ドキュメンタリー映画『Mr. Natural』制作中!
この前、愛媛県の久万高原にある「由良野の森」に行ってきました。
現在、資源・環境・文明ジャーナリストである、谷口正次さんのドキュメンタリー映画を撮影しているのですが、そのロケハンとして伺ったのです。
谷口正次さんプロフィール
今回のドキュメンタリー映画の主人公である谷口正次さんのプロフィールをご紹介します。
1938年東京都生まれ。
日本唯一のフリーの資源・環境・文明ジャーナリストとして
執筆・講演活動を行う。
NPO法人ものづくり生命文明機構副理事長。
好古家。アーティスト。
幼少期に疎開先の広島市内で被曝し、後遺症に苦しむもサッカーにより克服。1960年九州工業大学鉱山工学科卒業、同時に鉱山技術者として小野田セメント(現太平洋セメント)入社。循環型社会を目指して環境事業部を立ち上げ、産業廃棄物・一般廃棄物をセメント原・燃料とする等、画期的な事業を推進。2001年屋久島電工社長として、屋久島を水素社会にすることを計画するも、周囲の理解が得られず、挫折します。
1998~2008年 国連大学ゼロエミッション・フォーラム産業界代表理事として地球環境問題に取り組み、さらに人脈を広げ、2008年「資源・環境戦略設計事務所」代表に就任。
2006~2009年 国際日本文化研究センター共同研究員、千葉商科大学政策情報学部非常勤講師(資源・環境論)、2014~2016年京都大学大学院経済学研究科特任教授を歴任。
専門である資源分野を軸にしながらも、歴史文化への尽きせぬ興味から、アーノルド・J・トインビーに傾倒し、古代文明(ミノア文明)の独自研究を専門誌に発表したり、シュメール文字を解読したりするなど、本格的に活動を展開してきました。
美術芸術への造詣は並々ならぬものがあり、現在でも傍らで画業を続けています。また、カミュやゴダール等フランス文化・文学へも深く傾倒してきました。
著書
『資源採掘から環境問題を考える―資源生産性の高い経済社会に向けて(国連大学ゼロエミッションフォーラムブックレット)』(海象社、2001)
『入門・資源危機―国益と地球益のジレンマ』(新評論、2005)
『メタル・ウォーズ』(東洋経済新報社、2008)
『次に不足するのは銅だ メタル資源の限界』(アスキー・メディアワークス、2008)
『メタル・ストラテジー』(東洋経済新報社、2009)
『教養としての資源問題 ―今、日本人が直視すべき現実』(東洋経済新報社、2011)
『オーシャン・メタル―資源戦争の新次元』(東洋経済新報社、2012)
『自然資本経営のすすめ: 持続可能な社会と企業経営』(東洋経済新報社、2014)
『経済学が世界を殺す』(扶桑社新書、2017)
『懐かしい未来: オデッセイ思考』(東洋経済新報社、2018)
ハイパーソニック・エフェクト
本ドキュメンタリーの柱は”ハイパーソニック・エフェクト”。
ハイパーソニック・エフェクトについては、こちらのイベントの概要紹介で詳しく取り上げられていますが、脳科学者・作曲家でもある大橋力先生が発見したもので、熱帯雨林などの「音」に含まれる20キロヘルツ以上の聴こえない超高周波が、ヒトの基幹脳に好影響を与え、美しさ、快さ、感動を発生させ、人間性を豊かにしてくれること、さらに内分泌系・自律神経系・免疫系の中枢をなす脳領域を活性化させるというものです。
本ドキュメンタリーは、ハイパーソニック・エフェクトを柱に、人間の根本を見直そうという谷口氏の考えを第一の切り口とし、「ハイパーソニック・サウンド」をめぐる旅や出会い、関係者へのインタビュー等により「谷口正次」という生命体を可視化し、人々の真実への気づきを促したいと考えています。
また、映画の制作途上では、ハイパーソニック・サウンドの採取の旅の模様も撮影していきます。各地地元の子どもたちにも参加してもらい、自分の住んでいる地域がハイパーソニック・サウンドに満ちていることを見て、聞いて確かめてもらうことにより、地域や自分自身への誇りを取り戻すきっかけになればと考えています。
また、農業や林業、手工業など、自然と触れ合う職業がいかに尊いものかというリスペクトにもつながることが期待されます。そうすれば、ハイパーソニックを軸とした新しい観光や産業も生み出されるかもしれません。
昨日偶然耳にした、生態学や保全学の専門家のお話をちょっと引用させていただきます。
人間関係を見直すなら、環境や地球という空間全体を見直さなければならない。つまり、環境問題は自分の身のうちの問題であるということですね。
まさに、これはハイパーソニックエフェクトそのもののお話だと感じました。*谷口先生からは先般、「“ 植物に敬意を払おう”(Pay Respect to Plant )という活動を始めたらどうでしょう」とありがたいご提案もいただきました!
本映画制作は、単なる映画制作ではなく、映画を制作する旅を通じて、色々なものを紡ぎなおし、見直していく旅である、と改めて感じています。
まずは本映画を、一人でも多くの方々にご覧いただきたいと思っています。
賛同し、ご協力くださる方、いつでもお声掛けください。
アースボイスプロジェクト 榎田智子
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