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悪が悪とは限らない

安倍元総理の暗殺から今日で5日。
こんな私でも、政治に全然詳しくないただの人間でも、5日経った今も涙が出てくる。
こんな形で安倍元総理が亡くなるなんて想像もしてなかったし、現在の日本でこんな暗殺事件が起こるとも思わなかった。
安倍さんのファンの方は本当に辛いだろうし、やはり1番辛いのは昭恵夫人。
自分の母も昔から安倍さんのことが好きで、事件が起こった日はなんて連絡しようか考えたが、結局何も声をかけられなかった。

ああ、こんなにも安倍さんは大衆に愛されていたのだ。


今回事件を起こした犯人。
過去の家庭環境の影響で殺人化とした彼に対して、いろんな批判がある。
その中でも「破産した本人(犯人の母親)が悪い」ととあるニュース番組のコメンテーターが発言していた。

これに対して私が思うのは、果たして社会的弱者だけが悪なのかということ。

幸せは誰かの不幸の上に成り立つとよく聞く。
カルト宗教や詐欺なんかはすごくわかりやすい仕組みだと思う。

今回起こした事件の犯人は偏差値の高い高校、大学に通うが、母親がある宗教信者で破産。
大学は強制的に退学。犯人の夢は絶たれた。
そして就職氷河期に直面。

思いを馳せて考えると、ただただ辛かったろう、悲しかったろうと思う。

犯人は無敵の人だったのかはまだわからない。
でも思うのはどの時代にも無敵の人はいる。
自分の近所にいるかもしれない、巻き込まれるかもしれない。

こんな時代、わたしは想像していなかった。
考えもしなかった。
でも社会は目まぐるしく変化し、アップデートしていく。

無敵の人と化した社会的弱者に対して手を差し伸べることはできないのか。
そもそも不幸と感じる人への支援ができないものか。
社会的弱者が生まれない世の中になれば、犯罪を起こそうという気持ちすら生まれないのかもしれない。

自分にできること。
身近なことからはじめる。
すごく初歩的で小学生の道徳レベルだが、困った人がいたら助ける、声をかける。
これに尽きるのでは。

こういう世の中になればいいのでは。
こういう社会になればいいのでは。

思って文章にはするが、自分にできることってかなりちっぽけで、社会的影響なんてゼロなのだ。

本当にもどかしい。

でもゼロでもいい!
よい社会づくり!

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