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キミへ

キミはいつも周りの大人のひとから、聞き分けの良い「良い子だね」と言われていたね
それでも両親からはよく怒られて、いつの頃からか顔色を伺う癖がついたね
そうして「良い子」に縛られてしまった

しばらくして、父親のこと、母親のこと、親族のことで、気を遣うことが多くなった
まだ子供のキミに、おばあちゃんは「気苦労の多い子だね」と言った
そうか、自分は「気苦労」が多いのか

物心ついたときには、家族はバラバラだったけど、それが当たり前だと思ってた

アルバイトで僅かなお金を稼いで、少しだけ大人になった気になってた

でも、社会人になってからは、なかなか思うように物事が進まなくなって、いつも何かに怒ってた

就職氷河期なんて言われる就職が難しい時代に対して、バブル世代に対して、お金に対して、自分に対して、親に対して、何もかもが気に入らなくて、怒ってた

うまくいかないことを自分以外のなにかのせいにしないと、心のバランスが取れなかったのかもしれない

なんにせよ怒ってた

そのうち怒ることにも疲れて、あー、オレの人生なんてこんなもんだよなー、なんて思ったりもしたね
いろんなことを諦めることで、怒りを手放せた気がする


いま、振り返ると、たしかに気苦労の多い人生だったと思うよ
今だって、気苦労がないわけじゃない

だけどね、親の顔色を見て、良い子に縛られて、気苦労の多いキミの人生は、40歳を過ぎてから、本当に幸せを感じられるようになるよ

信じられないかもしれない
想像なんて出来ないよね
素敵な奥さんと結婚するんだよ
可愛い娘のパパになるんだよ

この先のことはさ、まだボクにも分からないんだけど、きっと辛いことや悲しいこともあるだろうけど、それ以上に、嬉しいこと、楽しいことが待っている気がしてる
根拠なんて無いんだけどね

キミも分かってくれるよね

大丈夫
キミとボクなら
うまくやれるよ

そうだろう?


おだんごさんの企画に参加させていただいてます。

だれかひとりに。
妻さんにしようか、娘にしようか、そう思って頭の中で文章を書いているうちに、いつしか自分のこれまでを振り返ってました。

自分に向けて、贈りnoteもいいよね?


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#おだんごさん
#D賞と思ったけど競争率高そう
#A賞にしようかな
#C賞も良いよね
#B賞は妻さん行きかな
#E賞も嬉しいよね
#悩むなぁ





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