#13 「誕生石」に思うこと

皆さんは、お誕生日は何月ですか?
私は「6月」でございます。

店舗で接客をしていた頃、意外と「誕生石」を知らない方が多いことにびっくりした経験があります。

私は本当に幼い頃から"光り物”が好きだったので、覚えるともなく気が付いたら12ヶ月分の誕生石を記憶していました。

だから、当然生活の中でみんながみんな把握しているものだと思いこんでいたのです。

実際は、気にしていない人も多くいらっしゃいました。

皆さんは、ご自身の誕生石はご存知ですか?

国によって違いはありますが、おおむね日本では以下の通りです。

1月・・・ガーネット

2月・・・アメシスト(紫水晶)

3月・・・アクアマリン、珊瑚(サンゴ)

4月・・・ダイヤモンド

5月・・・翡翠(ヒスイ)、エメラルド

6月・・・真珠(パール)

7月・・・ルビー

8月・・・ペリドット

9月・・・サファイア

10月・・・オパール

11月・・・トパーズ、シトリン(黄水晶)

12月・・・トルコ石(ターコイズ)、ラピスラズリ

そして、2021年から新たに以下の宝石が誕生石に加えられました。

2月・・・クリソベリル・キャッツアイ

3月・・・アイオライト、ブラッドストーン

4月・・・モルガナイト

6月・・・アレキサンドライト

7月・・・スフェーン

8月・・・スピネル

9月・・・クンツァイト

12月・・・ジルコン、タンザナイト

個人的には、ひと月に一つの宝石の方が特別感があって良かったなあと思うのですが、選べる宝石が増えたという点では良かった面もあると思います。

特に私は6月生まれで「真珠(パール)」だったので、子供の頃はそれこそキラキラしていないし、丈夫じゃないし、そもそも石じゃないじゃん!・・・などと嫌でした。ルビーやダイヤモンドが誕生石の人が羨ましかったです(今でこそ、真珠の良さを知っているので不満はありませんが)。

新しい宝石が加わったことで、それぞれの季節の装いに更に彩りが加わってワクワクするなと思います。

2月のクリソベリル・キャッツアイは、まだ寒さの残る澄み切った空気の鋭さを感じさせ、

3月のアイオライトは、ようやく春の訪れを感じさせる晴れ渡った青空を思い出させ、

4月のモルガナイトは、目覚めた桜の花の可憐さを感じ、

6月のアレキサンドライトは、梅雨時期のころころと表情を変える町の景色を想像させ、

7月のスフェーンは、いよいよ夏本番の幕開けとなるギラギラと照りつける太陽の力強さを感じ、

8月のスピネルは、その石の色の豊富さからも連想させる一年で最もカラフルな生き生きとした世界を表しているようで、

9月のクンツァイトは、輝きの季節をすぎてちょっとトーンダウンした秋へと向かう郷愁を誘う落ち着いた輝きをたたえ、

12月のジルコンとタンザナイトは、一年を走り抜いた私たちに、ご褒美の澄みきった美しい紺色の夜空とそこに浮かぶ星々の輝きを私たちに思い出させてくれる・・・

そんな、宝石たちが体現してくれる12ヶ月の彩りの移り変わりを、より多彩に楽しめるようになりました。

世の中には「366日の誕生石」というものも存在するらしく、その人の誕生日に対応したより狭い区分の宝石も楽しめます。

誕生石は、古来から「人からプレゼントされると一生の守り石となる」と言われています。日本では特に、成人するときにファースト・ジュエリーとして親からダイヤモンドのネックレスやピアス、パールのピアスとネックレスのセットを贈られることも多いです。

"誕生石”という理由に乗せて、心を相手に伝えられるこう言った風習は、とても素敵なことですよね。

もし、「初めてのジュエリーは何を選べばいいかわからない」とか、「相手にジュエリーをプレゼントしたいけどどうしよう?」と悩まれたときは、まずは誕生石を基準に選んでみてもいいかもしれません。まあ、自分が好きな色とかで選んじゃっていいと思うのですが・・・。

最近では、プロポーズの際に、王道のダイヤモンドリングを婚約指輪で選ぶのではなく、相手の誕生石でお作りになる方も多いようです。

あなたの誕生石は、なんですか?(^^)

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