ESG TECH PITCH #9 - 生物多様性 & ネイチャーポジティブ編 開催レポート
2024年6月19日、CIC Tokyoにて「ESG TECH PITCH #9 - 生物多様性・ネイチャーポジティブ編」が盛況のうちに開催されました。事前に300人を超える参加申し込みがあり、会場とオンラインの両方で多くの方々にご参加いただきました。
本イベントでは、生物多様性の保護とネイチャーポジティブに取り組む8社のスタートアップが革新的なソリューションを発表していただきました。参加企業は以下の通りです:
各社のピッチでは、生態系データの収集・分析、気候変動に強い植物の開発、森林再生技術、自然資本の可視化など、多岐にわたる革新的なアプローチが紹介されました。
【1】石川 奏太 氏 / サンリット・シードリングス株式会社 代表取締役 (現地登壇)
【2】金 鍾明 氏 / アクプランタ株式会社 CEO・東京大学大学院農学生命科学研究科 特任准教授 (現地登壇)
【3】藤木 庄五郎 氏 / 株式会社バイオーム 代表取締役CEO (現地登壇)
【4】風岡 俊希 氏 / 株式会社エンドファイト 代表取締役兼CEO (現地登壇)
【5】関 隆史 氏 / ミドリクNbS株式会社 代表取締役 (現地登壇)
【6】小薗 大臣 氏 / 株式会社イノカ 研究員 (現地登壇)
【7】鳥井 要佑 氏 / 一般社団法人Co 理事 & 株式会社Jizoku (現地登壇)
【8】末次 浩詩 氏 / 株式会社sustainacraft 代表取締役 / 工学博士 (オンライン登壇)
審査員として以下の4名の皆様にご参加いただき、様々な専門的な視点から各プレゼンテーションに対して鋭い質問と有益なフィードバックが提供されました。
山下 紘史 氏 (シンプレクス・キャピタル・ インベストメント株式会社 バイスプレジデント)[慶應義塾大学経済学部卒業後、 大和証券にて上場審査や自己勘定投資業務に従事。その後、 慶應イノベーション・ イニシアティブにてベンチャー投資業務に従事。 現在は、シンプレクス・キャピタル・ インベストメントにてレイトステージのスタートアップを投資対象 としたグロースファンドを運用。]
石田 ともみ 氏 (環境エネルギー投資 ベンチャーキャピタリスト兼インパクトオフィサー)[新卒で電通に入社し、 営業局にてグローバルのブランド変革等を担当。その後、 国連開発計画(UNDP)にてSDGsビジネスやイノーベーショ ンプログラム、アフリカのスタートアップ支援に携わる。 英国留学後、EY本社ロンドンの戦略部門 ParthenonにてClimate tech等の案件を担当。ケンブリッジ大学経営学修士(MBA) 、CFAインスティテュートESG投資サーティフィケート取得]
服部 徹 氏 ( PwCコンサルティング テクノロジーデジタル事業部 新規事業開発部 シニアマネージャ)[東北大学環境科学研究科修士、 九州大学大学院都市システム工学専攻単位取得後退学( 環境経済学)。
IT企業、製造業などでデータサイエンス/ AI分野でのテクノロジーコンサルティング業務に従事後、現職。PwCコンサルティングでネイチャーポジティブの分野のチームを リード。また、環境NGO/NPOとして、20年以上、 環境ビジネスプランコンテスト、生物多様性×ビジネスの主流化、 生物多様性のCEPA(普及啓発)活動に従事。]道家 哲平 氏 (国際自然保護連合(IUCN)日本委員会事務局長)[国際自然保護連合(IUCN)日本委員会事務局長。千葉大学大学院在籍時の翻訳ボランティア活動を経て、2003年より日本自然保護協会(NACS-J)に所属。同協会が事務局を務める国際自然保護連合(IUCN)事務局担当職員を兼務後、2016年に事務局長に指名。2008年の生物多様性条約(COP9)以降、全COPに出席し、2010年愛知県で開催されたCOP10では、NGOグループの全体運営を統括。生物多様性の世界目標に向けて、行政・企業・自治体・NGO・研究者をつなぐ「にじゅうまるプロジェクト」を展開する他、世界動向の情報収集と分析、分かりやすい発信を実践する。各種委員会検討会の委員就任や講演等多数。]
イベント後半では審査員による厳正な審査を経て、優勝者1名、準優勝者2名の発表が行われました。結果は以下の通りです。
優勝 | 藤木 庄五郎 氏 / 株式会社バイオーム 代表取締役CEO
準優勝 | 金 鍾明 氏 / アクプランタ株式会社 CEO・東京大学大学院農学生命科学研究科 特任准教授
準優勝 | 石川 奏太 氏 / サンリット・シードリングス株式会社 代表取締役
登壇された全ての企業様の発表は非常にレベルの高いものばかりで、生物多様性・ネイチャーポジティブ分野は今後さらなる成長が期待されることが審査員の皆様の講評からも何度も指摘されていました。今後の継続的なイノベーションと市場の創出に対しての希望や展望も力強く言及されていました。
イベント終了後には会場参加者同士のネットワーキングセッションで締めくくられました。本イベントを通じ、生物多様性とネイチャーポジティブの分野における日本のイノベーションの最前線が紹介され、参加された皆様に刺激や学びの機会となり、また同じ志を持つ方々同士のつながりが生まれる機会となっていたことを、主催者一同、心より願っております。
環境エネルギーイノベーション(E&E)コミュニティは、今後も定期的にこのようなピッチイベントやパネルディスカッションなどを開催し、環境・エネルギー・サステナビリティ分野でのイノベーション創出と、スタートアップの成長支援を続けていく予定です。
今回初めてE&Eコミュニティのことを知っていただいた皆様へ
CIC TokyoとU3イノベーションズが立ち上げた環境エネルギーイノベーションコミュニティ(E&Eコミュニティ)は、昨今のサステイナビリティやカーボンニュートラルへの関心の高まり、イノベーションによる社会課題解決の期待を背景として、イノベーション・エコシステムのステークホルダーが集い年間を通じて多様な活動をすることによるスタートアップの成長やスタートアップ・大企業・研究機関・行政機関等の協業を通じたイノベーション創出を行っています。
【コミュニティメンバーを募集中です!】
現在コミュニティメンバー(スタートアップや起業家、研究者や企業の個人会員は参加無料!)と協賛企業を募集中ですので、本コミュニティのプログラムについて詳しく知りたい方は、環境エネルギーイノベーションコミュニティ運営事務局(env-startups@cic.com)までご連絡ください。
コミュニティへの参加申込はこちら↓
https://forms.gle/v97kx8FB9aM1QGMM7
X(Twitter)アカウントも開設しました! @eande_community : フォローしていただくことでイベントやコミュニティアナウンスメントをご覧いただけます。
(レポート執筆:E&E事務局)