お掃除
家事の中で最も苦手なものはお掃除だ。
大きなお腹を抱えていては尚更のこと腰が重い。
わたしだってかつては毎日掃除機をかけていた時期もある。
だが、片付けても掃除しても
子どもが5人もいてはすぐに汚したり散らかしたりしてキリがないので
いつのまにか自分の体力温存、精神安定のためにもあまり拘らなくなった。
そして今や子どもと夫を掃除係に任命したために、掃除機の電源がどこかも迷ってしまうほど
掃除機をかけたり、雑巾掛けをしたりする回数が減った。
とはいえ、天井の埃や、電気の傘、お風呂の壁の下の方のちょっとしたカビや、トイレの水タンクの下なんかが
目に入る度に気になる。
家の掃除・片付けはやり始めるとキリがない。
気になるところをひとつやり始めたら次々とやるべきところが見つかって
他の家事や仕事に手が回らなくなったり
末っ子の世話がおざなりになって
トイレに間に合わなかったり、
飽きて機嫌が悪くなったり、
というのがオチに決まっている。
だからなかなか手をつけられずにいたのだが
珍しく、わたしが掃除を多少やってみようという気になった。
そのきっかけは間違いなく
この二つの随筆だ。
生活に使う道具も、暮らし方も、家の造りも、近所の方との付き合いも、両親からのしつけも
まるで違う時代の話だけれども
そんなふうにしたらわたしも掃除が楽しくできるかもというヒントが散りばめられている。
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