【CV:梶原岳人さん/榊原優希さん】『稲穂くんは偽カノジョのはずなのに』収録インタビュー
ついに第1巻が発売の『稲穂くんは偽カノジョのはずなのに』。
公開中のボイスコミック収録直後に、主演を務めた森親太郎役の梶原岳人さんと沢渡稲穂役の榊原優希さんにインタビューをさせていただきました。
本作で楽しめる「偽装カップル」という非日常的なシチュエーションやそれぞれが演じられたキャラクター、今後本作で見たいものなどについて大盛り上がりしたお二人の様子をお届けします!
先ほどは収録ありがとうございました!
今回それぞれのキャラクターを演じられてみて、いかがでしたか?
梶原さん:純粋に楽しかったですね。僕、結構榊原くんと一緒の現場になるんですけど、こういったラブコメディがテーマの作品に出演させていただく時に一緒になったのが初めてなので、すごいギャップが 笑
榊原さん:笑
梶原さん:僕もどっちかというと考えが親太郎と近いというか…
学生時代はわりと年相応の浅はかさがあったというか
高校に入ればすぐ彼女できるやろ! みたいな感じで思ってたタイプだったんで
現実とのギャップに直面することが多く、その度に膝から崩れ落ちてたんです
榊原さん:笑
梶原さん:そうじゃないんだ…!
榊原さん:青春はもっとバラのような…!
梶原さん:意外とそうでもなかった
榊原さん:青春… 意外と灰色だ…
漫画のようにはなかなか行かないですよね
梶原さん:行かないんだなーと思いますね
でも、それがなんか… 昔の自分を見ているようで楽しかったです
榊原さん:いやーやっぱ僕もすごく楽しかったですね 笑
何でしょうね… この女の子に偽装している状態の稲穂くんもこんな性格だから、自分の顔の可愛さとかは何もかも分かったうえでやってるんだなとか…
この言葉で親太郎が落ちるって思いながらやってるんだろうなって瞬間がボイスコミックにもあったりして。そういう瞬間を僕も楽しみながら演じられて、何というんでしょうね… 心の栄養が満たされる収録でした。
学校一の(実はちょっとワケあり)美人と偽装カップルを演じることになった、という本作のストーリーの印象はいかがでしょうか?
梶原さん:偽装カップルって…
榊原さん:僕もいろんな漫画とかを読んでいて、ちょくちょくこの「なんだかんだ事情があって偽装でカップルしないといけないやー」というシチュエーションはあるような気もするんですけど、そこにさらに「男の娘」の要素が加わったりして、あー!なるほど、こんな調理法もあるんだ! というドキドキ感が
梶原さん:笑
榊原さん:あと、漫画ではよく見るシチュエーションなのに、現実世界ではそんなに見かけないじゃないですか
梶原さん:いるかもしれないですよ、偽装カップル
榊原さん:あってもほら、詐欺とかじゃないですか
梶原さん:いや分かんない、それは穿った考えすぎ! 純粋な恋をしている人もいますよ!
榊原さん:高校生で、いるのかな?
梶原さん:きっといますよ!
榊原さん:いやだから純粋な恋って… 偽装カップルですよ!?
梶原さん:偽装ですけど、やっぱりそこには純粋さがあるんですよ
榊原さん:いやーー本当です? そんな純粋な偽装カップル、現実で起こり得ます?
梶原さん:夢を持ってください 笑
榊原さん:笑 少なくとも僕の生きてきた日常では身近に偽装カップルがいなかったので
梶原さん:あー身近にはいないかもしれないですね
榊原さん:こういった創作物ではいっぱい扱われたりもするけど実際にはいなくて。でも題材にされるってことはみんながどこかで求めているシチュエーションなんだなと
梶原さん:そうですね、いつか見てみたいなというか…
榊原さん:演じていて改めてそのシチュエーションの威力が知れて良かったですね
梶原さん:偽装カップル… そのスリルをちょっと味わってみたいですよね
榊原さん:確かに 笑
梶原さん:いつバレてしまうんだろうか… みたいな…
さっき榊原くんが言ったようになかなかリアルじゃ体験できないようなシチュエーションかなと思いますので
榊原さん:ないですよね… 偽装カップル
梶原さん:んんん… でもあってほしいかな、僕の希望としては
榊原さん:なんでそんな偽装カップルを求めてるんですか 笑
梶原さん:何だろうな そこまで至ることってなかなかないかなと思うけど
榊原さん:確かに
梶原さん:だからあった時の面白さがすごそう
榊原さん:絶対面白いですね、確かにあったら
梶原さん:逆に僕たちはこうやって演じることで味わえるので、楽しいですよね
榊原さん:どうですか?これを見てくださっている皆さん
偽装カップル、やってみませんか?
梶原さん/榊原さん:笑
梶原さん:提案する感じなの?
榊原さん:布教することで増えていくかもしれない
梶原さん:確かに… なるほど 笑
榊原さんへ、稲穂くんが女の子を演じ切っている時と素の時のギャップが激しいのですが、こちらは演技の中でどう意識されましたか?
榊原さん:女の子の時はすごく可愛いんですけれど、
稲穂くんの「まったく!」と叫んじゃう、ちょっとツンツンしたところもありつつ…という本性が隠れてるんですよね。
まだそんなに過去は語られていないので、僕の想像なんですが、 彼は本当に周りにいた人たちの汚い部分を沢山見てきたんだろうなって…
ゆえに、「こうすれば【可愛い】って思うんでしょ?」と分かったうえで立ち振る舞ってる。彼のあの【あざとさ】と【可愛さ】がそうやって出来上がっているんだなと。
演技するうえで声の質や話し方も変えているんですけど、その内面が揺らぐと全体像がばらけちゃう気がしたので、キャラクターとしての本音というか核はブレていないということを意識しました。
梶原さんへ、親太郎は映画や漫画のような恋愛に憧れているキャラクターですが、 彼のそういう性格に対しての印象、または演技の中で意識された点はありますか?
梶原さん:本当に、いろんな出来事に心を動かせる人なのかなと思い…
高校生が掲げる理想をがっつり持って、それを周りにも「こうでしょ!」って 言えるくらい、純粋な心を持っているのかなとすごい思いました。
でもその若さゆえの理想って生きていく中でだんだんと失われていってしまうようなものな気もしてて、
それをきっとこれからも変わらず持てているんだろうな、眩しいなって思って見ていたんです。
自分もマインドは18歳くらいでいたいなって思っているので
榊原さん:笑
梶原さん:でも本当に止まっている気がするんですよね
榊原さん:うんうん
梶原さん:ずっと友達と遊んでいても僕も本当中学生くらいからやっていることは変わらないなって思うことはいっぱいありますし
でもなんか、そういう気持ちは失いたくないなと思いながら過ごしているので
親太郎にも、そんな初々しい気持ちをこれから大人になっても変わらず持ち続けて欲しいと思いました。
自分の中での理想があって、そのために頑張りたいんだ!という気持ちは同じように持ってたいなって思いながら演じさせていただいてました。
まあ、映画のような恋愛はもう憧れますよね本当に
実は僕、恋愛をテーマにした映画や漫画が大好きで憧れで。甘酸っぱい設定やシチュエーションに激弱なんです。
榊原さん:以前、布教してもらった映画もむちゃくちゃ面白かったので!
差し支えなければ映画のタイトルは…?
榊原さん:あれタイトルなんでしたっけ?あの…マリッジ…
梶原さん:あ、あれだ、『マリッジ・ストーリー』
重いテーマの映画だったような気が…
榊原さん:はい、ちょっと重いテーマではあるんですけど…
梶原さん:夫婦の別れを描いているんだよね。
榊原さん:そうそう… 岳人さんが親太郎くんのような純粋で真っ直ぐなキラキラした心を持っているとしたら、僕はちょっと… あの… 穢れているので…笑
梶原さん:闇の部分が…笑
榊原さん:ちょっと重いテーマの作品を僕が欲していたら「この映画はどう?」とこの作品を紹介いただいて…。いや、面白かったです。
梶原さん:いい話でしょ
榊原さん:あれは心に来ますよねー リアルで、良かった
梶原さん:うん
今回収録して頂いたボイスコミックの中で、お気に入りのセリフはありますか?(ご自身で演じられたセリフでなくても大丈夫です!)
梶原さん:真咲人の「彼女なんて、そんな簡単にできるわけねーだろ」
榊原さん:笑
梶原さん:できないんですねー できないんだなー って思いながら
榊原さん:高校時代を引きずってますね
梶原さん:青春にずっと囚われている男なので、僕は…
榊原さん:高校時代って3年間しかないからね。もう絶対にあの時間は二度と取り戻せない
梶原さん:そうなんですよね… 無理だからね?
榊原さん:笑
梶原さん:戻ってこないですよ
榊原さん:切ないなぁ 笑
梶原さん:切ない 笑
榊原さん:僕がすごく好きだったのは、セリフというかシーンになっちゃうんですけど
親太郎くんが「あんな目に遭うのが沢渡さんの日常なの…?」というシーンです
梶原さん:あ!そうですね、そこも好きです!
榊原さん:「えー! そりゃそうだよな! 当たり前だよな…
うわー呑気に俺あんなこと言ってごめん、マジごめん!」
というのを、なんというんだろうな…
ものすごく腫れ物に触るじゃないけど気にしすぎて謝るでもなく、
本当に純粋に「ごめん! そこまで考えがいたってなかった…」って真っ直ぐ謝ってて
ああ、きっとこういう飾らない優しさが稲穂くんの心を解かすのかなって
親太郎くんのカッコよさが見えて好きでした
梶原さん:周りの人と違うところですね
榊原さん:そこになんのかっこつけもなくて、等身大で
あー 素敵な子だーと思いました
本作の今後の展開で、こういうシチュエーションがあったらいいなーみたいなのはありますか?
榊原さん:スク水!
梶原さん:お?!
(取材現場にいる関係者からどよめきが起こる)
榊原さん:スクール水着
梶原さん:スク水… だと…?
榊原さん:着ましょうよ いいんじゃない、スク水
いやほら、本編にも想像上でありましたけど
「え! バカ! そんなん、着れるわけねぇだろ!」って恥ずかしがってるんです、彼が!
梶原さん:確かに
榊原さん:他のシーンでは普通によいしょ!ってタイツを脱いだり、
服脱ぐのは全然抵抗なくやってて!
となると、僕としてはどうせなら、恥ずかしがらせたい
梶原さん:あー 笑 まあ本領はそこにありますよね
榊原さん:本領?! 笑
梶原さん:恥ずかしがっているところがやっぱ本領だと思うので
榊原さん:まあやっぱね、彼はどうしてもツンとしてたり澄ましてたりするシーンが多いゆえに、そうじゃないところを、思いっきり吸い込みたい
梶原さん:うん
榊原さん:となると、確定で動揺してもらえるのはやっぱりスク水
梶原さん:スク水になるわけですね
榊原さん:そうですね
梶原さん:あー いい案ですね
いつかあるといいですね…
(と、ここで実は少し離れた位置でインタビューを見学されていた本作著者のとこのま先生&担当編集へ視線を送る)
榊原さん:エイプリルフールとかでも…!
(遠くから) とこのま先生:実は単行本のおまけに近いものが…
榊原さん:わーーー!!!
梶原さん:すごい!
(※後日メモ:件のイラストは単行本第1巻のおまけページをチェック!)
榊原さん:楽しみだな~ そちらはどうですか?
梶原さん:ええ… スク水の後に言うのむずいな……
榊原さん:いいでしょこのカード! これはね、もうね…ぜひ見たかった
梶原さん:まあでもスク水と来たら温泉回、になるんじゃないですか
榊原さん:あーーーー!!! それだわ……
梶原さん:うん
榊原さん:それですわ! 稲穂くんと親太郎くんは一緒に男湯に入れるんだ!
梶原さん:そうですよ
榊原さん:うわーー! え!?!
梶原さん:だから…
榊原さん:ヘンタイですね?!
梶原さん:自分もよ?!
榊原さん:え! ちょっと待って!
梶原さん:自分もよ、それ!
榊原さん:ちょっと待って! この短時間でその考えに至れるのは
梶原さん:あなたも似たようなもんでしょ!
榊原さん:ちょっとこれは…
梶原さん:スク水の発想も同じくらいでしょ
榊原さん:高校生なの忘れてない?笑
そっかー! うわー…一緒に入るんだ…
梶原さん:だから女湯に行かなくてもいいってことですよね
榊原さん:そうですね…え…
梶原さん:反則ですよね
榊原さん:反則ですね、それは… え… どうなんですかね…
(ここでまたとこのま先生への視線が…)
(遠くから) とこのま先生:構想に入れます…!
梶原さん:あ、構想に入れる!? すごい!
榊原さん:果たして、稲穂くんに白い霧はかかるのか…
梶原さん:あー確かに
榊原さん:どうなんだろう… 色々気になる
梶原さん:そうですね
榊原さん:セーフなんだろうか…編集部さんの消し忘れだろうか!
梶原さん:笑
最後に、本作をまだ読まれていない方に伝えたいことやファンへのメッセージをお願いします
梶原さん:先ほどもお伝えしたのですが、日常ではなかなか体験できないことを体験することができる作品だと思います。
あとは純粋さとその恥じらいとか、いろんな魅力が詰まってますし、演じていてもすごく楽しかったです。
漫画は引き続き読んでいきたいなと思いますし、ボイスコミックやPVなどたくさん映像が公開されますので、そちらをきっかけに皆さんも同じようにそう思って頂けたらありがたいなと思っております。よろしくお願いします。
榊原さん:僕としても、やっぱりすごく本編が面白いんですよ…!と声を大にして言いたいです
キュンって真正面から来るというか、「あ、こういうシチュエーション王道だよね!」というところもあるし、かと思えば普通は体験できないような偽装カップルというシチュエーションで、さらにこんな不安定な関係性で… 色々な角度からの面白さがあるんです。一読者としてとても楽ませていただいています。
今後の展開はどうなっていくんだろう… 稲穂くんはもっといっぱい恥ずかしがってくれるんだろうか
僕はとにかく彼が恥ずかしがっているところを求めているかもしれない
そして彼の心は解けてゆくのだろうか…
梶原さん:うん
榊原さん:解かして! 解かして、親太郎くん!
榊原さん:現在(10話)までの話を読ませていただいているんですが、僕の中でこの辺がこういう伏線なのかな~と色々予測していることが沢山あるので、その答え合わせも楽しみにしています。ぜひ皆様も一緒にちょっと考察しながら楽しんでください!
ありがとうございました!
梶原岳人さんと榊原優希さんのサイン入りB6ステッカーが当たるキャンペーンを『稲穂くんは偽カノジョのはずなのに』公式Xで開催中!
詳細は下記投稿をチェック!
『稲穂くんは偽カノジョのはずなのに』(著:とこのま)
<STORY>
「学校一の美少女は、俺のカノジョで、男です。」
彼女を作って青春するというキラキラ高校生活に憧れ、周りからバカにされる新一年生、森親太郎。首席入学で絶世の美女と大注目のクラスメイト、沢渡稲穂。交わるはずのない二人が、ふとしたきっかけでカップルと間違われ、彼女から提案されたのは…「本当に付き合ってるってことにしちゃう?」晴れて恋人となるが、学校一のその美少女は、可愛すぎる男子だった…!
▼ 第1巻のご購入
https://www.amazon.co.jp/dp/4803020280
▼稲穂くんは偽カノジョのはずなのに【公式】/ Xアカウント
https://x.com/inahokun_es
▼第1話の試し読み
▼第1話ボイスコミック
https://www.youtube.com/watch?v=FgUNIuJj-B4
▼スペシャルPV/あざとすぎる偽カノジョ編
https://www.youtube.com/watch?v=rA7dTdq69hY
▼スペシャルPV/2人の友情編
https://www.youtube.com/watch?v=kgoACToC2c4
▼「SVO Inaho-kun Special edition」茶屋町義也 (CV.今井文也) from『補講男子』
https://www.youtube.com/watch?v=csGkyDHKCog