#064 IPO投資について(2)抽選対策
(※本記事は2021/4/21に投稿されたものとなります(https://earth76.com/064-ipo%e6%8a%95%e8%b3%87%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a62%e6%8a%bd%e9%81%b8%e5%af%be%e7%ad%96/))
本日は昨日(#063)に引き続き、IPO投資について調べたことを共有したい(参考:https://zuu.co.jp/media/stock/why-are-ipo-investments-popular)
昨日は、IPO投資のメリット・デメリットを記載し、デメリットの内特に、「抽選がある」という内容について、
本日は深堀して行きたい。
■本日の内容
・1.IPOの抽選に当選しやすくするには
・2.必ずしも平等な抽選ではない
・3.IPOの取り扱いは証券会社によってかなり違う
・4.IPO投資の仕方(実際の申し込み方法)
・5.IPO銘柄の見極め方
■1.IPOの抽選に当選しやすくするには
・IPO投資は抽選に当選することが難しい
・しかし実際には当選している人もたくさんいる
・以下、IPO投資に当選しやすくなる方法:
<複数の証券会社に口座を持つ>
・代表的な方法は、より多くの証券会社からIPO抽選に参加すること
・IPOは証券会社ごとに抽選に参加が可能
・仮に3社の証券会社へIPOの抽選申し込みをすると、3回抽選に参加できる
・より多くの証券会社に口座を開設して複数の証券会社からIPOの抽選に参加した方が当選確率が何倍にも上がる
<IPO株の取り扱いがある証券会社から申し込む>
・ただしIPO株の証券会社への割り当てはどこの証券会社でもあるというわけではない
・IPOの銘柄ごとにIPO株の割り当てのある証券会社が決まっている
・そのため、欲しいIPO株の取り扱いがある証券会社から申し込む必要がある。
とのこと。
■2.必ずしも平等な抽選ではない
<対面証券とネット証券の違い>
・ネット証券では、多くが完全平等なIPOの抽選を実施している
・一方、証券会社の営業員などと相談しながら取引をする対面証券会社では、完全平等抽選を実施していない場合もある
とのこと。つまり、
・対面証券では、得意先の顧客に対して優先的にIPO株を提供している場合がある
そうで、IPO株は初値が高くなりやすいため、
・普段お世話になっている顧客に優先的に配分する
ということをしているとのこと。
であれば、従来型の対面証券に口座を開く理由は、正直何一つないな、というのが現状だと思う。
<ポイント利用で当選確率をアップ>
・ネット証券であるSBI証券は、完全平等抽選に加えて、ポイント利用によって当選確率をアップさせる制度を実施している
とのこと。
・同制度ではIPO抽選にはずれた場合にポイントが付与され
・はずれの回数が多くなればなるほどポイントが増えていき
・貯まったポイントをIPO抽選の申込時に利用すると、当選確率がアップする
という仕組みだそう。
・はずれの回数が多い人への救済策としての制度
だとのこと。
■3.IPOの取り扱いは証券会社によってかなり違う
<主幹事証券を務める証券会社から申し込みを行う>
・証券会社によってIPO株の取り扱う銘柄数や株数は大きく違う
・IPO投資で重要なのはIPO株の割り当てが多い証券会社で申し込みを行うこと
・特にIPOの取り扱いで中心となるのが主幹事証券となる証券会社
であり
・IPOにおいて売り出しを行なう際、サポートを務める証券会社の事を幹事という
とのこと。その中でも
・中心的役割を果たす証券会社は主幹事
と呼ばれ、
・この主幹事証券はIPOにおいても配分される株式の数がかなり多くなる
とのこと。
・売り出される株の8割~9割が割り当てられる事も決して珍しくない
そうで
・ほとんどの株数が主幹事証券での取り扱い
となり、
・その他の幹事証券や、幹事証券から販売を委託される委託幹事証券等は、主幹事に比べるとわずかな株数となる
とのこと。つまり
・IPOに当選をするうえでより多くの証券会社に口座を作り、IPOに申し込む
のももちろん大切だが、
・主幹事証券を務める証券会社から申し込みを行うこと
も当選確率を上げる方法としてはとても重要となる、とのこと。
また、
・2015年に上場した郵政グループ3社のような超大型上場となるとIPO株の枚数も膨大な量となる
そうで、
・このような場合は主幹事証券を複数の証券会社が務めることもある
とのこと。とはいえ
・通常の規模のIPOの場合では、主幹事証券1社がIPO株のほとんどを引き受けてしまう
ことが多いため、
・主幹事証券から申し込むということは当選するためにはとても大切なこと
だとのこと。
■4.IPO投資の仕方(実際の申し込み方法)
実際にIPOに申し込むための手順は以下
<1.口座開設>
・最初に行うことは証券会社へ口座を開設すること
・IPOの取り扱いがある証券会社であれば証券会社ごとに抽選に参加することが可能
・そのためより多くの証券会社に口座を開設することで、当選確率を増やすことが期待できる
・その際、主幹事証券をよく務める証券会社の口座開設も、ぜひ行うべき
・なお、証券会社では、一般的な「総合取引口座」と呼ばれるものを開設するだけでIPOへの申し込みが可能となる
・信用取引口座や外国株取引口座などの特殊な口座は、無理に開設しなくともIPOへの申し込みは可能
<2.申し込み>
・ネット証券の場合はパソコンやスマートフォン上の取引画面から簡単に申し込みが可能
・IPOへの申し込みの際に、実際にIPO株が当選した場合に購入に必要となる買い付け金額を口座に買付余力として持っておく必要がある
・口座の買付余力がない場合は新たにその金額だけ入金する必要がある
・実際に申込の際には、IPO株の購入希望価格・数量を決定する
・IPO株には事前に公募価格を何円~何円までにすると仮条件が提示されている(例:仮条件900円から1000円)
・この値幅の中でいくらであれば購入するのかという需要申告を行なう
・実際にはIPOは人気が集まる為、ほとんどの場合で仮条件の上限で公募価格が決定する
・そのため、需要申告の場面では仮条件の価格の上限を提示するとよい
<3.抽選>
・需要申告が終われば、後日正式な公募価格と抽選結果が公表となる
・ネット証券の場合は取引画面から確認が可能
・抽選結果は当選と落選とがあるが、中には補欠当選というものもある
・補欠当選とはIPO株に当選した方の中で、もし購入辞退者がいた場合に、補欠当選者が繰り上げ当選するという制度
・補欠当選しただけではIPO株を購入できず、その後繰り上げ当選になるまでは購入できない
<4.購入>
・見事IPO抽選に当選や繰り上げ当選となった場合、次は購入手続きをしなければならない
・当選した場合でも購入手続きを忘れてしまうと、購入できない場合がある
・購入手続きはネット証券の場合は取引画面から行うことができる
<5.上場>
・IPO株を無事に手に入れることができれば、あとは上場日を待つだけ
・IPO投資を行う多くの方が上場日に初値で売却するが、必ずしもそうしなければならないわけではない
・将来性のある銘柄であると判断した場合は長期保有してもよい
■5.IPO銘柄の見極め方
最後に
・初値で値上がりしやすいIPO株と値下がりしやすいIPO株の見分け方
について説明は以下
<前提>
・実際には相場環境や需要と供給の状況次第で初値は大きく変わってくるので、あくまで参考程度にしたほうがよい
<1.業績>
・2017年は約91%のIPO株の初値が公募価格を上回ったが、残念ながら約9%の銘柄は値を上げなかった
・そうした銘柄を避けるためにチェックするポイントとしては、まず当然のことながらIPO株の業績が挙げられる
・赤字の銘柄の場合は初値が安くなりやすい傾向がある
<2.公募価格>
・仮条件の価格の上限で公募価格が決まったかどうか
・仮条件の価格の上限で公募価格が決定しなかった場合、需要に対して供給が多すぎる可能性がある
・その場合も初値は値下がりしやすい
とのこと。
<注意点>
・IPOが値上がりしやすいとされているからと言って
・銘柄の事業内容、業績見通し、需給などのチェックを怠ると
・上場後すぐに値下がりしてしまうような銘柄を掴んでしまう可能性もある
とのこと。つまり
・IPO投資に関しても基本は普通の株取引と同じように、業績が良く人気のある会社に投資するのが望ましい
ということである。
■まとめ
ということで、IPO投資について簡単に調べた内容を共有させていただいた。
なんとなく分かるようでわからない為、これは一度やってみないとわからないな、と言うのが正直な感想だ。
なんせ外れてもお金を失うわけではないので、ノーリスクと言えるであろう。
一度口座を開いて、やってみたいと思う。
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