![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/121290923/rectangle_large_type_2_7304715f96eea2b15a0b5c878be9d664.png?width=1200)
予期せぬ惰眠を貪る
朝起きるのが苦手なむすめ
今朝も、朝だよー、起きよー、幼稚園行かないのー、と何度も声をかける
いつの頃からか、ほのかを起こすのはパパの役割になっている
声をかけてから、寝室を出てトイレに行って、また声をかけてから、別室で着替える
寝室に立ち寄り、声をかけて洗面所へ向かう
顔を洗って髭を剃って、髪の毛を整えて、寝室に向かう
最終リミット。
ここで、何を言っても起きない娘をなんとかかんとか起こす
先にリビングに降りていくのを見送って、出勤用のカバンを準備して、自分もリビングに向かう
と、いつもなら、ダイニングテーブルにほのかが座って朝ごはんを食べてるはずが、ソファーに妻さんの後頭部
あれ?どうした?
後ろから覗き込むと、それに合わせて妻さんが手に持った体温計を向けてくる
37.4°
あらら、熱っぽいね
今日、幼稚園休ませないとだね。と妻さん
身体を妻さんに預けて斜めに座っていたほのかが、そのやりとりを聞きながら、ぽろぽろと泣き出す
「明日、造形展行けなくなる?」
そう、明日は幼稚園で、年長さんになってから制作した絵や工作を展示して、パパママに見てもらう造形展の日
「パパの絵描いたから、見て欲しかったのに…」
「大丈夫だよ、もし行けなくても、持って帰って来れるから」と妻さん
まあ、そうだけど、ほのかは造形展で見てほしいんだよね
「じゃあさ、お熱がすぐ下がったら、幼稚園の先生に行っても良いって聞いてみようか」
「それなら、早く横になって寝た方がいいね」
うん。そうする。と言いながら、動かないほのか。
どうした?
「ひとりでベッドで寝るの寂しい…」
「ソファーで横になる?でも、ベッドでゆっくり寝た方が早く良くなると思うよ」とベッドに誘導する妻さん
時計を見る。いつもなら、このあとゆっくり朝ごはんを食べて幼稚園の準備をして、送っていってから、会社に向かう
それまで1時間近くある
「ほのか、パパとベッドに行こうか。パパまだ時間あるから一緒に寝よう!」
「うん、そうする」
2人でベッドに横になる
パパに腕まくらされながら、ほのかはすーっと眠りにつく
つられるように意識が遠のく
!!!
気がつくといつもなら、会社に向かう時間
そっとほのかの頭を持ち上げて、腕を抜く
うぅ、しびれてる
!!!
あれ、ほのかの横で妻さんも一緒に寝てる
「駅まで送ってく?」
ほのかが寝ているのを確認して、妻さんから声をかけられる
「いや、ほのかと一緒にいてやって」
そして、今、会社に向かう電車の中で書いている
インフルエンザのワクチン接種も済ませているし、コロナ症状ではなさそう
高熱でもないから、単なる風邪だと良いな
すぐに平熱に戻るようなら、幼稚園の先生に相談して、明日の造形展行けるといいな