自己紹介。ヨガをして0日でヨガの道に進むと決め、それから6年でヨガの人を育てると決めたその経緯について。

こんにちは!

現在全米ヨガアライアンス認定校OMYOGA恵比寿校にてヨガインストラクター育成講師を担当しています、坂本あいりです。

2019年7月プロフィール

ここ半年ほど私のnoteを買ってくれる人が増えてとても嬉しいです。
何らかの役には立てているのかな!と思います。ぜひ感想などもお待ちしていますね!

さて、この度なぜ私がヨガインストラクターだけでなく、
【ヨガインストラクター育成講師】をしているか?ということを自己紹介も含めて書いていきたいと思います。


*私のヨガとの出会い

23歳の時でした。当時ブライダルアイテム関係の営業として新卒入社した私は、いわゆるポンコツ新入社員でした。

大学までの勉強とは違うものを求められ、素直に頑張るもやることなすこと裏目に出たり、持ち前のうっかり(今思えばヴァータ質)がどんどん悪化して、心はどんどん不安定になり、会社でも「坂本は期待はずれ」というような無言のメッセージを受け取るような状況。
追い打ちをかけるように仕事をあげると見せかけた取引先の方からのセクハラ。(今振り返ると一歩間違えば刑事事件になりそうなものでした。)
この先社会で働いていくということに絶望していました。

そんな中、シェアメイトの紹介でヨガに出会います。

中高大とダンスをしていた私は、まずそのヨガの運動的な効果に忘れていた体の開放感に感動します。
そして大学時代哲学や社会学に没頭していた私は、ヨガの哲学的な部分に感銘を受けました。

それまではヨガ=一部の綺麗なキラキラした人たちのもの?と思っていたのですね。

それがその時の自分にとってぴったり当てはまるような感覚がありました。
そして初めてのヨガを体験したその日の帰り道にはもう、
「私はヨガを伝える人になる!これは世の中を助ける!」
と決めて意気揚々と帰宅しました。

とはいえ3.11を乗り越えやっとの思いで入った会社を3ヶ月で退社して良いのだろうか・・・?と悩みます。

私の意思はそんなものなのだろうか。
そんな意思でヨガも続くのだろうか?と。

しかしヨガのことを調べれば調べるほどワクワクが止まらない。
練習は2時間、毎回全身筋肉痛になるけれど、着実に身体や心にエネルギーが戻るのを感じられました。

そして、運命が味方してくれたかのように転記が訪れます。

会社の経営が傾き(というか入社時すでに苦しかったのでしょう)新卒半年にしてリストラ勧告にあうのです。笑

当時、会社内は重苦しい雰囲気だし、同期は泣いているような状況。そんな中私はめちゃくちゃ嬉しくて、それを隠せなくて、会社にいる時代で一番浮かれていたと思います。笑

やったー!これでヨガ講師になれる!と。笑
その後、ヨガインストラクターになったことを報告した際、先輩からは「あの時は坂本がついに病気になったかと思った・・・よかったね!おめでとう!」と当時のことを話してくれました。笑


*険しいヨガの道が始まる。

さて、ここまで扉が開いた私でしたが、ヨガの資格の説明会にいくつか参加してヨガの正社員から始めることにしました。
理由は2つ。

1、資格を取るのに50万円以上かかる。
2、資格を取ったとして本当に先生としてレッスンできるのか?

1に関してはそんなに貯金も多くないので、もし社割価格で取れるなら、という安易な気持ちでした。そして中でもRYT200がちゃんと取れるものにしました。

2に関しては自分の性格上、ビビってできなくなってしまうのでは、ということを懸念して、本当に高みを目指すなら、最初からやらざるを得ない状況に自分を置くべきと判断しました。

ヨガの会社は当時大きく2社ほどしかありませんでした。
私は口コミも悪いし、説明会の感じも独特だったけどプロ意識の高い、成長できそうな方を選びました。(それが私が3年間いた会社です。)

そこではとても厳しくとも、成長を感じられる3年間でしたし、今でも付き合える仲間もできました。

また、1年目からコンスタントに400クラス以上を担当し、自分でシークエンスも組む・アジャスト推奨の会社だったため、ただ覚えるような台本再生ではなく、頭を使って毎回クラスができましたし、プライベートレッスンも担当できること、毎月の研修がかなり充実したものだったので技術の進歩はすさまじかったです。

総合的にいいことも嫌なこともたくさんあったけれど「やりたい!!」という気持ちは嫌なことを成長に変えられる特殊変更装置だったなあと思えます。

その様子はこちらのブログから。


*正社員からフリーランスへ

そしてとある出来事をきっかけに退社することを決意します。

とはいえ私は最初の面接でも将来フリーで働けるくらいの実力をつけたいと馬鹿正直に伝えていたので笑 自分の中でどのラインが達成できたらやめるか、は決めていました。

1、ちょっと〇〇のレッスンしてみて、とお題を振られてもすぐ対応できる引き出しの多さ
2、スタジオの経営がわかる
3、人の体が透けて見えてるくらいの知識力と観察力

以上の3つです。

その時にはこの3つも身につけたかな?と判断し退社することに。

しかし、フリーランスでのヨガの仕事は正社員マインドで行なっていると搾取されるだけの形態であったのは後々わかりました。
いかに正社員という待遇は素晴らしいものだったのか。会社が色々請け負ってくれていたのかを痛感したのです。

1時間3000〜4000円のフィーで、正社員時代と同じお給料を目指すと休みはありませんでした。

全体の拘束時間や、心理的拘束はないものの、休めば月給は減るし、時間を切り売りするしかない状況。

そこで気づきます。

あまりにもヨガというビジネスの中で、ビジネスを知らなさすぎたかということを痛感するのです。
正直、ヨガの先生たちは搾取されているように感じます。
「キラキラした素敵な職業!」というふうなイメージで無給でもいい、お金なんて・・・という人もいますが、本当にそれでいいのでしょうか?

あなたが資格を取る時に支払ったお金は大切な何かを我慢して貯めたお金ではありませんか?

あなただってそれ相応の価値をもらうべき人のはずなのに。
仕組みを作った人が半分以上をもらっている状況はおかしい。
だからヨガの先生一人ひとりが際立つ存在になってほしいと、交渉できる力を持つ存在であってほしいと心から思っています。

そんな思いを持ちながら様々なチャレンジやインプットを経て、今では自分自身の価値を高めることに成功しましたが、あのまま盲目的に進んだらどうなっていたのだろうと怖くなります。

さて、このあたりから、講師という仕事が浮かび上がってきます。

もちろん最初は、もっと経験のある先生がいるし・・・私なんて・・・という気持ちがありましたが、ある出来事をきっかけに「私も挑戦してみよう!失敗しても死なない!」とチャレンジを始めます。

*ヨガを始めた友人。ヨガで怪我をする。

その頃、久しぶりに会う大学時代の友人から
「ヨガちょっとだけやってみたんだけど、やめちゃった。」という話になりました。

なんでだろうと話を詳しく聞くと、
「腰を痛めた」そうで「自分には向いてない」と判断したそうです。

よくありそうな話ですが、きっとこの記事を読んでいる先生方からすると、一生の選択に「ヨガをやめる」ということはないのでは?と思うのです。
それはヨガは肉体だけのものではない、という意味合いも含むからではあります。
ヨガの恩恵をしっかり感じて、人に伝えると決意したからこそではあると思いますが、やめるほうが全てにおいてバランスをとりずらくなると思うのです。

だからこそ、こういう人を増やしたくない。
ヨガっていいね!を安全に、ちゃんと伝えられるインストラクターの底上げが必要だ、と気づきます。

それに対して私ができることってなんだろう・・・?と思うと、正社員時代に研修生を育てていたことや、オーディションを担当した経験が活かせるかもしれない、と思うようになります。


*外の世界にびっくり。オーディション事件。

もう一つ私の背中を押したのは、正社員からフリーランスになり、オーディションに参加した時のこと。

それまでの仕事はお声掛け頂いてあった仕事だったので恥ずかしながら自分自身がオーディションに参加したのは5年ほどしてから。

正社員時代にレッスンチェックという全インストラクターに自分のクラスをフィードバックされる地獄を何度も経験していたので、それに比べたら全然大丈夫だな〜なんて思いつつ・・・

初めて集団オーディションを受けて驚きました。
本当にいろんな先生方がいらっしゃいましたが、正社員時代の研修生だったら即注意!ということを平気でガンガンみんなしているのです。

例えば
・目をつぶって誰も見ずに指導
・貴重な時間を落ちの見えない謎の話をして終わり
・無表情、抑揚ゼロ

とはいえ、人はそれぞれ、さまざまなものが魅力となりうるのが人間。
一つの正解しかないことはないとは思いますが、びっくり仰天した思い出でした。

そのオーディションで無事合格し、レッスンを持たせてもらうことになった私でしたが、その後ばったりヨガイベントでオーディションにいらした先生とお会いしました。

「どうでした!?」と聞かれちょっと気まずく「受かりました。」と伝えると急にそっけなくなってしまったのはちと悲しい気持ちもありましたが、これはその人が悪いのではない。

その人にちゃんと知識を与えられなかったヨガ教育団体の問題だと私は思います。

その人のチャンスを形にするために、ヨガの知識はもちろん、その先で活躍するために必要なものとは?ということを知れる先生である必要があるのです。

こんなことがあり、本格的にヨガ講師を育てることへの熱が高まっていきました。


*最後に

まとめるとこんな思いを胸に、育成講師をしています!
・怪我やトラブルによってヨガを辞めてしまう人が減ることで業界を底上げする
・怪我を防げる先生の知識の普及
・ヨガ講師として輝くために必要な知識の普及

これらを今までの正社員時代を通して得た研修生育成の知識や、自分が四苦八苦した経験のノウハウ、私が諸先輩方に教えた頂いたことをもっと多くの人に伝えたい!と思いをこのnoteも地道に作っています。


私ごとですが、11月から産休、12月には出産を控えています。
その間は直接の指導ができない分、より、ビジネスの部分をまとめた講座を考えていますので、何か質問や疑問があればどんどん答えていきたいので、お気軽にご相談してくださいね。

それでは!

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