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HYDE「黒ミサ in FURANO 2024」の思い出

※本日の文章は、いつもの宝石関係のものではありません。

先日、私は北海道の富良野において、アーティスト「HYDE」さんが毎年12月に開催している、「黒ミサ in FURANO 2024」と銘打ったディナー・ショーに参加してきました。
今回はその想い出語りです。

なお、セットリストやHYDEさんに関する詳しいレポは、SNSにて詳しく書いていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。私は本当に「行った自分自身の感想だけ」になりますので、ご了承ください。


雪に映える真っ赤なツアトラ

私は先日12月12日~14日の2泊3日で、HYDEさんによって開催された黒ミサ(ディナー・ショー)に参加しました。

新千歳空港から「新富良野プリンスホテル」までバスで約2時間半。

まず、羽田空港から新千歳空港に到着すると、添乗員さんに導かれて指定のバスに乗り込みます。
いよいよかと、ドキドキしながら乗車・・・!

すると、何の前触れもなく「WHITE SONG」のオープニングの弦の音が、車内を爆音で満たし始めました。

「えっ!?凄い音量!運転手さんったら、調節を間違えたのかな?」

なんて、ところどころでクスクスと笑い声が漏れるなか、何度か同じフレーズをスタートし直して、改めて爆音の「WHITE SONG」のオープニングの弦の音の波が流れはじめ、その弦の走りに呼応するかのようにバスがゆっくりと白い世界に走り出し始めました。
是非、「WHITE SONG」を聴きながらこの情景を想像してほしい。

私はなんといっても、この一番最初のバスの演出がとても印象に残っています。

最初は「音、大きくない?」なんてクスクス笑っていた私たちも、1分もたたずに「HYDEさんの演出だ!」と気付きます。

実際は違うかもしれないけど。

音量は、バスの運転手さんの好みだったかも知れません。

でも、きっとHYDEさんは音量までチェック済みだと感じました。

その爆音の「WHITE SONG」を聴くにつれ、HYDEさんが
「日本各地から、北海道まで長旅お疲れさま。さあ、ここからは僕のところにおいで。待っているから。何もかも忘れて、早くおいで!」
と、グイッと腕をつかんで引き込んでいるような、そんな強い「Welcom」を感じました。

「うわあ・・・HYDEさんは、音のことはもうすべて分かっているんだな。音の魔術師だな(←陳腐な表現しか浮かばず、すいません)」と、

「なんか、本当に凄い人に会いに来てしまったのかも知れない」

と、緊張と期待とが交錯しっぱなしでした(私にとって、HYDEさんの初の生ステージが今回の富良野)。

そして2時間半。
あっという間にホテルに到着しました。

ちなみに、走行中はずっと爆音でオーケストラバージョンのHYDEさんの曲をかけてくれていました。
ホテルに着いたときは、HYDEさんにまだ会う前なのにすっかり「HYDEワールド」に浸かった状態。(富良野の素晴らしい景色もあいまって、私にとっては1ライブ終了くらいの充足感)。

イヤホンで自分自身だけで爆音で聴くことはあっても、公共交通機関(今回の場合はバス)内で人目をはばからず爆音で一つの音楽をみんなで聴くことって、まあまず大人になってはありません。大したことないように感じるかも知れませんが・・・一度体験してみてください。

乗車している人間が、みんな一人の「HYDE」という人間に会いに、目的を一緒にして向かっている。

外は非日常的な一面の雪景色。

そしてこの状況を演出してくれているのは、他でもないこれから会いに行く「HYDE」さん自身。

音楽と音量を通じて、

「三日間、全力で楽しめよ!眠らせないよ!早くおいで」

とWelcomしてくれていて、その想いに応えるように、それぞれが車窓の向こうに待っているHYDEさんに想いを馳せている時間・・・。

この状況が、なんとも私を不思議の国に誘ってくれた気がします。


夢にまで見た念願のツアトラと

バスに乗ったところだけでこの感想の長さ・・・と思われた方もいらっしゃいますかね(笑)
安心してください。
黒ミサのレポは、他にたくさんの方が素敵な写真付きでSNSに情報をアップしてくれているので、実際に私が書き残すのは「自分にとって忘れたくない部分」だけです。
なので、ちゃんとした情報としての正確なレポを読みたい方は、「黒ミサ2024」で、SNSで検索をかけてみてくださいね。

今回、私は参加にあたって、かねてからSNSでお世話になっていた方と同室希望を出すことによって、とても充実した時間を過ごすことができました。

一日目の夜は、予約がないと入れないと言われていた「Soh's BAR」に、「外観だけでも見てこよう!」と向かいました。そこでたまたま出会った、一人で夜の林を散策していた方とも連れ合いになり、合計3人で夜の雪深い木々の間を抜け、たどり着きました。

異次元に誘う雪の小道

でももちろん、外観を見てしまうと入ってみたくなるのが人情と言うもの。

「席があるか、聞くだけ聞いてみる?」

と、ダメもとで聞いてみたらなんと「OK」とのこと!
おそらく30分くらいの滞在でしたが、美味しいお酒と煙草のくゆり、素敵な空気感を堪能することができました。

ジントニック…にしたかな?

そして、2日目が忙しい!

初日に行けなかった「ニングルテラス」、一度はここのコーヒーを飲んでみたい「珈琲 森の時計」、HYDEさんの黒ミサ「限定グッズ販売」それぞれが全て「お昼12時開始」。そしてこの日は「黒ミサ(ディナー・ショー) 当日」なので、16時半の開場に向けて化粧直しやドレスアップをしないといけない・・・ということで、12時~15時くらいまでのタイムスケジュールが重要になります。

結論、私たちは予約を受け付けていない「珈琲 森の時計」にまず照準を定めて、10時半からオープンまでの一時間半を並ぶことにしました。


2時間ちょっと並んだかな…

これは、正解でした。
中の席は、20人までは入らないくらいだったかな・・・。

私たちは、オープンから2巡目(13時頃)に席に通されました。外はさすがに寒いので、並んでいる間はフード付きのコートに手袋、スノーブーツは必須です。でもこれはホテルの売店でも売っているので、万が一の場合は現地でも買えました(あくまで今回の話)。
そして途中からは店の中の空間で待てるので、時間に余裕があれば個人的には全く問題なし。たっぷり雰囲気とお料理の香りを楽しみながら待ちました。


撮っても撮ってもまた撮りたくなる美しい雪景色

しかし、この時間にこのお店で人気のカレーやシチューを食べてしまうと、17時開始のディナーまでにお腹を空かせるのは難しいかも知れない・・・と思い、私はケーキセットにしました。(無念)

その後、ニングルテラスでちょこっと買い物をして、それからグッズ販売へと行きたかったのですが、なにせグッズ販売にどのくらい時間がかかるかが読めない。
アプリでオンライン注文して、それを時間内に受け取りに行くという方法だったのですが、混み具合が分からなかったので、私たちは一番楽しみにしていたニングルテラス散策は放棄しました。

ニングルテラスは「営業時間12:00~20:45」で、この時間外は中に入って散策することが出来ないようになっています。初日は飛行機やバスの運行状況によっては間に合わないし、黒ミサ当日もなんやかんやと慌ただしく、ゆっくり見るにはスケジュールをちゃんとタイトに組み立てておかないと厳しいかもな、と思いました。


閉まっているニングルテラス

特に私と、私と同室になってくれた方は初めての黒ミサだったので、衣装などの準備にも時間に余裕が欲しく、その合間を縫ってニングルテラス・・・という気持ちの余裕は、私にはありませんでした(笑)
(ちなみに最終日はホテルから午前中の出発になると思うので、ホテルのお土産屋さん以外は、ほぼどこへも行けないと思っていた方がいいです。最終的には、黒ミサ後も「追加販売」としてグッズ購入は出来たのですが、この段階では黒ミサ後の販売は予定されていなかったと記憶しています。)

そしていよいよ、「黒ミサ FURANO 2024」・・・!

 

心臓が口からまろび出る緊張感

当日のセットリストやHYDEさんのトーク内容などは、たくさんの方がレポしてくださっているのでそちらをご覧ください。

私は、そのディナー・ショーの最後にサプライズで毎年行われる「握手会」のことについて、自分への記録として書き残しておきたいと思います。

ちなみに、しつこいですが私は「生のHYDEさん」は今回が初めて。

夏前にHYDEさんの楽曲に出会い、今年は鬼のようにフェスやライブ、ツアーなどもやられていましたが、残念ながら現地に行くことは一度も叶わず。生配信やPPV、過去のDVDやBlu-ray、You Tubeでしか歌声を聴いたことがありませんでした。

「今年中にHYDEさんのライブに行くことは、私にはまだ無理だろうな」
と思っていたところの、今回の黒ミサ当選(←普段、私はこういうの当たらない)。

初めての生HYDEさんで、初めてのディナーショーで、初めて目の前で歌って笑ってお話になっているHYDEさんを見たわけですが・・・。

どうだったかの感想は・・・。

正直、ステージ上のHYDEさんは神々しすぎて、歌声も生は全然違くって、言葉で言い表すのは私には無理だと思いました。歌声とオーラ以外の、何か違うものも発せられている。あれは、何なんだろうな。

そして、なんといっても近い!

本当に「一年間の汚れ(けがれ)が浄化される時間」でした。

そして、すべてのステージが終わった後に、テーブルごとに案内されて、仕切られた空間内でHYDEさんと握手をさせてもらえるというサプライズがあります(あくまでサプライズ)。

結論・・・私は・・・まあ・・・一言も発せず(笑)

「○○(私の名前)、ありがとう」
(みんな名札つけてる)

とつぶやくように、ふわりと笑ってくれたような記憶があります。
一生懸命思い出そうとして記憶を辿ってみても、HYDEさんの表情はおろか「光源体」としてしか思い出せない。

・・・なんか、眩しかったです(私の表情は大丈夫だったか?)。

最終日に、その握手した時の写真が一人一人にプレゼントされます。

その握手会の時の写真を見ると、ちゃんとHYDEさんの顔を見て、手を握っている私が写っているので、ちゃんと握手はしたっぽい(笑)

でも実際の私の中での記憶は、

「目の前にとても眩しい光と、なにやら優しい柔らかな声がフワフワと聞こえた気がしたけど、気づいたら自分のテーブルに戻って震えている自分がいた」
でした(笑)


終了後。まだ全身ガチガチに緊張してる(笑)

HYDEさん自身が、真っ白なキャンバスのようなひと。
何にも染まらず、汚れ(けがれ)が無い。
普通にこの人間界で生きてきて、こんな「純白を絵で描いたような人間」が存在するのかと、今思い返しても信じがたいです。

もともと私が知っているHYDEさんは白髪のイメージが強いので、「HYDE=黒」というよりは私の中では「HYDE=白」なのですが、今回の富良野での黒ミサで、よりHYDEさんのイメージは白一色となりました。(冬に黒ミサをやって、夏に白ミサとかどうかな(笑))

最後になりますが、私が重い重い鬼のような重さのスーツケースをマンションの部屋まで運び上げて(エレベーターとか無い。ちなみに途中で一度転けた)、部屋に入るなり一番に「やらなきゃ!!」と思って行動したのは、とりあえず空腹を満たすために口にパンを詰め込むのもそこそこに、この文章を書いている「pomera(ポメラ)/愛用しているワープロツール」を開くことでした。

もうだいぶ抜け落ちているけど、この特別な3日間の空気を纏ったまま、ちゃんと記録として残しておきたかった。

毎年、行けるわけではない。
毎年、抽選に当たるかわからない。
毎年、開催されるとは限らない。
その時、お互い同じ時間軸で生きているかの保証がない・・・。

私は今回、SNSで知り合った2人のHYDEさんのファンの方からの後押しの言葉がきっかけで、参加応募を決断することができました。
あのお二人がいなかったら、私はまた「まだファンになって間もないし、私には早いかな・・・」と、正論ぶった言い訳をいくつも並べて、結局北海道まで冒険してみようとは思わなかったと思います。

「行けるときは行く」

シンプルですが、行動に移すのは意外と簡単ではありません。

もし今回、黒ミサに行くのを「遠いな」「ひとりぼっちだしな」「金額が高いかな」「何を着てったらいいのか分からないし、雪国は不安だな」などなど、途方もないたくさんのモヤモヤに足を引っ張られて諦めた人がいたとしたら、これだけはお伝えしておきます。

「来年は、行こう!」


ツアトラに別れを告げて…

黒ミサでの三日間は、HYDEさんのステージはもちろん、富良野の雪景色も当然のこと、とても特別な時間が流れていて素晴らしいです。
そしてそれは、HYDEさん自らがプロデュースして迎え入れてくれている空間。
参加している私たちにとってHYDEさんが当たり前にそこに存在して、HYDEさんにとっても当たり前に私たちが存在している「富良野での3日間」というものは、本当に何ものにも代え難い時間だったと感じます。

そしてそれに加えて、HYDEさんが繋げてくれたファン同士のつながりも私には貴重でした。私はかなりの人見知りですが、同室になってくれた方や困っているときに助けてくれた方々、月明かりのニングルテラス付近で交わされる初めての人との「こんばんは」から始まる新しい出会いなど、日常ではなかなか巡り会えない人との温かさや交流の楽しさも、お金や距離には変えられない経験でした。(もちろん、限りなく一人で過ごすことも可能ですので、一人が良いという方も安心してください。)

今回、初めてHYDEさんの「黒ミサ FURANO 2024」に参加した総括。

「チャンスが来たらまた応募する機会を持てるように、頑張って働こう」。

HYDEさんが以前、いつかのステージで仰っていた、
「人間は、なにか目標がないと生きられないじゃない?」
という問いかけが、いつも心の中にあります。

「私が目標とするものは何なのか?」

これからもHYDEさんが闘う姿を見守りつつ、自分自身を見つめて生きていきたい、そう思えた3日間でした。

一番最後の写真は、同室になってくれた方がHYDEバンドのJulianさんファンの私のために、わざわざ今回のフェスやツアーのバンドメンバーの集合写真を集めて、それぞれカードにしてプレゼントしてくださったもの。これそのものも泣きそうになるくらい嬉しかったけど、それに輪をかけて、会ったことのない私にここまで時間と労力をさいてくださったことに感激しました。
大切にします・・・!


想いを大切に生きていく


<募集>

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