見出し画像

ボストン駐妻?日記|#2 社会

社会と接続しないと何も起きない。とりあえずなんでもいいからすぐに始められることをしよう。

今週から夫の大学の春学期が始まり、私の本格的な駐妻ライフがスタートした。先週までは久々に会ってご飯を食べたり、最近はまっているものを共有したり、ちょっとした旅行に行ったりして、それなりに幸せな日々を送っていたのだが、今週から夫は朝起きたら居ない、寝る直前に帰ってくるから三食一人で、もちろん友達なんてまだできていないし、正直言うと想像以上にさみしい。

目立った出来事がないからこそ、日本に居たら二秒で忘れてしまうような些細なことで落ち込んで、些細なことで喜んで、ジェット気流に乗っているみたいに気持ちが乱高下する。

今週一番噴火したのが、楽しみにしていたIKEAがこなかったこと。
夫に「まあまた一週間待てばいいじゃん」と言われて、「私に今これしか楽しみがないの知ってるじゃん!」と、わーっと八つ当たりしてしまった。12月末に注文して3度リスケされ約1か月待たされているという経緯こそさておき、あまりにも些細すぎる。

夫は最大限真摯に受け止めてくれたが、私の勢いに引いていたことは否めないし、日本に置いてきたメタ認知の私もかなり引いてしまって、本格的にまずいなと正気に返ってきた。

現地に行きさえすればなんとかなるような気がしていた。忙しいといいつつも夫とささやかな幸せを毎日分かち合って、どこからか出てきた優しい人と友達になって、ふらっと降ってきたチャンスで仕事も決まって、なんやかんやハッピーエンド!みたいな、スーパーお気楽な妄想をしていたなと冷や水をかけられた気分になった。

先に渡航してすでにこの虚しさを経験済の夫からは、MBAに行くとか、研究機関に入るとか、リーチできる情報から色々なオプションを提示されていたのに、どれも選ばなかったのが悪い。日本で目の前の忙しさにかまけて夫の助言を聞き流していたのは私だ。

社会と接続しないと何も起きない。とりあえずなんでもいいからすぐに始められることをしようと、こちらのブログを見て、図書館のESLに参加してみた。

当日やっていた教室がAdvancedクラスだったのでちょっと無理かな?と思ったが、意を決して教室に入ってみるとかなり和やかな雰囲気で、ブロークンジャパニーズイングリッシュでも問題なく輪に入ることができた。
グループワークで一緒になったトルコ人女性が偶然にも夫と同じ大学の奥様コミュニティの主催者で、来週のお茶会にも招いてもらった。とりあえず次の予定が決まった。よかった。

また、こちらに来てから急いで手続きをしたボストン大学の英語プログラムのオンボーディングにも行ってきた。とにかく急げ!と申し込んだため、他のプログラムと比較もしていないが、正直めっちゃ高いのでまずは6週間で様子を見る。

思春期をまだ脱せていないので、普段なら「おお、よろしく。まあ別に慣れあう気ないんで」みたいな態度を取ってしまうところだが、小学一年生くらいイキイキとご挨拶してきた。とりあえず来週から学校が始まる。これもよかった。

そして改めてなんでここに来たんだっけ?と思い返す。
正直、日本での仕事に行き詰っていた。色々な運に恵まれて、実力以上に出世してしまい、これまでインプットしてきたものではもう職位に見合うアウトプットを出せなくなってきているのを感じていた。だから、何かしら新しい視点、人脈、知識、そういうものを持ち帰りたくて、いい機会だと思い夫についてきたのだ。新婚なんだから一緒にいてよ!という乙女な部分があるのも否定はできないけど、それだけじゃなかったはず。英語もできるようになりたいけど、それが本丸じゃなかったはずでしょう。

次は仕事だ。仕事を探さねばならない。
こちらのブログを見ながら、EAD(労働許可証)を申請してみた。日本の会社も、労働許可さえ下りればリモートで復職できる”可能性がある”と言っていたので、もし収入が入るならそれもありがたい。

Linkedinのステータスを求職中に、所在地をアメリカに変更してみた。EADが取れて、会社との調整も付いたら本格的に職探しをするとして、まずは情報が集まるように環境を整えるところから。

冷や水を浴びて正気に戻ったことでやる気が出てきた。
日本でちょっと疲れてしまっていたのかもしれない。1か月の休養に感謝。


いいなと思ったら応援しよう!