三泊四日 初めての入院
学校で嘔吐して高熱で帰ってきた日、午後の病院で、コロナ、インフルエンザ陰性
熱中症の疑いがあるとのことで、初めての点滴
妻さんから送られてきた写真のつらそうに点滴を受ける姿に、心が痛む
妻さんも自分も、これで少しずつ良くなると思ってた
翌朝になっても熱は下がらず39℃台で、何か口にすると、しばらくして吐き戻すため、妻さんが午前中にもう一度病院に連れていく
ぐったりしながら、人生2度目の点滴
先生からは、あまり良くない状態だから、入院できるように紹介状を書くことも出来ますよと言われ、しんどい癖に泣きながら、イヤだ!帰りたい!と言うほのかに押されて、連れ帰ってくる
自分は、午後一の打ち合わせを終わらせて、万が一に備えて後半休にする
大好きなyoutubeにも、見向きもせずグッタリとしている
明日から三連休で病院も休日診療になることを考えて、今日動いたほうが良いと判断
紹介状もらってきた方が良かったかなと悩む妻さんに、病院の午後の診療が始まったら、紹介状をもらってくるように話す
病院に向かった妻さんから、しばらくして電話がかかってくる
すぐに泣いているのが分かる
どうした?
隣町の総合病院に電話したら、すぐに救急車を呼んで来るように言われた
車で連れていくって伝えたけど、救急車を呼びなさいって
まずは落ち着いて帰ってくるように伝える
妻さんが帰宅すると同時に救急車の手配をする
ものの数分でサイレンの音が近づいてくるのが聞こえて、我が国の救急の体制に感謝する
手際良く救急車に乗せられたほのかと妻さんを見送ってから、心配で顔を出してくれたご近所さんに、簡単に状況を説明して家に入る
ほのかのリュックサックに、下着とパジャマ、入院に備えて、いつも一緒に寝ているお気に入りのぬいぐるみを入れる
他にも必要なものがあるかもしれないので、しばらく待機
妻さんから、入院になりました。いまどのへん?とメールが届く
熱中症から胃腸炎になったようで、胃腸があまり動いてないらしい
必要なものを持っていくために家で待機していることを返信する
下着以外はレンタルになるらしく、必要なものは他にないとのことで、病院に向かう
時刻は17時半で、帰宅ラッシュの渋滞に巻き込まれて、15分程度で行けるところを40分かけて、なんとか到着
夜間入口から、病室に向かうと、点滴を繋がれて、グッタリと寝ているほのか
看護師の方々から、簡単に説明を受けて、寝ているほのかを置いて病院を出る
ホッとしたのか、お腹すいたね、夕飯どうする?と妻さん
一昨日、ほのかが美味しいって2人前ペロリと平らげたカルビでも食べる?と焼肉に誘導
ほのかは、病院だから家に居るより安心だし、病院に任せて体力を温存した方がいい
21時過ぎに、さみしいから、はやくきてと、ほのかからメール
明日会いにいくから寝るように返信
しばらく静かだったけど23時過ぎに、またメールを着信
パパママが居ない1人のお泊まりで不安だよね
でも、メールできるくらいになったことに安心する
ほのかが生まれてからいつも3人のベッドに、今日は妻さんと2人で眠りにつく
翌朝6時半に、おはようのスタンプと、さみしいからはやくきてね、とメールが届く
そこから、30分おきに、さみしいさみしいとメール
14時の面会時間まで、メールでやり取りする
面会時間になって、病室をそっと覗くと泣きながらベッドで横になっている
こちらに気付くと、大きな目から、ぽろぽろと涙が溢れる
看護師さんから、お昼からご飯が始まっていて、お粥が出たけど、ほとんど食べられなかったと報告を受ける
お粥かぁ…うちの娘食べないんですよね…と妻さん
看護師さんが主治医の先生に確認して、夕飯はおうどんにしてもらえるとのこと
これで少しは食べられると良いな
明日からはご飯にしてもらえるとのことで、ふりかけを買いに行く
少しでも不安を軽減するために、iPadを置いていく
これで不安なときは顔を見て話ができる
20時半までの面会時間ギリギリまで一緒にいて、寝付いたのを見届けて病院を出る
ラーメン屋さんで遅めの夕飯をとっていると、ほのかからメール
不安で寝つきが悪いようで、メールがしばらく途絶えて、届くを23時過ぎまで繰り返して、ようやく静かになる
翌日は、やっぱり朝から、さみしいさみしいとメールがくるので、iPadで繋いで顔を見て会話する
点滴の効果か、折り紙をもらって、工作する元気が出てきた
看護師さんから朝ごはんは、白米を半分だけ食べたとのこと
少しでも食べられるようになって、ひと安心
買い物に寄って、面会に向かう
妻さんが買いものをしているあいだに本屋さんで、大ピンチ図鑑2を購入して、リュックに仕舞う
面会に行くと、看護師さんと談笑したり、折り紙したり、すっかり元気になった様子
飽きてきたころに、大ピンチ図鑑を出してあげると、本当に嬉しそうに読み始める
慣れてきたから大丈夫かなと思っていたら、日が暮れて窓が暗くなったころに、さみしいから帰らないでと泣きはじめる
明日も来るからと言い聞かせて、後ろ髪をひかれながら病院をあとにする
家の近所の定食屋さんで、遅めの夕飯を済ます
23時ころまで、メールが届くものの、そのあとはピタリ止まったので、多分疲れて寝たんだろう
今朝、看護師さんから連絡があり、主治医の先生から条件付きだけど退院して良いと診断されたとのこと
すぐに菓子折りを買ってお迎えに向かう
病室を覗くと、荷物をまとめて帰りの支度をして、にっこにこの笑顔
数日前にグッタリしていたことを考えると元気になって良かったと、ほっとする
初めてのお泊まりが、三泊四日の入院生活
6歳の娘にとっては、大きな試練になったかな
親にとっても、特に妻さんにとっても試練だったかも知れないね
まだまだ本調子ではないけれど、少しずついつもの調子になってきている
改めて、健康に過ごせることに感謝しながら、日々の暮らしを大切にしていきましょう
前回のnoteを見てくださった皆さま、コメントしてくださった皆さま、ご心配をおかけしました