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カメの縁結び

最近はなかなか耳にしないが、昔はよく大人が子供をあやすのに「おまじない」などと称して、怪我をした場合は「痛いの、痛いの、飛んでけー!」などと言われたものです。

不思議と「おまじない」というのはどういう訳か、痛みが和らぎいつもの間にか忘れてしまい、遊びに夢中になっている頃が懐かしく思う。

そして今回は、邦題「素敵なウソの恋まじない」という心が晴れやかになる作品を紹介したい♪

原作は児童小説の「ことっとスタート」を基に名優ダスティン・ホスマンと同じく名優ジュディ・デンチが共演する大人のラブストーリーだ。

簡単なあらすじを紹介すると、内気で穏やかなホッピー(ダスティン・ホフマン)が下の階に住んでいるシルバー(ジュディ・デンチ)が好きでたまらないのにも関わらず、本心を打ち明ける事ができず、いつも上の階から見つめている日々を過ごす。

ある日の事、シルバーがホッピーに飼っている亀が中々成長しないと嘆くのであった。
そこでホッピーはシルバーにおまじないを伝授する。
シルバーは穏和な性格のホッピーの言う事を疑わずに毎日おまじないを亀に掛ける。

そもそもホッピーが伝えたおまじないは嘘であり、何も根拠のない言葉でしかなかった。
少女の様に振る舞うシルバーが愛おしく、ついホッピーは嘘を伝えてしまったのだ。

そこでホッピーは町中の亀を買い漁り、日に日に成長したかの様に見せかけ、一日ごとに大きくなる亀をシルバーが不在の時に忍び込み、何事もなかったかの様に振る舞いながら、成長する亀を見たシルバーは喜ぶのであった。

亀が成長を遂げると、シルバーはとても喜んでいた。
その姿を遠目で見ていたホッピーは嬉しかったのだが、部屋中が亀だらけでホッピーの心境は喜ぶどころか、困っていたのが本音であった。

この作品は何と言ってもジュディ・デンチが少女の様で可愛らしい演技を披露している。
そして不自然さが全く感じられない。
一方のダスティン・ホフマンはシャイな少年の様な演技がとても新鮮だ。
こちらの作品は元々テレビ映画として海外で放映された様だ。
こう言った事もあり時間も88分と尺が短いの見やすい構成となっている。

終盤から徐々に二人が近づくシーンはとても印象深い。

観ていない方には是非ともおすすめの作品である♪

種明かしのない物語ほど、実に説得力があるものだと感心する数少ない作品である🙃

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