漫画は世界を救えるか?――漫画家と少年の交流を軸に、エンタメの意義を問いかけるヒューマンドラマ『さらば、漫画よ』下巻11/13(水)発売!
『さらば、漫画よ』下巻が、11月13日に発売されます。異常な猛暑が続く近未来の東京を舞台に描かれる、孤独を抱えた少年と漫画家の交流。下巻ではより深いテーマ性を帯びた物語が展開し、完結へ――。電子書籍も同日より配信開始。
◆『さらば、漫画よ』下巻、11月13日発売!
9月発売の上巻に続き、いよいよ完結となる今作。8歳の少年と漫画家の交流を軸に描かれてきた物語は、より広い世界へと視点が変わっていきます。彼らが互いに影響を与え合い心に変化をもたらす一方、容赦なく迫りくる災害は暮らしをさらに悪化させ、人々の心に影を落とす。生きるか死ぬかの状況下、漫画は必要とされるのか? そんなテーマもはらんだ物語の行く末は――? 物語の結末を、ぜひ見届けてください。
◆ストーリー
異常気象の猛暑が続く東京で、政府が推進する地下都市「東京ヒカロ」。その居住権をめぐり人々は分断していく。漫画家の獅子王(ししお)と、彼の描く漫画『モクモクマン』に心を寄せる少年みなぞう、二人がそれぞれの事情でやりきれない想いを抱く中、気象状況は着実に悪化の一途をたどり、人々は暴徒化して―――。
家族が一緒にいることだけを願っていた少年と、過去の悲しみに囚われ続ける漫画家。二人の心が少しずつ変化し気づきを得ていく中、二人にとって、そして世間にとって、『モクモクマン』の存在感も変わっていく。次第に飲み込まれていく混沌とした世界で、彼らがたどる未来とは―――?
◆漫画は世界を救えるか?
著者は、長い構想期間を経てこの物語を描きました。その間に、現実の夏はどんどん暑さが増し、災害も多くなってきました。この物語で描かれる、長期化する猛暑、次第に均衡を崩していく社会、目を向けられなくなるエンタテインメント……。そんな負の連鎖が現実になり得る今、読み終えた後にそれぞれの心に宿るものは何なのか……? 漫画を愛するすべての人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
◆書誌情報
*書籍詳細
*お試し読み
*Amazonでのご購入はこちらから