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Wonder Together 2024年6月

畑そして周りの木々や植物たちの表情が、
ぐっと初夏の様子へと変化した畦畑。

今回は、畑で先月種まきをしたコーンの観察と
朴葉寿司を作るための材料集めからスタート。

一粒一粒の種から変化したコーンの姿。
子どもたちがどんなことを感じたのでしょうか。

これから毎月コーンの一生を、
もちろん見逃してしまう場面もあるかもしれませんが、
毎月ソヤ畑へお邪魔するたびに
どんな発見があるか
そして種から始まったコーンの姿から
これ以降どんなワンダーを体験できるのか
とても楽しみです。

今日の料理はこの時期飛騨の家庭で
よく作られる朴葉寿司。
過去に食べたことがあると
メンバー全員が答えた朴葉寿司。

今回は材料から自分たちで探しにいくところからスタート。

私が予め用意したものもありますが
トッピングのほとんどは
朴葉をはじめそれぞれが畑やその周りで見つけたものも含めます。

集落に暮らす野草や薬草のエキスパート大先輩の塚本さんが
今回特別にご協力くださることになったので
そのお宅を目指す前に、
畑で見つけた草花をかごやザルに集めます。

「これ食べられるかな?」
「朴葉寿司にちらしてみようかな。」

畦畑の朴の木がある場所へ移動して
手が届く朴葉にぐっと手を伸ばしてみたり
木登りが得意な人はすいすいと木に登り
自分や他のメンバーのために朴葉を落としてくれました。

「朴の木の横の木に何か実がなってる!」

桑の実に気がついた人たちから次々と実を収穫。
そしてそのまま口の中にポイっとほおりこむ。

「どれが甘いのかな?」
「食べながら探してみてね!」

「この色が濃くなっている実は甘そう!」
「あ、でもまだ色が濃くない部分がある実も結構甘かった!」

畦畑の畑はもちろん周りの環境にも
毎回たくさんのワンダーが溢れています。

塚本さん宅へ到着し
早速収穫した野草や野花をチェック!

「うん、これ全部食べられるね〜!」

身の回りに育つ野生の植物たちを
日々の暮らしの中に取り入れる暮らしをされている塚本さんご夫妻との時間は
いつも驚きと発見と楽しみに溢れ
そして季節ごとに身の回りに自生する草花への
愛着が湧き上がるような気持ちになります。

塚本さんのお宅へお邪魔します。

気持ちのいい風が通り抜ける古民家の中で
今回は料理の時間を

薄焼きたまごは、
1人1個の卵をボウルにわって
それぞれがいいとおもう焼き加減薄さに焼いてみます。

摘んできた多様な植物も
トッピングにしたいものをお皿に

オオバコをつんできていたメンバーのザルを見て、

「オオバコの種はこうやってとるといいよ〜」

と、塚本さんに見せてもらいながら
オオバコの種を炒って胡麻みたいに食べる方法も教えてもらいました。

それぞれの朴の葉にお寿司をつくっていく過程では
朴葉を大きなお皿のように見立てて使ったり
家族に持って帰りたいからと
お寿司を朴葉で包んだり
それぞれが食べたい朴葉寿司をつくっていきます。

塚本さんが用意してくださった
きゅうりの差し入れや
塚本さん自家製のヨモギ塩や山椒塩

そして先月摘んでジャムにした
イタドリの油炒めも!

「これすごく美味しい!」

とみんな朴葉寿司を作りながら
パクパク!

最後1本のきゅうりがお皿に。

「これ食べてもいい?」

と私に聞いてくれたメンバーがいたので

「私はいいけどみんなはどうかな?
他の人にも聞いてみてくれる?」

ソヤさん畑で収穫させていただいたお野菜や
集落の方たちからいただく差し入れの野菜を持ち帰る場面がよくありますが
そういう時も
何人持って帰りたい人がいて 
野菜は〇〇個あるから 
じゃあどうやってわければ
みんなが気持ちがいい方法でわけられるか

こういうことを私が間に入り決めるのではなく
みんなで考えて決めてね!ということを
できるだけワンダーのメンバーに伝えて決めてもらうようにしています。

そのためにも安心して自分の考えを共有したり
他の人のそれも尊重しながら
自分の意見を言ったり
こういう環境を一緒にみんなとつくっていくことを大切に活動をしていきたいと
改めて思った瞬間でした。

朴葉寿司作りのおわりは、
食べ終わった後の朴葉や残った草花たちは
帰り道に畦畑の土へ還しにいこうという話に。

昔は食べものが腐りにくくなる朴葉に食べ物をくるんで
山へ仕事に行ってそのまま食べたあとも葉っぱごと山へ置いてこれたんだね
というストーリーを交えながら今回のワンダーを終えました。

秋になったら同じ朴の木のところへ行って
茶色くなった朴葉を使うことも考えています。
畑のコーンの一生とおなじく朴葉の一年を通して
様々な発見や体験をさせてもらいたいと思います。


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