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アカシックレコード(宇宙図書館)
地球のとある場所に、草原や森を馬に乗って駆けるひとりの青年がいた。
古来から存在する趣のある柄の服に身をまとい、弓を持ち、風の中を長い髪をなびかせて走る横顔がとても印象的だ。
一体いつの頃だろうか、車のない今よりもずっとはるか昔、日々馬を走らせる彼は家を持たず自給自足の生活をしている。
彼は数々の土地を巡り、
その土地のエネルギーが落ちた時に祈りを捧げるシャーマンのようだ。
いわば、土地を鎮める地球浄化人。
言葉を持たない彼はテレパシーを使って風と会話し、
馬と会話し、
自然と会話をし、地球を良い状態へと上げていく。
こういった人達は一定数いて地球の色んな場所に散りばめられ、降ろされているんだ。
そんな彼の行いを見て共感を得る人もいる。
若い青年数名は彼のあとを馬に乗って駆ける。
彼を師匠のようにでも思っているのだろう。
彼もまたそんな青年達を受け入れ、ともに暮らすように移動していた。
どれぐらいこの日々は続くのだろう。
彼はある日、星に還った。
地球での役目を果たしたのだろう。
当時の地球はきっと良くない状態だった。
だから彼のように、地球のあちこちに降り立った同志達によって地球を浄化させていたに違いない。
彼のその魂は長い年月を越えて
私という《今》に繋がっている。
そう、これが私の前世。
彼の魂は今の私に大きく影響している。
今は一つの土地に身を置いているが、風の時代の到来とともに動き出そう。
彼のように風と会話をしながら。