見出し画像

波々伯部神社の「おやま結」を見に行ってきました

2023年7月30日(日)、午後から「キウリヤマ(胡瓜山)」をつくるときいていたので、見に行ってきました!


参道を入っていくとすでに準備が進められていました

3年に1度しか造られないおやま(昔は毎年だったそうですが)。東西二つを手分けして作ります。おやまを取り仕切る、世襲の13家から成る社役人(しゃやくにん)と呼ばれる人たちを中心に、男性のみで作り上げていきます。専門の職人さんが作るのではなく、集落のかたがたで作るので…
「ここ、どうするんだっけ?」なんてことも。


そういうときにはこれ。精巧に作られた模型を参考にします。

普段は社務所にあるこの模型を見ると、どのように竹を組んで、どこで結ぶかがわかります。


竹はマダケを使います
しならせて、綱で括り付けていきます

竹は、午前中に別の担当のひとたちが伐りだしてきたもの。2つのおやまをつくるのに120~130本が必要だとのこと。竹のしなりを活かして、ゆるやかな曲線を描くおやまが組まれます。てっぺん近くの折り曲げるところは、あらかじめ叩いてしなやかにしておきます。最初の4~5本を立てる際は、長さが合わなかったり、しなりが足りなくて裂けてしまったりと時間がかかっていましたが、だんだん作業に係る時間が短く、次々とたてられていきます。ぐるりと28本(でこのぼうの舞台の両脇は二重になっていますので、表に見える骨組みは26本です)。


一番上で中づりのまま作業をする人が大変そう

昔は、氏子が竹と藤ヅルを持ち寄って、それを使っていたそうです。藤ヅルは参道の石橋でたたきつけて柔らかくし、結びやすくするので、朝、皆が集まってくると、「パン、パン」とツルを打ち付ける音がしていたとか(いつぐらいまで、そうしていたのでしょう…今はわら縄です)。


車輪は、ケヤキの木だそうです。狂いやわれが生じやすい輪切りではなく、縦に木どりして作られています


「輪にした竹」を別につくり、円錐状に組んだ竹にかぶせて、強度を高めます

縦に28本の外枠ができあがったら、別に作っておいた輪にした竹を上からかぶせます…というところまでは、時間の関係上見ることができず。できあがったおやまは、参道の入り口、鳥居の両脇に曳いていくのですが、地域の方からいただいたその後の連絡(FBでコメントいただきました)によれば、完成まで19時ころまでかかったみたいです。13:00からの作業ですから、ほとんど休みなく6時間!

祭り当日に、胡瓜山の名の由来にもなっている青白の縞々の幕と、鶴と松の描かれた幕を張るとのこと。


おやまの高さをお伝えできる写真になっているかどうか。一番上までは8メートルだそうです。

お祭りは、8月5日(土)、6日(日)が本番です。楽しみ~!!

いいなと思ったら応援しよう!