memorandum【3】
アトリエにいると、自分が着ている物は途方もない時間を経て作られている事に改めて気が付く。
生地の裁断から縫製は勿論、付属の取り付けやボタンホールやリベットを打つ事等、一つの服でも工程は様々。
生地も長い時間をかけて混率の調整をしたり、何か月と掛かる加工をしたり。
はたまた、そのシーズンのコンセプトからそれに合ったデザイン、パターンを考え一度形にするところから、と考えていくと。
当たり前の様に自分の好きな服を選んで着ることのできる時代。
そんな時代の中で、途方もない時間を掛けながら真摯に洋服作りを続けている姿に、自分は最高のリスペクトをしている。
この様な世相の中、お店に足を運ぶ、実際に物を見るという判断が難しいのも承知の上、ただ自分はやはり実際に洋服が作られているところを見て、洋服を触って、独特な空気感を感じて頂きながら、色々なお話をしながら皆様の手元にその洋服達が渡っていけばいいなと願っています。
East End Gallery
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