吉田くんの魔法
吉田くんはずっと、生命のエネルギーを尊重した香りや製品を作り続けている。
吉田くんが主に作っているのは、香りと布。吉田くんのつくるものたちは、私のハートに真っ直ぐふれにくる。光や木や風や動物たち、自然の生命エネルギーは、頭が一生懸命作った壁などものともせず、真っ直ぐハートに触れにくるけど、それと同じように吉田くんの香りはハートに届く。無条件の愛、無償の愛ってそういうことなんだろうな。全部の恐れを超えてくる。無敵だ。私たちひとりひとりのハートはこれと本質的に同じ振動を持ってるんだと思う。外からこの振動がやってくると、同じ振動だから共鳴が起こる。内側から外側から手を伸ばし合うように結びつこうとするみたいに、ふたつの力で、扉が開くような、ハートがのびのびするような。
吉田くんのつくるものたちは、とにかく自然の理と、生命を大切にするための構造に沿ってつくられているから、過剰さがなくて品がある。大切に丁寧に心を込めて自分の生命エネルギーに触れながら目の前の存在に触れた分だけ、互いの生命エネルギーが応答し合って、結果螺旋みたいに増えていく。ここには感性だけでなく、知性によるとっても緻密な配慮がある。知性の愛。ここが一番痺れる。ハートを大切にする頭の力。感性と知性の合一と均衡は、生命を力づけるのだなあと吉田くんのものづくりに触れるたびに思う。
これは私たちEarth Partnerが大切にしているセレモニーのプロセスと全く同じ。セレモニーという生命の理に触れにいく神聖な時間をどう過ごすのか、どんな存在と共に過ごすのか、私たちはとてもとても慎重に吟味する。場所はどこで?何時ごろに?どんな手順で?どんな空間で?どんな風に始まり、どんな風に終わる?誰がそこにいる?どんな在り方で?ひとつひとつが緻密に組み立てられる必要がある。生命をホールドする構造と空間は、感性を愛する知性の愛によって緻密に確実に組み立てられる必要がある。こうやってセレモニーと共に生きようとする私たちの今回のとてもとても大切なセレモニーでは、吉田くんの魔法の布の力を借りた。ネイティブアメリカンの伝統では動物の皮を使うセレモニーだけど、私たちの文化になかったり感覚でフィットしないなら他の特別な包みを選ぶようにと師匠Wind Eagleから助言をもらい、真っ先に浮かんだのが吉田くんの布だった。
思い浮かべただけできゅんとした。「これがいい」って思った。今回のセレモニーの中で大切な大切な要素である「全てを超えた愛」を表現してくれる「特別な包み」を、私は今これ以外知らない。吉田くんに相談したら、快諾してくれてすぐに用意してくれた。長年友達だけど、お互いにとっての一番大切な場所で合流できた感覚で、胸が一杯になった。
当日受け取ったピンクの布。蘇芳で染められた、手紡ぎの綿の、手織りの布。それ以外にも生命を力づける魔法がいっぱいかかっていると聞いた。生命の魔法が知性っていう魔法の中で活き活き震えているみたい。光ってるみたい。触れて両手で触れると温かい。本当に温かい。お母さんの腕の中みたいだ。産まれた時にこの布にくるまれている私が勝手に想像される。全世界から愛されてるような感覚。胸から喉のあたりが嬉しい時に泣く時みたいな感じになる。ありがとう、ありがとう、ありがとう。私、一生懸命生きるよ。愛してくれてありがとう、って何度も心の中で繰り返した。不思議な布。その暖かい布に包まれた聖なるものたち、その全部を結ぶ、私たちのために染められた美しい糸。ひとつひとつの包みができあがるたび、ひでと私は祈りを込めた。ふたりで触れる包みはやさしく温かくて、ひとつひとつが愛そのものだった。
セレモニーはとても美しく力強い時間だった。こういう経験を大切な人たちと、そして大切な人たちが生命を込めてつくったものたちと一緒に過ごせる私たちは本当に恵まれてる。
吉田くん、ありがとう。本当にありがとう。
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Earth Partner
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