話し相手のいない夜。
ふと手を伸ばした古い本は、優しく私によりそってくれた。
ベッドの上から見える景色しか知らず、友達も訪れることない病室で。
喜びも悲しみも、移ろいゆくものも、すべて教えてくれた。
空想の羽はどこまでも儚く、だからこそ自由に。
気がつけば夜明けがきていた。
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