推し活 狂言 山本東次郎家
もう先週のことです。山本会別会に行ってきました。
東次郎さんが山本家をついで今年で60年だそうです。見た目は普通の小柄なおじいさんなのに、舞台の上では、立っているだけで異様な迫力があり、これが60年の重みなんだなぁ…と。いつもながらにしみじみ。
今回は、「月見座頭」という曲がとても印象的でした。
狂言は、東次郎さんの言葉を借りれば、「いつの世にも変わらない人間の愚かしさを描く心理劇」で、大爆笑とまではいかなくても、フフフフフと笑ってしまう内容が多いのですが、この「月見座頭」という曲は、今までみた狂言と違って、ヘビーな感じだったなぁ…。
ある男と座頭(剃髪して僧形となった盲人のこと)が月見で出会い(目が見えないのですが、月見を楽しむ風流人というところがポイント)意気投合して酒を飲みかわし友好的な雰囲気で別れるのですが、その後すぐに男が引き返してきて、座頭を突き飛ばします。目の見えない座頭は、自分を突き飛ばしたのが、先ほどまで一緒に酒を飲んでいた男だとは気付かず、「世の中には、さっきの人のような良い人もいれば、悪い人もいるもんだなぁ…。」と嘆く。というお話です。
男がなぜ、わざわざ戻ってきて、座頭を突き飛ばしたのか、については、曲中では説明はありません。
狂言には珍しく、終わってからもモヤモヤと考えさせられる内容です。
さて、本当になぜなんでしょうね。。。
一週間、時々思い出しては、モヤモヤと考えたりしながら、過ごしました。
いや、答えは出ませんでしたし、この話にオチはないのですけど(笑
まぁ、強いて言えば、『問い続けること』が大切なのだと言うことかなぁ…。この曲が生まれてからの長い年月、狂言方は問い続けているのでしょうし、東次郎さんもそうなんだろうなぁ…と。
ああ、冒頭の写真ですか。
花入れを作ったものの、形が気に入らず、半分に割ってみたところ、断面が綺麗だったので、足をつけて小鉢にしてみたものの、また形が気に入らないに戻ってしまったかわいそうな子たちです(苦笑
まだ、Non-functional モードが続いており、こんなのとか作っています。
飯能ものづくりフェアまで2か月を切っており、本当なら、万人に好かれそうなマグカップとか、お茶碗とかを一生懸命作るべきなのでしょうが…。
まあ、しょうがないですね(笑
私なりの方法で頑張ってはいます。
今、本焼きしながらこれを書いています。
本焼きが窯から出たら、また焼成記録をUPしまーす。
陶芸にほぼ関係ない、押し活ネタでしたが、本日もお読み頂き有難う御座います!
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どうぞ宜しくお願い致します。