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テレパシーじゃ伝わらないから -Inspired by ねいびーさん-
noteにも書いたことがあるけど、去年の12月に横浜大さん橋ホールで開催された家具の展示会に行った。
家を買ったことで家具も新調しようと考えていたものの、今まで使ってきた物で十分事は足りているから、本当に気に入るものと出会えれば買っても良いかなくらいの軽い気持ちだった。
入り口のカウンターで簡単なアンケートを書いたところで、後ろに控えていた女性に引き継がれる。どうやら案内してくれる担当者のようだ。
何かお探しの家具などございますか?
軽い気持ちで冷やかしのつもりだったので、少し後悔した。
ああ、これ買わずに帰るの気が引けるやつかも。
入り口を抜けると広い空間にずらーっと家具が並んでいる。
通路を歩きながら、あーでもなくこーでもなく、見てまわる。おそらく見込みの低い扱いにくい客だったと思う。
それでも彼女は会話の中からきっかけを見つけて、広いフロアをあっちへ、こっちへと案内してくれる。
それが押し付けがましくなく、距離感が心地よい。
そうこうしているうちに、視界に入ったソファーに心が惹かれる。
あれ良いなぁ
実際に座ってみる。ああ、座り心地も良い。
あれ、ローテーブルとダイニングテーブルも同じシリーズなのか。かっこいいな。
家具メーカーの方が、細かく説明をしてくれる。
家の間取り図を見せると、案内してくれた女性担当者さんが、コンベックスを使って一緒にシミュレーションしてくれる。
横向きに置いた場合、ここが壁になります。
そう言って壁の位置に立つ。
壁との距離が1メートルくらい開くので、移動は大丈夫だと思います。
もうひとつ大きいサイズですと、ソファーとの距離が少し狭いかもしれませんね。
メーカーの男性担当者と一緒になって、ぼくたち夫婦が納得出来るまで、嫌な顔せずにシミュレーションに付き合ってくれる。
合間合間で、娘を飽きさせないように相手もしてくれる。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79032250/picture_pc_bd9f2ffc6f3faba301b6df3dc8a8c6f5.jpg?width=1200)
1時間ほど悩んでシミュレーションして、少し気持ちを切り替えるために、ラグを見に行く。
このラグいいね。さっきのソファーに合うかな?
ぼくたち夫婦の会話を聞いて、ちょっと待っててくださいねと言って走っていく。
すぐにソファースツールを抱えて戻ってくると、ラグに置いて、色合いを確かめさせてくれる。
そのソファースツールなかなかの重さだぞ?
ラグの型番を控えてもらって、もう一度ソファーに戻る。
そこからさらに1時間近くシミュレーションして悩む。
それでも嫌な顔ひとつせずに、辛抱強く付き合ってくれる。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79032323/picture_pc_44d1fd1b432e65d35a43bbf24265e98f.jpg?width=1200)
(ソファーの左側に置いてあるのがスツール)
結局2時間近く悩んで、購入を決めた。
それから2週間ほど経ってから、妻さんがソファーのサイズ大きい方にすれば良かったかな。と悩みだす。
たしかに。
散々悩んでもし間に合えば変更してもらおうと電話すると、大丈夫とのこと。良かった!
家の引き渡しも終わり、家具が搬入されるとイメージ通りで、本当に気に入っている。
良い買い物をしたね。落ち着いたら報告に行こうねと夫婦で話していた。
そして、今日。
藤沢市にあるお店に行ってきた。
お店の人に声をかけると、出勤されているとのことで呼びに行ってくれた。
実際に搬入された部屋の写真を見てもらい、一緒にシミュレーションしてくれたお陰で、イメージ通りだったことを報告する。
良い家具は一生物。
あの日あなたに接客してもらって本当に良かったこと。報告したくて今日は来たこと。
これから娘の勉強机など、家具を購入するときには、相談に来ることを伝えた。
わざわざありがとうございます!
そう言う彼女に、娘がまとわりつく。娘もお気に入りだ。
感謝を伝えに行って良かったと思う。
「ありがとう」の気持ちは
テレパシーじゃ伝わらないからね。