「孤独」な人が「集団の一人」よりもお金を持っている理由
最近なんでもないものに「特徴」をでっちあげ「名前」を付ける事で特別感や分断を演出するような悪質なものが増えている。
例えば「Z世代」や「パワーカップル」なんていうのは最たるもので「Z世代が考えている〇〇」とか「パワーカップルが購入する〇〇」みたいなくくりで考えを寄せる(誘導させる)ようなコラムや動画が目立つ。
「グルーピング」はステマ広告と同じで、共感やら一体感やらを重んじる人に特に効果的なのである。
この手の「誘導」には気をつけた方がいい。
人生が狂ってしまう可能性がある。
そんな危険な「誘導」について少し考えてみよう。
■パワーカップルと呼ばれる単なる共働き
最近は共働きの事を「パワーカップル」というらしい。
馬鹿馬鹿しい話だ。
これは嫌味でも何でもなく、世帯年収が700~1000万程度でもパワーカップルとか持ち上げられてしまう。
そしてその気になって無理な買い物をする。
このパワーカップルとかいう曖昧な「グループ」はさぞ不動産を販売する人たちにとって使いやすいワードなのだろう。
不動産購入の失敗談が後を絶たない。
内容を聞けば「小学生の頃にもっと算数やっとけよ」というレベルの話なのだが、パワーカップルという言葉に舞い上がってしまったのか、酷いものだとタワマンとか買ってしまう愚かな夫婦もいる。
「何故そんな年収でタワマンなんて買ったんだ?」と質問すると「他にも買っている人がいるから」と答える。
恐ろしい事だ。
たかだか自分が同じジャンルにいるというだけで購入に至ってしまうとは本当に主体性が無い。
嘘みたいな本当の話。
これがグルーピングの力なのだ。
■Z世代はコスパ主義でタイパ主義だから〇〇らしい
同世代が同じYouTubeチャンネルを見て、同じ歌を聴き、同じような流行を追う事で考え方がある程度似るのは理解できる。
しかしながらメディアがやっている事はエグイ。
その中でも「コスパ主義」とか「タイパ主義」というやつが特にひどい。
様々なものに派生して誘導広告化している。
実際に、多くのZ世代とやらが、40代、50代に批判の矛先を向け、同じようなものが売れ、同じような資産形成をしているので、効果ありといったところだろう。
昔から「本来は対象になっていない人も巻き込むような範囲でグルーピングを行い、考えを歪ませる」という方法はある。
例えば「30代から考える仕事術」とか「女性のための資産運用」とか「おひとり様の投資術」などといったものが該当する。
実際に勉強会に参加したり、本を読んだり、動画を見たりすれば解るが、別に20代から考えてもいいような内容だったし、性別に関係ない資産運用方法だったし、おひとり様に限られた話でもなかった。
これと「Z世代の〇〇」も似たようなものだ。
主体性のない人が誘導されている。
情報のアクセスが容易になった後の世の中なので将来は統一感のある老人が大発生する事だろう。
笑えない話である。
所謂「成功」する人は「集団」の中にはいない。
基本搾取するなら「集団」からの方が手っ取り早いからだ。
「集団」が出来るきっかけは一見頭のキレるインフルエンサーの発言だったかもしれないが、メディアにかかればそれはすぐに誘導広告にされる。
資産形成を行う上で「お金が逃げていかない」というのは原資を早めに作るうえで非常に重要だ。
そのために「集団」から外れるのは、効果的なので是非試してみてはいかがだろうか?
「孤独」に堪えられればの話ですが。
ではでは・・・・