
あざら子、オタ活スケジュールが詰む
採卵まで医学的には特に何も書くことがないので、アホなお話。別名、なんかがんがあると運がすごかったかもな話。
以前から何度か書いている通り、あざら子は根暗コミュ障オタクである。だが、どんなにコミュ障でもどんなに根暗でも、オタクというのは自ジャンルのイベントやらなんらかの出来事があれば、平常心ではいられないのが悲しき性である。つまり、あざら子も人並みにはイベントやらコラボカフェやらあれやこれやに行ってみたいのである!
幸いにもあざら子は大都市圏に住んでおり、様々なイベント会場へのアクセスも悪くない。立地にはかなり恵まれている方のオタクである。ならば参加希望しようではないか!
そんなオタクに立ちはだかるもの。そう、それは運。イベントチケットの抽選、ブラインドグッズの当たり外れ、先着順申し込みのサーバー落ち。オタクがオタ活を楽しむには、数多の関門をかいくぐる必要がある。その運に恵まれたオタクだけが、イベントやらコラボカフェやらコラボカラオケやらなんやらを楽しむことができるのだ。なんの話してんのかわかんなくなってきた
そんなあざら子なのだが、今思えば明確に異変があった。具体的に言うと2024年の梅雨くらいから。何か。当たる。当たるのだ。申し込み殺到必須の抽選ではお席がご用意され、先着順申し込みのサーバーにはアクセスでき、ブラインドグッズでは推しが出る。なんなら一緒にオタ活してたオタ友の推しまで出した。一体何度「神引きじゃないですか!?」と盛り上がったことか。最初は「ついてるゥ!」とウキウキしていたあざら子も、途中からなんか怖くなってきた。当たりすぎる。そろそろ抽選だけじゃなくて車にも当たるんじゃなかろうか。しかもなんか秋くらいまで存在すら忘れ去っていたのだが、あざら子は2024年は本厄だったのである。そして友人に、本厄で車にぶち当たって2ヶ月くらい入院した人間がいる(今は元気なので悪しからず)。こうなってくると、いよいよあざら子はこれまでの「当たりポイント」と本厄の相乗効果で車に吹っ飛ばされかねない。
と、思っていたところで見つかったのが、乳がんであった。いやあ、なるほど、あたりはあたりでもこうくるかあ、というのが素直な感想である。むしろ変に車に吹っ飛ばされるより知識が活かせていいかもしれない。良くはない。
そんなわけで閃いたのが、「もしかしてがんが身体にくっついてるうちは、この謎の運勢続くんじゃない?」という俗物そのものの考えであった。あざら子の記事を最初の頃から読んでくださっている人は記憶されているかもしれないが、当初あざら子はやたらめったらオタ活スケジュールを気にしていた。それは、詳細に言うと、「なんかやたらめったら当てまくったイベントが山ほどある」+「せっかくならがんがあるうちに申し込んだほうが当たりそうなので、申し込み期限が近いイベントに行けそうかどうかスケジュールを確認したい」という、本当に俗物も俗物、煩悩もかくやという事情からであった。
しかも、手術は結局年末に決まり、術後はホルモン治療の薬を内服する方向性に固まりつつある。もう、今のうちに運勢をブッパするしかないっしょ!!!
そんなわけで、あざら子は年末までに申し込んだイベントが山ほどある。そして当たった。具体的に言うと、複数回申し込みOKのイベントに7回申し込んで5回当たるくらいにはよく当たった。今考えるとアホである。いや今考えなくてもアホです。
何がアホであるか。これからも通院続くのにスケジュールどうするの? しかもそれに思い至ったのが、単純な外来通院だけでなく、しっかり抗がん剤やる方向性、つまり妊孕性温存処置も受けての点滴4クール確定してからである。アホですか? ええアホです。
ちなみに早速初手から詰んでいる。せっかく取れたチケット……ぐぬぬ……手放すには惜しい……遅刻が全くもって非常識なのはわかっているが、遅刻したら入場禁止とは書かれていない……迷惑がかかるのはわかる……でもほんの少しでも……少しだけでも……だめかなあ……ぐぬぬ……
ちなみにあの謎の運勢は本当にがんを切除したら消え失せていて、手術前にぽちぽちネットで買ってみた宝くじはしょぼ当たりが割と無視できない頻度であったのだが、術後購入になった新春初夢くじは見るも無惨な結果だった。本当にそういう科学じゃ説明つかない何かってあるんだな。