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ヒーローになりたかったお話。

推しだった斉藤朱夏さんとの思い出を振り返るお話。備忘録みたいなもんです。
ただの自己満だしバカみたいに長いし下手くそだしザ・オタク構文なだれも得しないお話。




アーティストデビュー


某朝の情報番組のツイートで知ってさすがにデマだろ!wって斜に構えてたらガチでひっくり返りましたね。
とにかく驚いた。
絶対この選択だけは無いと思ってました。言っちゃ悪いけど決して歌が上手いとはいえない部類でしたし、なにより彼女にはダンスというものがありましたから。わたしが彼女に惹かれた理由の一つがダンスでした。踊っているときの彼女は誰よりも輝いていた。彼女は表現者で、ステージで生きる人間なのだと感じた。
だからというわけではないけれど、彼女に歌という選択肢はないのだと勝手に思い込んでいたのです。

あとは昨今、とりあえずアーティストデビューさせとけ~みたいな風潮あるじゃないですか。別にいいとは思いますよ。実際問題、稼げるときに稼ぐべきだし。
ただ、以前その流れでデビューした某声優さんの歌があまりにもひどくてめちゃくちゃがっかりことがあります。歌から伝わるものがなにもない。この人は音楽をやりたくてやってるわけじゃないんだなあと感じましたね。(勝手な思い込みですけど)
わりと好きな人だったっていうのもあって本当に残念でした。失望したって言う方が正しいのかな。そのときからとにかくアーティストデビューさせとけみたいな風潮が苦手になりました。

そういう経験もあって斉藤朱夏さんのアーティストデビューには正直納得いきませんでした。なんで歌なんだ?って。まあでもその点に関しては実際に歌を聞いてみなきゃ分からないよなあと思ったのでとりあえず応援してみようと。

後日公開された「あと1メートル」のMVで歌を聞いたときは結構驚きましたね。そのとき大学にいてちょうど帰ろうとしてたときでしたけど通知きた瞬間にトイレに飛び込んでイヤホンぶっさして再生してました。開始5秒で「あ、これはガチだ」と悟って大学のトイレで見るべきものじゃあないなと。秒速5センチメートルでお家に帰ってエンドレス再生してましたね。

や、ふつうにいい曲なんですよね。

MVがいきなりアカペラから始まるっていうインパクトもすごかったし曲調もよかったし。
「くつひも」の発売がとにかく楽しみで当時の自分にとっては間違いなく生き甲斐でした。
 



デビューミニアルバム『くつひも』発売


このアルバムなんですけどね、まあすげえ。すごくよいアルバムでした。

「あと1メートル」が霞むほどの名曲揃い。推し補正とか抜きに好きな曲ばっかでした。

とことん“斉藤朱夏”と向き合って作られたアルバムなんだなあと感じたしハヤシケイさん様々って感じでした。彼女は本当に素晴らしいチームと音楽作りが出来ているなあと。
強いて不満を言うならばこのアルバムの出来が良すぎて今後のハードルがぶち上がりしてしまったことですかね。それくらいしか浮かびませんね、ほんとうにめちゃくちゃいいアルバムだと思う。

 

 
Birthday Free Live「8401」


クソしんどかった記憶しかない。ルール守れねえやつしかいねえしそれに対する運営の対応も遅いし。(まあここまでひどいとは運営も思ってなかったでしょうしどう考えても悪いのはルール守らないオタクくんたちですが)

平日とはいえ夏休み&お盆休みのダブルコンボで周辺はどこもかしこも人だらけ。地獄ったらありゃしない。肝心のフリーライブも2曲のみの披露。正直もうちょい歌うと思ってた。

この日に戻りたいかって言われたら全力で拒否しますね。暑いし疲れたし。
でも不思議と行ってよかったとは思えた。色々悩んで苦しんで、でも応援したいって素直に思った。思えたんです。それだけで十分でした。 この日の帰りの電車の中で改めて『くつひも』というアルバムを聞きながらあることを決意しました。それは彼女のヒーローになること。“斉藤朱夏”というヒーローに守られるだけのヒロインではなく、彼女の涙を拭えるようなヒーローになりたいと、思いました。そして、知らない間に脱げなくなったヒーロースーツを脱がしてただの"斉藤朱夏"に戻してやる、と誓いました。 



アニサマ2019 二日目

アニサマにも行きましたね。目当ては別のアーティストさんでしたけど。

実はこの日はじめてAqoursの渡辺曜としてステージに立つ斉藤朱夏さんを見ました。
そもそもきちんと興味を持ってからあったイベは5thとアジアツアーとユニット対抗戦あたり。5thはチケット握ってましたがジャーしました。サクラバイバイとMarine Border Parasolを回収できなかったことだけは悔やんでます。

んなことはどうでもいい。


とにかく、このアニサマというステージでわたしは始めてAqoursのパフォーマンスを見たわけです。

あのステージには紛れもなくAqoursとしての斉藤朱夏さんがいた、そう感じました。
ただわたしの求める斉藤朱夏とは違ったのかな、とも思いました。上手く言えませんが、これから追いかけていきたいとは思えませんでした。きっとこれからもAqoursの現場に足を運ぶことはないのかなと言うのが正直な感想です。

 
 




朱演2019 くつひもの結び方


 語ることがありすぎますね、これ。

まず台風に伴う延期について。
この判断に関しては妥当というか、当然の判断だったと思います。実際、公共交通機関に影響が出ている地域もありましたしね。

でもそれとこれとは別。しょうがないって割りきれるほどわたしは大人じゃなかった。
めちゃくちゃ悔しいし悲しかったです。誰も悪いわけじゃないから、それが余計に悔しかった。どこにこの怒りと悲しみをぶつければいいのか分からなかった。当日は清々しいほどの晴天で。なぜか涙が込み上げて来ましたね。
あれ以来台風が大嫌いになりました。消滅してもなお台風19号は許さん。末代まで許さん。


そんななんやかんやを経てようやく、ようやく迎えられた11月7日。

わたしがこの日足を運んだ理由は一つでした。
どうして歌なのか、ということ。
アーティスト斉藤朱夏が歌う理由はなんなのか。それが知りたかった。アーティストデビューが決まったときからずっとずっと知りたかったんです。

結論から言います。凄く良いライブでした。

一貫したライブ構成。
唯一無二のパフォーマンス。
熱い想いのこもった歌声。

最初から最後まで楽しかったです。



そして、わたしの疑問に対する彼女なりの答えを彼女自身から聞けたこと。

どうして歌だったのか。

彼女は、わかんないと言っていました。いっぱいいっぱい考えてわかんないと言いました。それってそれだけ真剣にアーティスト活動と、歌と音楽と、自分自身と向き合ってるってことだと思います。わたしはその想いを直接聞けただけでよかったと思いました。

 彼女のヒーローになりたいと思ったあのときから、わたしは彼女に対して無遠慮に思ったことを投げつけていました。もしかしたらその言葉が彼女を傷つけているかもしれないと不安になったことも当然あったし申し訳ない気持ちもありました。
だけどそんな身勝手な感情にも彼女は真っ直ぐにぶつかって答えを示してくれた。ただの勘違いかもしれないけれど、それがすごく嬉しかった。
そう思えただけでも行った意味はあったと思います。だけど台風19号は許しません。



1stシングル「36℃/パパパ」発売


忘れもしない11月20日。

くそつまらん慰労コンパとかいうのに出席(という名の強制参加)している間にTwitterで呟かれた2つのツイートが心に亀裂を生みました。
 

彼女にとっては大切なファンに応えるための行動だったのかもしれない。けれどわたしはどうしても理解することができませんでした。(今思うとマジで心狭いな自分って感じではある)
一人のファンに応えるために彼女がとった行動はその他大勢のファンを裏切るということだと思ってしまった。そもそもファンにその他大勢なんてないんですけどね。
彼女にとってはたくさんいる人の中の“一人”でも、ファンからしたら誰にも代用できない“一人”なんです。


そりゃ古参とか現場によく来る人のほうがいいですよね。それはそう。でも解せん。

ああめんどくせー。このオタクめんどくせーって思ったでしょ。自分でもそう思うわ。
更にめんどくさいのが接近イベとかだったら許せちゃうんですよね。接近イベはあくまでイベントであり仕事だから。
ただシングル発売にあたってのお店周りって仕事とプライベートの境界線が凄く曖昧じゃないですか。本来禁止されている入待ち出待ちって行為すら偶然を装って行うことも可能だし。


はい、ここで質問。もしあなたがプライベートで推しと遭遇したらどうしますか?
声をかけますか?それともそっと見守りますか?



実際にそういう場面に出くわしたことがないのでなんとも言えませんが、わたしは自分の理性が保つのならば声をかけないでしょう。

わたしは彼女のファンでいたいだけなんです。「声優・アーティスト 斉藤朱夏」のファンでいたい。あくまで演者とそのファンという関係性を保ちたいわけで、演者とファンの垣根を越えたいわけじゃない。繋がりタイガーしたくてファンやってるわけじゃないんす。だからプライベートに関しても介入なんてしませんよ。たぶん。

だけどもしかしたら彼女はそうじゃないのかもしれない。プライベートでファンに声を掛けられたら喜んで対応するのかもしれない。分かりませんけど。

ファンとの距離感を近く保つのが彼女の良いところの一つだけれど、ファンは友達じゃない。
そこがどうしても許せなかったし理解できませんでした。


このことがきっかけで一気にモチベがなくなりました。

1stシングル発売記念の生放送もすごく楽しみにしていたのに全く見る気がおきない。
顔を見るのすら嫌になって保存してあった画像はほとんど削除しました。(メンヘラかよ)


直後に公開されたパパパのMVの出来がすごくよくて正直めちゃくちゃ揺れましたよ。やっぱ好きだなあと思う部分はまだまだあるんだけど、それでも怒りと裏切られた感が強すぎてどうにもならない、そんな状態が数日間続きました。


 

2020/1/11(土)

新たな事件が起きました。
穏やかな土曜日の昼下がり、推し曲聞きながら縦ノリして今にもオタク特有の気持ち悪さを発揮せんとする私宛に謎の筒が届きました。

筒の時点で恐らくポスターであるということまでは察しがついたのですが、まずポスター系を購入した記憶が一切ない。
この時点でもしやなにかの懸賞か?となったわけです。応募した懸賞なんていちいち覚えているわけないじゃないっすか。当たってから応募したことを思い出すのなんてザラです。
ただまあこのときのわたしは完全に斉藤朱夏さんに興味が無くなってて日常の中に“斉藤朱夏”という要素が1ミリも含まれていませんでしたからまさかこれが本人の直筆サイン入りポスターだなんて思ってないわけですよ。
ええ。直筆サイン入りポスターです。大事なことなので2度言いました。


送り先にSACRA MUSICとあるのを見て全てを察しました。
信じきれずに恐る恐る開封した筒から出てきたのは紛れもなく、斉藤朱夏さんの直筆サインが入った1stシングルのポスターでした。


なんでこうなった。


絶対わたしなんかより欲しがってる人いたでしょ。なんでこんなやつに当たった。
神様、本当にそれでいいのですか。


とはいえせっかくいただいた大切なもの。ペンの出が悪かったのか二度書きした跡があり、それを見ながら本当に直筆なんだなあと感慨に浸って大切にすることを誓いました。
(なお、このポスターは現在我が家で筒に保管されたままの模様)


朱演2020延期

コロナウイルス滅べ。台風19号と同様、末代まで呪う。絶対に許さん。
 振替公演なんとしてでも行く。実習と被ってるとか知らん単位なんて知らん。


 
(本当は朱演2020の感想書いて終わりにする予定でしたがいかんせん延期ということになってしまったので一度ここで終わり。ということで朱演2020振替公演編に続きます。たぶん)