頭と組織を柔軟に、ルールがない面白法人
面白い組織作りについて、面白法人カヤック CEOの柳澤大輔氏に、お話を伺った。柳澤氏は、大学卒業、会社員として経験を積み、学生時代の友人3名で、面白法人カヤックを創業された。
個人的に、何人かのメンバーとお仕事をご一緒させていただいているが、面白法人カヤックの皆さんは、本当に一人ひとりが自由に楽しみながら働いているのが全面に伝わってくる会社だ。
目次
1)「面白法人」に込めた思い
2)一人ひとりが「面白がれる」ための工夫
1)「面白法人」に込めた思い
柳澤氏は、物理的な面白さよりも、どんなところでも面白がれる精神状態になれることが大事だと考え、「つくる人を増やす」を経営理念に創業した。
それは、主体的に「面白がれる」ことを重視するからのよう。
そこで、「面白法人」に下記の思いを込めたそうだ。
1. まずは、自分たちが面白がろう。
2. つぎに、周囲からも面白い人と言われよう。
3. そして、誰かの人生を面白くしよう。
そんな面白法人カヤックの特徴的な「面白がれる仕掛け」というと・・・
例えば、入社後すぐに、自分の名刺を作る。
割り当てられ予算で、好きなイラストレーターを使い、好きなように作る。
すると、社員は面白がって名刺を作りだし、主体性が生まれる。
ルールをたくさん作ると、作る側に回りにくい。そのために、ルールは最小にし、ルール自体を考えるタイミングを多く作るのがポイントのようだ。
自ら作る、参加側に回る、というのが大切なのだろう。
2)一人ひとりが「面白がれる」ための工夫
一人ひとりが面白がって参加できるように、カヤックでは、ブレーンストーミングを大切にしている。
①仲間のアイデアに乗っかる
ミーティングでは、企画書を持参せずに、チームメンバーが発言した意見を広げるようにしてディスカッションをする。すると、自分では考えも及ばないアイデアが生まれたり、チームワークとしての絆も深まる。
②とにかくたくさんのアイデアを出す
出る言葉を全てアイデアにする。こうして、理屈は一切いらないと決め、アイデアを出していく作業はなかなか難しいが、週一1時間/半年でアイデア脳になるのでオススメだそう。
その他にも、全員が社長になって経営について考える「全員社長合宿」や「ブレストカード」を利用したブレーンストーミングを実施している。
情報元:
武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論 第8回 柳澤大輔氏 2019/06/05