キミへ
キミはいつも周りの大人のひとから、聞き分けの良い「良い子だね」と言われていたね
それでも両親からはよく怒られて、いつの頃からか顔色を伺う癖がついたね
そうして「良い子」に縛られてしまった
しばらくして、父親のこと、母親のこと、親族のことで、気を遣うことが多くなった
まだ子供のキミに、おばあちゃんは「気苦労の多い子だね」と言った
そうか、自分は「気苦労」が多いのか
物心ついたときには、家族はバラバラだったけど、それが当たり前だと思ってた
アルバイトで僅かなお金を稼いで、少しだけ大人になった気になってた
でも、社会人になってからは、なかなか思うように物事が進まなくなって、いつも何かに怒ってた
就職氷河期なんて言われる就職が難しい時代に対して、バブル世代に対して、お金に対して、自分に対して、親に対して、何もかもが気に入らなくて、怒ってた
うまくいかないことを自分以外のなにかのせいにしないと、心のバランスが取れなかったのかもしれない
なんにせよ怒ってた
そのうち怒ることにも疲れて、あー、オレの人生なんてこんなもんだよなー、なんて思ったりもしたね
いろんなことを諦めることで、怒りを手放せた気がする
いま、振り返ると、たしかに気苦労の多い人生だったと思うよ
今だって、気苦労がないわけじゃない
だけどね、親の顔色を見て、良い子に縛られて、気苦労の多いキミの人生は、40歳を過ぎてから、本当に幸せを感じられるようになるよ
信じられないかもしれない
想像なんて出来ないよね
素敵な奥さんと結婚するんだよ
可愛い娘のパパになるんだよ
この先のことはさ、まだボクにも分からないんだけど、きっと辛いことや悲しいこともあるだろうけど、それ以上に、嬉しいこと、楽しいことが待っている気がしてる
根拠なんて無いんだけどね
キミも分かってくれるよね
大丈夫
キミとボクなら
うまくやれるよ
そうだろう?
◇
おだんごさんの企画に参加させていただいてます。
だれかひとりに。
妻さんにしようか、娘にしようか、そう思って頭の中で文章を書いているうちに、いつしか自分のこれまでを振り返ってました。
自分に向けて、贈りnoteもいいよね?
#贈りnote
#おだんごさん
#D賞と思ったけど競争率高そう
#A賞にしようかな
#C賞も良いよね
#B賞は妻さん行きかな
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