いまさらブラインドタッチ
昨日から始めた新しい挑戦は、ブラインドタッチ。
ワープロ時代から長らく独自のスタイルでキーボードを叩いていた。右手の親指から薬指がメインで、ごく左側のゾーンだけ左手の人差し指から薬指を使う。パソコンの真ん中より少し左寄りに座るとちょうど良い。キータッチも強く、ものすごい音を立てて爆速で文字を打つのが、やってる感を出していて心地よかった。
主人に「一度覚えたら絶対ブラインドタッチの方が早いから」と勧められても、成長した娘たちが素直にブラインドタッチを覚えていっても、「でも私は長年このスタイルで早く打てるんだから、変える必要はない」と思って頑固に変えなかった。
YouTubeで、某プログラミングスクールの社長の話を聞いて、ブラインドタッチを覚えないとどんなに早いと言っても限界が来る、文字の入力が遅いとチャット会議で発言できない、という話を聞いてドキッとした。そして、素直にブラインドタッチに切り替えた社員がメキメキと腕を上げていった、というくだりで、私もいまさらでもやってみよう、と決心した。
まずホームポジションすらわからない。調べてみると、なるほど両手の人差し指を置くキーには小さな突起が付いていた。それまで全く気付かなかった。これまで使ったことのない小指を使い、決まった指で決まったキーを押していく。このRは中指で押したいな、Mも人差し指だと微妙に押しづらい、などと違和感を覚えながらも、愚直に押していく。タイピング音は静かだ。不思議と姿勢が良くなる。これまで長時間作業をすると、首と肩が岩のようになっていたのに、全く疲れない。脳のこれまでの使っていなかったところに、血が巡っていく感覚がある。スピードはまだまだ遅いが、楽しい。隙あらばパソコンに触りたい。
ガラケーからスマホに変えるときも、こんな感じだった。別にガラケーでもネット検索できるし、メールできるからLINEなんて要らないし、としばらく無駄に抵抗していたが、使い始めると世界がグンと広がった。
ブラインドタッチの練習始めたよ、と主人に言うと、「今は音声入力の時代だよ」と笑われた。確かにそうかもしれないけど、あれこれ考えながら文章を書くのに、あまり音声入力はそぐわない気がする。それも無駄な抵抗なのかもしれないけれど。
次はプログラミングかな、なんて考えるのも楽しい。52の手習は続く。