【粗く纏めると】 スノーデン 米国政府は彼らの悪業を隠すための情報を過剰に機密にしてきた それにメスを入れるつもりだ
ダニエル・エルズバーグ・チェアー・オン・ガバメント・シークレシー（Daniel Ellsberg Chair on Government Secrecy）を発表
報道の自由財団
2023年5月25日
ダニエル・エルズバーグ（ウォーリー・フォング/AP)
ウォーリー・フォング／AP
ダニエル・エルズバーグは、200人以上のジャーナリストを前にした最後の講演で、内部告発者をよりよく支援するためにメディアには何ができるかを問われました。
エルズバーグは熱弁をふるい、聴衆に、そして一般的な報道機関に、米国政府の機密情報に関する分類体系を調査するよう促した。彼が説明したように、私たちの民主主義社会は、"秘密保護システムの中身を調査せず、それがどのように行動し、どのように機能し、どのような秘密を保持しているのかをジャーナリストが取材しない "という重大な過ちを犯しているのです。
多くの人が知っているように、伝説的なペンタゴン・ペーパーズの内部告発者であり、報道の自由財団（FPF）の共同設立者であるエルズバーグは、数ヶ月前に末期の膵臓がんと診断され、私たちと一緒にいられる時間はもう長くはありません。
私たちは、この願いを叶えること以上に、友人であり英雄である私たちの名誉を称える方法はないと考えています。
フリーダム・オブ・ザ・プレス財団（報道の自由財団）は、まもなく "ダニエル・エルズバーグ・チェアー・オン・ガバメント・セクレシー "を発足させる予定です。
この常勤職員は、エルズバーグが人生の大部分を費やしてその必要性を強調したもの、すなわち米国における秘密保護基盤の大規模な改革に専念することになります。今後数ヶ月の間に、この椅子を永久に存続させ、財政や政治情勢の変化に左右されないようにするための資金を調達する予定です。
エルズバーグは、過去50年間にわたり、過剰な機密保持が民主主義社会にとって根本的な問題であるという事実に注意を向けてきた。多くの情報が機密扱いにされると、市民やジャーナリスト、監視機関が政府の活動に関する重要な事実にアクセスすることが不可能になる。この透明性の欠如は、政府機関に対する国民の信頼を損ない、国民が政府関係者の行動に対する責任を追及する能力を阻害する。
米国政府は、300万人近いセキュリティ・クリアランスを持ち、外交政策や国家安全保障の領域における事実上すべての文書を含む、年間数十億ページの文書を分類しています。また、情報公開法の義務に常に違反し、公開を何年も遅らせ、悪質な「国家機密特権」を使って法廷での説明責任を阻止し、議会が知るべきことを知ることができないようにさまざまな制限を重ね、スパイ活動法を乱用して記者を脅し、重大な公共の利益をもたらす情報を報道する内部告発者を訴追しています。
さらに、機密解除と情報公開のオフィスは、深刻な資金不足に陥っている。さらに、当局者が情報を過剰に分類（秘匿）しても罰せられないが、分類しなかったり、不適切に分類された情報を「リーク」したりすると、厳しい罰が与えられるという事実もある。つまり、透明性を確保する理由がほとんどない（ことをやっている）政府ということになる。そして、連邦政府が設定した基調は、州や地方政府も同様に秘密主義になり、公開記録法を悪用するように促す。苦境に立たされたメディアは、こうした悪用に対抗するためのリソースが不足していることが多い。
「ダニエル・エルズバーグ・チェア・オン・ガバメント・シークレシー」は、（機密情報の）過剰分類の問題からFOIAの限界、スパイ活動法の悪用まで、政府の秘密主義のあらゆる側面を研究する責任を負っているのです。
このフルタイムのポジションは、秘密濫用の謎に迫り、一般社会との会話のきっかけにすることに専念します。ジャーナリストと手を取り合い、分類システムの不正行為に関する見過ごされているストーリーにスポットライトを当てることになります。また、分類法やスパイ防止法の画期的な変更を求めて議会に働きかけ、必要なところに圧力をかけます。この役職は、エルズバーグの足跡をたどるだけでなく、彼が人生を捧げた目的の一つを支持し、前進することを目的としています。これは単なる椅子ではなく、透明性のための十字軍であり、エルズバーグの半世紀にわたる（政府の秘密主義との）闘いを継続するものです。
今のところ、私たちの共同創設者であり、友人であるエルズバーグは、まだ私たちと共にいます。そして、この発表を読んで、エルズバーグの笑顔が見られることを心から願っています。
ソース
https://twitter.com/freedomofpress/status/1661843041013866529?s=61
以上