今日は一緒にお風呂だー!
「家の庭の柚子がたくさん実をつけたので柚子湯にでもしてください」
去年の11月中旬、同僚に柚子をたくさんいただいた。
夕飯時に娘にその話をしてから、「今日?」「今日入れる?」「柚子湯はいりたいなぁ」と、入ったこともない柚子湯が楽しみらしい。
平日は仕事もあってゆっくり入れないから、週末の楽しみにしようねと言ってきかせる。
その週末は、お昼過ぎからソワソワ。「お風呂まだー?」「お風呂はいりたいなぁー」と数分ごとにお風呂に誘ってくるもんだから、普段より少し早めにお風呂タイム。
柚子を浮かべた湯船に最初は戸惑っていたものの、そのうち「良いかおりだね」「きもちいいね」と、ついつい長風呂。
お風呂上がりも、家族みんな爽やかな香りをまとって家中が華やいだ。
◇
そういえば、生まれたばかりで、ママと産婦人科に入院中のころ、気持ち良さそうに沐浴してた。
「うちの子、お風呂好きなんだね」なんて会話したことを思い出す。
片手で支えられて沐浴してたのが、大きくなったなぁ。
◇
いつもどおり会社を出るときに帰りますメールに「パパとお風呂はいりたいって。もうちょっと説得してダメだったらお願い。」との連絡。
「了解!良いよー!」と返信しつつ、帰りの電車で柚子湯のことと、うまれてすぐの沐浴のことを思い出す。
内心、今日は一緒にお風呂だー!と楽しみに帰宅。楽しみに帰宅。
玄関を開けて洗面所に直行。うがい手洗いを済ませてリビングのドアを開ける。
すっかり茹であがって頬を赤くした娘が
「おかえり〜!」