【何故多くの人は「お金の勉強」をすると積立投資を始めるのか?】
引っかかることがある。
なぜお金の勉強すると積立投資を始める人が多いのだろうか?
あまりにも偏り過ぎている。
私も過去FPになるためにお金の勉強をしたが積立投資をしようとは全く思わなかった。
不思議だ・・
コレは何かあると思い、お金のコトを教えてくれるセミナーやら書籍やらを購入してみた。
結論から言おう。
単なる投資信託の宣伝でした。
一つだけだとデータとして弱いので5つのセミナーに参加し、5冊の書籍を購入した、全て投資信託の宣伝だった。
なるほどなるほど。
日本におけるお金の勉強とは投資信託を宣伝されることなんですね。
コレは由々しき事態である。
■全くお金について教えていない
「不安を煽りその解決法を提示する」といういわゆる洗脳型のモノ売りセミナーは証券系に限らず多い。
例えば保険業界や投資用不動産も同じ様な事をしている。
最後の締めが違うくらいであとはテンプレだ。
例えば老後資金の不安を煽り解決できるのはこれだとセールスしたい投資商品をイメージしたものを提示するといった感じだが、私のように知識を持っている人間の場合はまったく引っ掛からないが、知識のない人から見れば救世主のように見えるのだろう。
ここで問題になるのはお金のことを教えると言っておきながら、何も教えていないことだ。
お金の存在意義や成り立ち、マクロ、ミクロ、金融システムや流通、景気や政策…全く触れていない。
これらを教えないということは自分でお金を理解し資産形成を行わせるつもりがないということなので、初めから投資信託に誘導するつもり満々ということなのだ。
要は「お金の勉強」というタイトルは詐欺で、正しくは「投資信託売り込みます」なのだ。
私が現役FPだった頃から似たような話があったが、私がこの様な騙し討を嫌がったため全く仕事が来なくなったという現実があるので、今お金の勉強と称してセミナーをやりまくっているFPは少なくとも金融機関の尖兵であることは間違いない。
かなり手数料で稼いでいることだろう。
書籍も同様で150~200頁も読んだにもかかわらず、書いてあることは未来の不安、節約、積立投資の宣伝、過去データ、定性的な著者の感想、著者の過去の行動、だけで未来に対するアプローチは無し。
酷いものだと挑戦する事を強く否定しているものもあった。
データをとるためとはいえ、5冊も読んでこのブログ一回分だと考えると、大事な時間をかなりくだらない事に使ったと後悔している。
積立投資は流行っているのではなく洗脳されている人が多いというだけなのだ。
■本当にお金を勉強したら何を選択する人が多くなるのか?
私はかつて貯蓄塾というお金の学校を運営していた。
そこの生徒たちはお金を基礎から勉強し自力で資産形成を行うに至った。
結果を見ると「株式投資>不動産>起業」という順番だった。
上場投資信託(ETF)をポートフォリオに入れる人はいたが、投資信託を自ら採用した人はゼロだった。
私の生徒は多い時で100人程度だったのでサンプルとしては少ないが、お金の勉強をした人は自分が積極的に関われる資産形成を選ぶ傾向にあると学校運営の経験から私は考えている。
■岸田政権は日本国民にお金の知識を習得させるつもりがない
最近は政府がやたら長期積立を推奨してきている。
今回の退職所得増税で岸田政権がiDeCoからガッツリ税金取るつもりのように、過去政府がオススメしたもので良いものがあった例がないので、新NISAについても何かあるのではないかと邪推している。
実際新NISAの成長枠で使える投資信託は1000本以上リストに掲載されているが、実際のところ必要になる投信は10本もないだろう。
しかし素人にはそんな事がわからないので、また証券会社の餌食になるのが目に見えている。
控えめに言って胸糞悪い。
では、私の元生徒たちはどの様な選択をするのか?というと新NISAの成長枠は個別株かETFにするとの事。
その理由はキャピタルゲインが無税なのは勿論のこと、次年度に枠が復活するので流動性を考慮に入れた投資ができるから。
非常に頼もしい。
やはりお金を勉強している人間の反応はこうなるのだ。
改めて今回の結論。
何故お金の勉強した人の多くが積立投資を始めるのか?
それはお金の知識を与えられていないからです。
皆さんの中で、もしお金の勉強をした結果積立投資を選んだと思っている人がいれば、それは間違いであると伝えておきます。
そして積立投資は資産形成としてベストでもなければ、他と比べてベターでもないということも付け加えておこう。
ではでは