも似た、質感のある紙です。カバーの艶がさらに引き立ち、ニューヨークのおしゃれ感も感じます。

表紙は、マリコートという、片方がツルツル、片方がザラザラの紙です。
今回はザラザラの方に印刷いたしました。
こちらはシティポップ的な80’sというより、80年代ファンシー雑貨のような雰囲気に仕上げていただきました。

こちらは、本文の本機校正(本番の紙に刷って色味を確認する)です。
今回はフルカラーのコミックなのですが、雰囲気を出すために、若干質感のある1色用の紙を使いました。カラー用の紙じゃないので、ちょっと心配していましたが、とっても綺麗に出ています!
中身はもっとお見せしたいぐらい、本当に美しくて素敵なんですよ!
るびーさんの面白い「ONE POINT ENGLISH」付きです。

四六判型という手に取りやすい判型です。持ちやすい!!読みやすい!!
持ってるだけで自慢したくなっちゃうこと請け合いです。
6月11日発売です! マトグロッソでもお試し読み公開中です。




■6/19発売
『ねこまたとあさごはん3』

「いっしょに、にゃんぱーい!!」
不器用な「とーちゃん」としゃべる猫又「ニイ」のおいしい日常、第3弾!!

妻亡き後やってきた、しゃべる大きな猫又「ニイ」と田舎で暮らしはじめた、「朝野宗一郎」。
豊かな自然や周りの人と触れ合って、おいしいものを食べる、のんびり暮らしに、少し変化が…?

今回の装幀も井上則人デザイン事務所の坂根さんにご担当いただいています…! 今回は秋の清里(※作中のメインの舞台となっている山梨県北杜市高根町に広がる高原です)を舞台に、作中でもたびたび登場する乾杯シーンが目印となった装幀になっています。紅葉のオレンジと清里の豊かな自然を想起させるような黄緑が鮮やかで目を引きますね…!

読者の皆様の応援のお陰で、ありがたいことに『ねこまたとあさごはん』もシリーズ3巻目となりました。3巻目は今までの作品の魅力はそのままに、作品にとって“変化”が見られる巻となっています。

とーちゃんの過去エピソードや新キャラクターも登場してますます賑やかになっていく、1人と1匹のあたたかくて優しい日常を一緒にのぞいてみませんか?




■6/20発売
『霊感一家のふしぎな実話 おかえり』(by りか)

職場に旅先、家の中まで…。
“視えちゃう”家族の怖くてふしぎなコミックエッセイ!

著者のりかをはじめ、母、姉、果ては自分の娘たちも、ふしぎなものが視えちゃう霊感一家(父親を除く)。お化け屋敷だった自宅を浄霊して建て直し、一件落着かと思いきや、
本人たちの「お持ち帰り」体質は変わらず…、
家の中はもちろん、行く先々や職場でも、ちょい怖な体験は日常茶飯事。
そして「死後の世界」に思いを馳せざるをえない出来事が起こって──。

“視えちゃう”家族のリビングでカメラ撮影をしている設定でのカバー。
こちらの写真を撮ってる時に、お化けの方が顔認証になって少し怖かった担当です。
カバーも帯もスマッシュという紙を使っております。
「おわかりいただけただろうか」な演出を、かえってわかりすぎるぐらいの勢いで著者のりかさんに描いていただきました。
こちらも同月発売の「スイートホームinニューヨーク」と同じ、井上則人デザイン事務所の坂根舞さんにデザインしていただきました。キュートから実話系ホラーまで、このデザインの引き出し、脱帽です。

表紙は、「日本の色上質の黒」という紙に、銀色でお化けちゃんたちを刷っております。
1巻の『霊感一家のふしぎな実話』をお持ちの方は、表紙も含めてカバー周りに1巻との違い見つけてみてくださいませ。

女系霊感家族のりかさん家。新たに娘さんたちも生まれ、やはり受け継がれていった微霊感。
前巻で、実家にいらっしゃった300体以上の幽霊の浄化と浄霊をしてくれた、霊能者の秋月せいらさんも今作品にも登場し、誰にでもできる簡単な浄化方法も教えてくれます。
「怖い」だけじゃなくて、人間の生死に思いを馳せることのできる1冊です。



今月は3作品をご紹介しました。
是非、書店でお手に取ってご覧ください!


いいなと思ったら応援しよう!