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【今日の危険なムダ話】 みんな、立ち上がれ

*旧来の宗教がやろうとしたことは、人間が元来持っている「超常的な能力」を宗教権威の力によって剥奪することだった。宗教組織だけでなく、今では家庭も学校も職場もそのような装置として働いて、こどもを、民衆を、無力化している。
  著者の政木和三氏は大阪大学工学部精密工学科に在職し、工学部工作センター長をしていたほどのまっとうな人物で、その彼がその当時はやったユリゲラーのスプーン曲げに興味を持ち、その実証研究をするうちに、この著書に記されているような信条を持つに至ったのだ。
  彼の言を借りれば、われわれには元々並外れた能力が備わっているのであり、それを使って幸福な社会、幸福な人生を築いて行く力があるのである。
  民衆を奴隷のように扱い、社会秩序を破壊し、自分たちの富と名声のためだけに拘泥するこの恐ろしき国家権力や宗教権力に隷属することなく生きていく決意が必要な時代になった。彼らを放っておいたら命だって取られかねないことはここ数年のコロワク茶番で証明されただろう。
  以下の抜粋が今後のわれわれの身の振り方を考える契機となれば幸いである。🦐
  


人間は皆、超能力を持って生まれてくる

書籍名『 奇跡の実現 』

~ 欲望を捨てれば、不可能が可能になる ~

著者 政木和三

第1部 現代に奇跡が起こった

1 精神エネルギーによって奇跡が次々と起こる

【 人間は皆、超能力を持って生まれてくる 】

 私が精神エネルギーの存在を認識するきっかけになったのは、昭和四七年三月のことであった。

 折しもユリ・ゲラーが来日し、全国がスプーン曲げブームに沸いていた頃である。

 当時、私は大阪大学工学部精密工学科に在職し、工学部工作センター長をしていた。

 その頃の私は、実験によって証明されたことでなければ絶対に信用しない現代科学の信奉者であった。

 ある日、なにげなくテレビを見ていると、超能力者と称する人によるスプーン曲げの実験が行われていた。

 見ているうちに、私は胸の奥にふつふつと苦々しい感情がわいてくるのを禁じ得なかった。

 『こんな馬鹿げたことが許されていいものだろうか……!』

 と。

 さっそくテレビ局に抗議の電話をかけた。

 そして、番組のプロデューサーと議論の末、とうとう私の発明した

 『金属ひずみ計測器』

 をスタジオに持ち込んで、スプーン曲げの真偽を正す実験を行うことになったのである。

 スプーンの首には、一〇万分の一のひずみでも検出できる

 『ストレーンメータ』

 をはりつけた。

 また、私は、超能力者がスプーンに手を触れないことを条件として課した。

 番組が始まった。

 一心に念を込めている超能力者の額には玉のような汗が吹き出している。

 時は刻々と過ぎるが、依然としてスプーンに変化はない。

 とうとう超能力者はがっくりと肩を落とした。

 皆があきらめ、私は

 『勝った』

 と思った。

 やはり科学の前に、まやかしは敗れたと。

 しかし、その時である。

 私は愕然とした。

 計測器が、スプーンが一万分の三ほど曲がっていることを示しているのに気付いたからである。

 わずか一万分の三。

 もちろん、目には見えない微小な変化である。

 しかし、物理的な力を加えることなしには、たとえ一〇万分の一だろうと、ひずみを生ずることはあり得ない。

 しかも、スプーンを空中に投げる次の実験では、床に落下した時の衝撃もあるとはいえ、一〇〇〇分の一のひずみが生じたことが示されたのである。

 私にとってはまさに天地がひっくり返るほどのショックであった。

 今まで信じていた常識の壁が、ガラガラと崩れ去ったことを認識しないわけにはいかなくなったのである。

 私はそれから本気になって超常現象と取り組み始めた。

 そうしてわかったことは、人間は皆、超能力者として生まれてくるということである。

 テレビ放映後、全国でスプーン曲げのできる一〇歳以下の子供達が二万人近く発見された。

 しかし、その子供達は大人に近づくにしたがって、超能力が消えていってしまう。

 その原因は

 『常識』

 を教え込まれるうちに、スプーンは硬くて曲がらないものだという思い込みに支配されて、自然に超能力が消滅していってしまうからではないだろうか。

 『スプーンは曲がるものだよ。

 人間の筋肉の力ではなく、精神の力によって曲がるものだから、無理に曲げようとする欲望の心を捨てて、自分の生命体に対して、どうぞ曲げて下さいとお願いしてごらん』。

 子供達にこう教えると、スプーンは簡単に曲がる。

 中にはスプーンをくにゃくにゃに曲げてしまう赤ちゃんもいるのである。

 人間には皆、超能力がある。

 赤ちゃんが自分で母乳を探し、飲もうとするのは本能だが、本能とは何かと問えば、生まれながらにして具有する性能である。

 一般には常人のできないことをする人を超能力者と称しているが、誰も教えないことをする赤ちゃんの本能は、超能力の現れだと言ってもよいのではないだろうか。

 また、虫の知らせとか、胸騒ぎの類も、人間の五感以外の感覚ではないだろうか。

 動物には、この第六感的な感覚と考えられるものとして、渡り鳥の方向探知、鯰(なまず)の地震予知、蟻や蜂の帰巣性、小動物の火災予知等がある。

 科学の未発達時代の人間も、これら動物のように五感以外の感覚が大きく作用していたのではないだろうか。

 現在は科学の発達により、その必要がなくなったために、その能力が低下したものだろう。

 しかし、力がなくなったのではなく、特性を持っていながらその利用法を忘れたのだと考えられる。

 つまり、科学常識の発達によって、自分の精神力を自分で無力化していることになる。

 しかし、潜在能力の活用のし方によって、いつでも精神の力を引き出すことができるのである。


 当時、私の超常現象の実験によく協力してくれたのは、小学生だったO君という少年だった。

 大阪大学のキャンパスで、大勢の学生や教官を前にして実験は行われた。

 O君が画用紙とクレパスを手に持ち、走りながらそれを上に投げ上げると、空中で瞬時に画用紙い文字や絵が出現する。

 文字でも絵でも、一〇万分の一秒くらいで発生し、しかもクレパスを板に押しつけたように力強く書かれている。

 ある時は、赤と緑のクレパス二本と画用紙を投げ上げて

 『チューリップになれ!』

 と叫んだ。

 すると、鮮やかなチューリップの絵が出現した。

 それも花は赤色で、茎と葉は緑色で描き分けられていたのである。

 また、私の作った代数の問題を空に向かって投げ上げ、

 『答になれ!』

 と叫ぶと、空中で二つの式の答が浮かび上がった。

 『宇宙人になれ!』

 と叫んで描かれた不思議な人の形(宇宙人の絵)は、線の長さが全部で二メートル近くあった。

 それが一〇万分の一秒くらいでできあがったのである。

 その他にも、私達は両端を封じられたガラス管にマッチ棒を転送したり、物体を数百メートル離れた場所から瞬時に飛来させたりと、数多くの実験を重ねていった。

初版発行:1994年11月25日
10版発行:1995年11月20日
著者:政木和三
発行者:松元淳
発行所:産能大学出版部
    東京都世田谷区等々力 6-39-15
印刷:倉敷印刷
製本:豊文社
ISBN 4-382-05260-2
© 1994 Printed in Japan

以上