“家族”という呪縛にむしばまれた8人の人生を描くコミックエッセイ『こんな家族なら、いらない。』刊行!
自らも被虐待児だった著者が描く、虐待を受けた人々の過去と現在。毒親の実態を見つめ、家族の在り方に一石を投じる問題作。
コミックエッセイ『こんな家族なら、いらない。』が9月8日(水)に全国書店にて発売されます。
作者は虐待から逃げて親と分籍するまでを描いた『生きるために毒親から逃げました。』の著者・尾添椿さん。
彼女が虐待のトラウマ治療を受けながら思い起こす、虐待を受けた経験のある友人・知人たちの過去と現在を描きます。それぞれの境遇で、目を背けたくなるような虐待を受けて育った子どもたちは、その後どんな人生を送るのか? 彼らの人生をたどり毒親の実態を知ることで、なんらかの気づきを得、前に進んでいくための1冊です。
著者・尾添椿(おぞえ・つばき)さんは、幼い頃から両親に心理的虐待を受け続け、命の危険をも感じ親元から逃げました。その後、可能な限り縁を切るためにおこなった行政的手続きまでを描いたのが、前作『生きるために毒親から逃げました。』です。
「プロローグ」より
彼女は今、友人たちに囲まれ幸せを感じながら暮らしていますが、虐待によって負った心の傷は深く、トラウマ治療に通っています。治療でのカウンセリング中にしばしば思い起こされるのが、彼女のかつての同級生や友人・知人たちのこと。彼らもまた、子ども時代にひどい虐待を受けていました。
発達障害への無理解により、ネグレクトされていた───マユ
いつ爆発するかわからない母親の暴力を受け続けた───はるき
実母が気づかないままに養父に性的虐待を受けていた───セナ
家庭という狭い世界の中で、受け入れることしかできない子どもたち。それぞれ違う境遇の彼らが、どんな過去を生き、成長してからどんな人生を歩んでいるのか? 未来に無限の可能性を秘めた子どもたちが、なぜ大人に支配されなければいけないのか……? ある8人の人生を客観的に見つめることで、何が問題だったのか、大人はどうすべきなのか、そんなことを考えるきっかけにしていただける1冊になればと思います。
そして─────
「親孝行が子どもの務めだと自発的に思うことができない人、育ててくれた恩のせいで身動きが取れなくなっている人へ、自分の人生を歩むために背中を押す話を書きました。(中略)親不孝が怖くて自分の人生を生きられないこと、理不尽を受け入れた証を抱えたまま生きるしかないこと、そんなあなたらしく生きられない場所を去る選択肢があることを知ってほしい。」(あとがきより)。
そんな著者の思いを込めてお届けする『こんな家族なら、いらない。』(尾添椿 著)、9月8日発売です!
定価/1000円(税別)
判型/A5判 頁数/176ページ
発売/イースト・プレス
ISBN978-4-7816-2010-7
*おためし読みはこちら
http://matogrosso.jp/dokuoya/kazoku01.html