放浪者
話題になっているQUEENの映画「ボヘミアンラプソディ」を観てきました。
自分の年齢からすると、ちょうど外れているくらいなんですよね。QUEEN。
一番最初の記憶は、ノエビアのCMで流れていた
I was born to love you
いい歌だなぁ。と、確か高校生くらいだったかな?そう思っていたのですが、テレビでそのPVのようなものを観た時、正直「なんだこれ?」って思いました。
だってそうでしょ。いい歌だなって思って聞いていた歌を歌っていたのが、なんだかわからないヒゲのオヤジで、裸サスペンダーみたいな格好で、白いバレェタイツ穿いてくるくる回りながら歌っていたんですから。
そりゃ衝撃です(笑)
歌自体の衝撃と、あのビジュアル?の衝撃は、今でも忘れることはできません。
自分が初めて気合を入れて聞いた洋楽(笑)は、カルチャークラブでした。
気合を入れてっていうのは、なんとなく耳に入ってきた洋楽ではないということです。
例えばビートルズなんかは、ポンキッキでよくかかってましたからね。
そりゃ、耳なじみはあります。
カーペンターズとかエルビスプレスリーとか。
だから、QUEENっていうバンドがあるっていうことは知っていたけど、そんなに意識はしていなかった。っていう感じでした。
でも、それ以来、
「なんであの中途半端なマイクなの?」
「あの奇抜な衣装何?」
「っていうか、動きもなんか変。」
なんていういろんな疑問がありましたね。それは記憶しています。
10年くらい前に、面倒を見ているスポーツ少年団の子供が笑いながら
「バイシクルレース」
を歌っていました。その歌何?って聞いたら、
「昨日バカ殿でやっていたの!」
と教えてもらい、なんとなく耳に残っていたのを家でツレアイに歌ってみせたら、
「それ、QUEENだよ。」
自分よりも少し年上のツレアイは熱心なファンだったようです(笑)
でも、曲だけのファンだったようで、自分の疑問には答えてもらえませんでした。
映画を観てから、少なくとも奇抜な衣装やマイクの謎は少し溶けました。
ツレアイは観に行かなかったので、その話をすると喜んで自分の知っているウンチクを語ってくれました。
実に楽しそうに。
感想としては、自分が抱えていた謎が解けてよかったとか、あの曲の背景はこういうことがあったのかとか、そういう目うろこ的な気持ちでいっぱいで、あの映画を観て大多数の人が感じた
「フレディの孤独」
には、全く思いがいたっていませんでした。
確かにタイトルが「QUEEN」ではなく「ボヘミアンラプソディ」だということは、しっくりくる感じがする映画でした。
フレディ自身が自分の居場所を求めていたっていうことなんでしょう。
結構難儀な人生だったんだろうなと、そんな感想を持ちました。
で、自分を少し振り返ると、こりゃまた、結構難儀な人生だよなと(笑)。
そんな風に思ったりもします。
精神的には、幾つになってもスナフキンのようなものですね。
死ぬまでボヘミアンでいるのも悪くないかもしれない。
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