![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95861550/rectangle_large_type_2_9f345aab2c8959d356a9c664544a0e66.png?width=1200)
1月17日
1年前の今日、1月17日
自然と家族が集まる、そんな暖かい場所になれば
娘には騒音を気にすることなく、伸び伸びと育ってくれたら
そんな想いで家を買う決断をして、売買契約を結んだ
売買契約が終わってからは、アパートと新居を行ったり来たり
慌ただしく過ぎていった
2週間を過ぎた頃、大好きな叔母からの連絡で、大好きな叔父が亡くなったことを聞いた
1月17日の明け方だったらしい
売買契約を交わしたその日の朝、叔父は静かに息を引き取った
呼吸器系の病を患い、ここ数年は酸素吸入が無いと苦しそうにすることもあった
それでも、いつも笑顔で、優しさに溢れていた
冗談を言っては周りを笑顔にしてくれた
海が好きで、昔はヨット乗りだったと聞いた
いまも叔父を思い出すとき、穏やかで晴れ渡った海が思い浮かぶ
きっと、大好きな海で、風を受けて、自由に走っているのだろうと思う
大好きな叔母は、しばらく塞ぎ込んでいた
心配で連絡すると、私の声を聞くと思い出して、涙が溢れて辛いと嘆いた
それでも、定期的に連絡をした
そのたびに、叔父を思い出して一緒に泣いた
しばらくして、家庭菜園の域を出た畑仕事を再開したと聞いた
またしばらくすると、ダンボールに大量の野菜が届いた
妻も私も娘も叔母の作る野菜が大好きだ
そうこうしているうちに、1年が過ぎた
そうこうしているうちに、時間は流れてゆくのだとおもう
毎年、1月17日を迎えるたびに、家を買ったこと、大好きな叔父のこと、叔母のことを思い出すのだろう
そうやって、振り返って、家族を、家を、自分自身のことを、大切に生きていくんだぞ
叔父がそう教えてくれている気がする
たかちゃん、ありがとう