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それでも走ると決めたお話。

朱演2022 LIVE HOUSE TOUR「キミとはだしの青春」に行こうと思った。

きっかけはなんてことない。ただ今の斉藤朱夏を知りたいと素直にそう思ったから。
それだけで嬉しかった。斉藤朱夏に会いたいってもう一度思えたことがただただ嬉しかった。

2022年下半期は行きたいイベントばっかりだったから正直迷った。でも行くなら今しかないと思った。
またがあるとは限らない。次はもうないかもしれないから。
斉藤朱夏に会いたいって気持ちが明日もある保証はどこにもない。斉藤朱夏のライブに行きたいって気持ちが持続する保証なんてどこにもない。会いたい、行きたいって思ったその時じゃないと意味がないんだ。
ここ2,3年で身に沁みて実感したことだからこそそう思った。


■手つかずの明日と約束と君

私は『君』という存在にはなれないけれど、でも僕と君のサインは決して消えないんだ。
あの日交わした未来に向けたいつまでも消えない約束は奪われてなんかいなかった。ずっとこの手の中にあったんだ。

きっとこの2年で私も君も変わった。そんで君も私も変わらない。

離れてから約2年。その2年で君が何を見て何を思って何をしてきたのか私は知らない。どんなことで笑って、どんなことで泣いて、どんなことで躓いて、どんなことで立ち直ったのか、何も知らない。分からない。
でも一つだけ知っていることがある。
それは君が『僕』と『君』を信じて歩き続けてきたこと。

立ちはだかる壁を前にしても絶対に諦めなかったことだけは知ってるんだ。

嫌になって逃げ出した。
だけどもう一度チャンスが欲しい、なんて馬鹿げてる。身勝手にも程がある。
それでも今の斉藤朱夏に会いたいと思ったんだ。あの時とは違う、あの時と変わらない、君に会いたいんだ。

私はもうヒーローに憧れていたあの頃の私じゃない。
ヒーローになりたくて、エゴを押し付けて、勝手に苦しんでたあの頃の私じゃなくて、今の私として今の斉藤朱夏とぶつかりたい。
もう一度その景色が見たい。

今じゃなきゃダメなんだ。君じゃなきゃダメなんだ。


■居場所

ふと読み返してみた。
自分にとってとても大切なブログです。

一緒に走ってくれたら嬉しいです
寄り道してもいいです。
でもまた一緒に走りたくなったら

君が戻ってこれるように隣あけておきます。

これを読んだ当時の私は、戻れるなら戻りたいって思ってた。でもそれと同時に、もう戻れないよって思ってた。もう戻らないよって思ってた。

不思議だね。

もういいやって捨てたはずの居場所。捨てるのだって簡単じゃなくて、ずっとずっと考えて悩んで苦しんで、それがようやく吹っ切れたのがちょうど1年くらい前。この選択に関して後ろ向きじゃなくて前向きになれたんだ。

戻るわけじゃない。あの頃の歪で不安定で子供だった自分には戻らない。
ちょっぴり大人になって、まだまだ子供な今の私で会いに行くだけ。

居場所。
居場所、うーん。

なんかちょっぴり違うんだよなーって。

君とまた一緒に走りたいっていう想いは本当。だけど君の所に帰りたいってわけじゃないんだ。自分でもよくわからない。
不思議だね。君と汗だくになって走ってきた朱い夏から君とはだしで駆け抜ける青い春に戻るのは。
だけど今の私だから見える斉藤朱夏がいるはずなんだ。今の斉藤朱夏だから見える何かがあるばすなんだよ。

あの日結ばれた糸を私は切り落としてしまったけど、でもその欠片を集めてもう一度繋ぎ合わそう。元の形には戻れないけど戻らなくていい。どこまでいっても私は私で、君は君だから。


■次の物語

ヒーローになりたかったお話はもう終わり。
この先どうなるかなんて分からないけど、君と走りたいとそう思う何かが今ここにある。だからたまには馬鹿なことしてみようって思うんだ。後先考えず、今の自分の感情に耳を傾けて、それに素直に従ってみることにするよ。

私にも、キミとはだしの青春の物語をスタートさせてください。一緒に走らせてください。青春させてください。

約束の日はとっくに過ぎてしまったし、約束の場所ではないけれど。それでもこの約束を必ず果たしに行きます。

絶対遊ぼう!今後こそ、約束。