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餅のしずく

夜、眠る前に隣を見ると、餅みたいに平べったく顔が枕でつぶれている息子が寝息をたてていた。
餅すぎて、愛おしい。
朝起きると、息子の頭は枕から私の左肩へ移動していて、
寝汗でその部分だけパジャマが湿っており、即洗濯となった。

横になる日々が続いて順調に腰が痛くなっている。
仕事のときは眠くてゴロゴロ横になりたかったのに
今は少しでいいから動き回らせてくれと思ってしまう。

寝たきり生活、インプットの時間にしたらよいのかと思い、
映画のレビューアプリFilmarksで
私好みのレビューを書くユーザーさんが
特にドキドキさせてくれた言葉を書いているオーストラリアの映画を観ようとした。

いつも邦画の暗いやつかどうでもいいやつしか観てないから
慣れてないジャンルは離脱が早い。
暇なんだから今日リベンジする。

ずっと寝たきりだとすべてのやる気が削がれていくのもまた事実だ。
冒頭で少しでいいから動き回らせてくれという言葉と矛盾するけど
風呂さえ億劫になるものね。
何もしてないと日常生活のすべてが憂鬱になってくる。

で、朝日と呼べる時間のうちにnoteを書こうと思ったけど
その前にダラダラSNSを見てしまって
暗い話ばかり流れてきてしまって
noteに書くことも浮かばなくて一旦スマホから離れたのだった。

コーヒーでも飲もうと思い、
お医者さんが言う立っていい項目には入らないけど、
座ってデカフェのコーヒーをドリップした。
数分のこの起き上がった時間が私に活力をもたらす。
コーヒーの香り、湯気、自分のために自分のことができる時間。

そもそも横にならなきゃいけないのは
早い段階で短くなってしまった子宮頸管に
これ以上の重力がかかってミシミシと開いていかないように。
物理的に横になることで少しでも時間を稼ぐ。

妹に子宮頸管の説明をしたら
ジッパーが全開になりかけてるってこと?
みたいなことを言ってて分かりやすい例えかもって思った。
全開になりかけ、閉まってる部分残り2.2センチのジッパー。
上には重たいボールが乗っかってる。
一度開きやすくなったジッパーは閉めれたと思っても
ちょっとした拍子であっという間に開いちゃうってわけか。

そういえば、総合病院にうつる前に健診で通っていた産婦人科に用事があって電話したら
担当だった先生も電話に出てくれて、
用件とは違うのに私の現状をいろいろ聞いてくれて、嬉しい気持ちになった。

診察ではないのに、優しさに甘えて
ウテメリンをジェネリックのリトドリンにしてしまったって相談までした。
別に大丈夫と思うよーと言ってもらえて安心したのと、
「今がいちばん大事な時期だから頑張って安静にして、次は28週を目標に頑張ろう」とも言ってくれた。

女性である以上、産婦人科はずっとお世話になると思うので、産後も近所のかかりつけ医として頼ろうとおもう。

お医者さんは腕と見立てがいちばん大事だとは思うけど、相談しやすさも個人的には重要。
両方兼ね備えた人を見極めるのは難しい。

あ、かき編みを始めました。
すでに挫折しそう。ふっとい毛糸がいい気がする。

練習で作ったコースターは帽子みたいなフォルムになった。目の数をかぞえるのがむずかしい。忘れちゃう!

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