目の前に
※記載されていることは私の住む自治体や病院での対応です。自治体により対応は違ってくると思います。ご了承ください。
市内の感染者数が忍者屋敷の急な階段のようにグイッと上がってきたな。と思ってたら、仕事でもお世話になってる友人①から電話がきた。いつもはLINEなのに『珍しいな』と思ってでたら開口一番「いやーまさかなんだけどね、濃厚接触者になったのさ。今ねPCR検査を受けてきたんだ」と。
3日前に「軽くご飯食べよう」と誘われて1時間ほどマスクを外して2人でご飯食べましたよ。ね。てことはだ。私は【濃厚接触者】の【濃厚接触者】だわ。
とりあえず、友人①の検査結果が出ないことには何もできない。基礎疾患持ち高齢者と同居しているのでそこから家の中でもマスクして、医師からは『食事の時間をずらすこと』と『お風呂は最後に入るように』と指示あり。
私自身は咳と鼻水が出てたけど、10月下旬から続いていたので新型コロナの症状なのか不明。熱はないし味覚臭覚共に異常なし。
友人①は私と食事の前日に友人②を含む5人で会食。友人②が発熱し解熱後に全身の倦怠感と関節痛で念のため病院へ。(味覚障害もあったと後に判明)医師から念のためとPCR検査を勧められて陽性と判明。
翌日、友人①から電話。「残念なお知らせですが陽性でした」ホントに残念です。
私が濃厚接触者になったので、保健所からの連絡を待つことになったけど、高齢者と同居だし…と市のHPを見て保健所に電話。
案外すぐに繋がり電話した経緯を説明したところ、数点質問される。名前・年齢など。その後、新型コロナ対策室へ電話するように言われる。その際7桁の番号を言われ対策室に繋がったらその番号を伝えるよう指示を受けた。
対策室はなかなか繋がらず、何度かかけ直してやっと繋がる。経緯を話したところ「重複して申し訳ないのですが何点か質問します」と丁寧な対応を受ける。
・2週間以内に道外に行ったか
・名前
・生年月日
・住所
・職種
・友人①と会った日以降の濃厚接触者の有無
・味覚、嗅覚に異常はないか
・友人①の陽性判明はいつか
・濃厚接触の日時
・一緒にいた時間
・検査機関へは車で行けるか
・自分で運転できるか
・車のナンバーの確認
次に検査の方法について説明される
①ドライブスルーのPCR検査センター→3日後が最速の予約
②検査キットの送付→唾液を入れて返送
③当日夜に自宅から車で40分ほどかかる病院へ行き検査
※検査は19時以降
一番早く検査を受けられる③病院でお願いすることに。友人①が陽性者と保健所で確認が取れ次第検査の予約をして連絡を頂くことになる。
午後に友人①から連絡があり「(自分が)検査を受けた病院で翌日の午前中(時間指定あり)に診察と検査を受けて」とのこと。
保健所から検査の予約ができたと連絡が来たので「翌日に病院で検査する手配ができた」と話すと「それはよかったです」と。なぜなら、保健所が予約した時間が22:30で自宅からは車で40分ほどかかるところだから。担当の方にお礼を伝え電話を切ったら再び電話が来た。少し慌てた様子で「ほ、保健所の△△ですが、検査のキャンセルって…キャンセルでいいんですか!」と。先ほどとは別の方から確認の電話だった。検査する病院の手配が出来たことを伝えたらキャンセルでいいんですねと確認されて電話を切った。
保健所の方達は本当に大変な中でお仕事されてますよ。でも、確認もきっちりしてて素晴らしいわ。とあらためて感謝。
朝ご飯は時間をずらして食べたけど、昼ご飯からは自室でひとりで食べることに。トイレとお風呂以外は部屋から出ないように。と言い渡される。部屋の換気もマメにしろ!とも。3時にはオヤツまで運ばれてきた。自宅内隔離というか独房の模範囚みたいだ。運動不足でデブまっしぐら…
いつもより遅い時間にお風呂に入ろうと階下へ行くと、リビングで寛いでいた家族はそそくさとリビングから出て行く。誰もいないリビングでテレビ見てお風呂ものんびり入って…案外快適。あれ?
その日ホテルに収容された友人②と連絡をとる。同居のご主人は陰性だったと聞き「陰性で良かったね」と言うと「うん、接触してないからねw」と。一緒にご飯を食べる機会が少なかったと聞き、『やっぱり、ご飯食べながら話すとリスク上がるのか』と納得。ちなみに、夜中に白い防護服を来た人が迎えに来たそうで『宇宙人に連れ去られるような気がした』なんて話してました。
検査の日、早めに病院に着き車の中から病院に電話。カルテを作るため名前と生年月日を聞かれる。「準備ができたら連絡します」と言われ車の中で待機。しばらく待たされてから院内へ。問診表と検温のための体温計を渡される。待合室の奥、パーティションで区切られた空調の排気口近くを案内されて待機。ふと足元を見るとバナナ柄の靴下履いててちょっと恥ずかしい。テレビではアメリカ大統領選挙のことをやってる。『私の検査結果が出てもまだアメリカ大統領は決まってないかも』なんて思ってたら名前を呼ばれて検査室へ。
対応してくれた看護師さんは不織布の割烹着みたいのを着て、ビニール手袋、マスクとフェイスマスクをしている。体温計を渡され再度検温。指先で血中酸素濃度を測られ異常なかった…みたい。その後、同じ格好の医師から問診と聴診器で診察されいよいよ検査。
アクリル板でコの字に囲われたブースの椅子に座る。正面のアクリル板に穴が2つ開いててそこにビニール手袋がくっついてる。医師がそのビニール手袋をしてブース内につけられたポケットから検査キットを取り出す。ビニール手袋なので少しやりにくそう。検査はインフルエンザの検査と同様で、鼻の奥を長い綿棒でグリグリっとされる。ブース内に触らないように出ると、医師と看護師さんが検査キットを処理し、ビニール手袋を入念に消毒し椅子も消毒してた。その後、『PCR検査を受けた方へ』と書かれた注意書きを手渡された。問診表に『喉の痛みあり』と書いたところ「お薬出しますか?」と聞かれたが「そこまで痛くはない」と伝えた。検査結果は病院から連絡すると言われ「同居家族と食事の時間をずらすこと、お風呂は最後に入ること」「換気をマメに」「とにかく加湿して」「感染者数が増えてるため、通常翌日に結果がわかるけど翌々日になる可能性がある」と言われ終了。濃厚接触者としての検査なので、検査料はかからず初診料のみ支払って帰宅。まさにまな板の上の鯉だ。
濃厚接触者となった時点で関係各所には連絡済だったが、個人的に連絡が必要な人に検査が終わったことを知らせた。事情を知らない人ともzoomやLINEのビデオ通話ならなんの問題もなくやりとりができる。ありがたいありがたい。
体調に大きな変化はなくご飯も美味しく食べている。無症状中の無症状だ。状況を考えると可能性は低いけど陰性だったらいいなと思ってた。
翌日、8:40知らない番号から電話が来た。出ると昨日検査した病院から。「検査の結果がでました。陰性でした。」川崎戦で荒野拓馬が2点目を決めた時みたいなガッツポーズ!「検査精度は70%なので、もし今後熱が出たり具合が悪くなったら受診してください」と言われ切電。
友人①②へすぐに連絡。それから家族に報告。関係各所へ連絡を終わらせてほっとひと息つく。病院から渡された注意書きを再度読むと『就学や就労は症状が消失してから3日間経過してから』と書かれている。喉の痛みは改善しているので社会復帰に時間はかからなさそう。
友人①と食事をしたお店はテーブル間の間隔が広く、指定されたテーブルもよく空気が流れている場所でした。お料理は最初に取り分け2人ともゆったりと背もたれを使ってたので比較的距離があったのが良かったのかもと思ってます。
新型コロナに限らず感染症は、いつ、どこで、誰がかかるかわかりません。誰かが悪いわけではないとわかってても、陽性になった友人には謝られました。陰性だと報告したところ『辛い思いをさせなくて良かった』と言われちょっと泣く。なんていい人なんだ。
今回はホントにいきなりどかんと目の前に新型コロナが来て避けきれないかと思いました。社会全体の経済を回しつつ感染防止に努めるのは難しいことですが、どうしても外食したい時は【おひとり様】で!食べたり飲んだりしながら話したい時はオンラインで!
『手洗いとマスク』は最低限で最大の感染予防です。
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