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貯金2で「令和」へ。チームの開幕躍進に貢献した、平石楽天のディフェンスその底力

みなさん、こんにちは。
信州上田在住の野球好き、郷里の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える楽天ファンの@eagleshibakawaです。

平成最後の日を迎えた4月30日(火)。
セリーグは試合があるなか、パリーグは休養日です。
そのため、この時間を使って、今季の楽天の守備をまとめてみたいと思います。

開幕後の目立った故障者なし

若鷹軍団が未曾有の野戦病院と化すなか、開幕後の楽天野手陣に大きな故障者はいない。(開幕前は今江、岡島があった)

島内の右頸部打撲、嶋の右足の骨挫傷は、いずれも登録抹消するほどの大事ではなく済んだ。
このことで、打順同様、守備も各ポジション主戦級が手堅く起用されている。

◎3月4月スタメン起用数
捕手・・・嶋16、足立9
一塁・・・銀次25
二塁・・・浅村25
遊撃・・・茂木20、藤田5
三塁・・・ウィーラー20、茂木5
左翼・・・島内22、オコエ3
中堅・・・田中25
右翼・・・オコエ14、辰己7、ブラッシュ3、橋本1

ライトは開幕から4月中旬までオコエと辰己の併用になった。
しかし、直近8試合はオコエがスタメン。
どうやら定位置をつかんだと言えそうだ。

大幅改善のDER

3月4月のチーム守備力は上々の好発進だ。

エラーは昨年3月4月より3個少なく、守備率はリーグ2位の.990を記録。
(本塁打を除く)グラウンドに飛んだ打球がアウトになる割合も昨年は.671と低空飛行だったが、今年.725である。

その他もご覧のとおり、いずれも今年のほうが少ない。

野選・・・昨年2個、今年0個
暴投・・・昨年8個、今年3個
捕逸・・・昨年5個、今年1個

昨年は嶋を始め、多くの捕手が暴投に関わった。

そのなかでも嶋は暴投・捕逸で年間40個。
目も当てられない状況が続いたが、今年は暴投・捕逸をよく阻止している。

一方、昨年は3割にV字回復した盗塁阻止率は今年いまだに.000。
嶋マスク時、敵軍ランナーに17企図され17盗塁と走られ放題。

ただ、走者が3塁にいたとき暴投・捕逸が直接失点につながってしまうのに対し、本盗でもない限り、盗塁はそれ自体が直接点につながることはほぼほぼないという点は押さえておきたい。

とはいっても、あまりにも酷すぎ・・・
直接失点につながることはないから良いというわけでは全くない。
この点は守備面における今後の最重要課題だろう。

激増した塀際のフライアウト

外野に目を転じれば、今年25歳になる田中を開幕から使うことができた。
そのことで、今年29歳の島内を最初からレフトに固定することが可能になった。
ライトは俊足のオコエと辰己が入り、前年比で守備範囲が広くなっている。

そのことを実感するのが、塀際飛球だ。

ウォーニングゾーン飛来の打球は長打リスクが高い。
この塀際飛球のアウト率が、昨年56.7%から今年76.2%に大幅アップした。
これはやっぱり、田中、オコエ、辰己といった若手を起用できたことが大きいと思うのだ。

進塁抑止も秀逸な外野陣

外野手の走者進塁抑止能力。
これも以下のとおり、前年比で成績改善している。

◎外野単打のとき2塁走者の本塁生還率・・・昨年51.6%→今年50.0%
◎外野単打のとき1塁走者の三塁到達率・・・昨年30.0%→今年25.9%
◎外野二塁打のとき1塁走者の本塁生還率・・・昨年53.8%→今年53.8%
◎外野飛球のとき3塁走者のタッチアップ本塁生還率・・・昨年100.0%→今年50.0%

注目は『1塁走者の三進率』だ。

この割合が最も高くなるのは、単打が3塁から最も距離が遠くなる右前を襲ったときになる。
だからこそ、走者1塁のとき左打者はひっぱろうとし、右打者は右打ちを試みようとする。

ところが、今年の楽天右翼手は、ここで健闘!
とくに俊足強肩の辰己がライトを守るときが素晴らしく、5度の機会で1塁走者に1度も3塁に行かせなかった。

50.0%に抑えている『3塁走者のタッチアップ生還率』も秀逸。
サンプルの少なさからくる好結果という点はあるものの、ここでも辰己が躍動した。

4/5オリックス戦(●E0-2B)、2点ビハインドの4回1死3,2塁の場面だ。
マレーロの右飛で本塁突入を試みた3塁走者・吉田正を、精度の良い送球でホーム憤死に追い込んだ。
これが辰己のプロ初補殺になっている。

ヒット8本阻止したイヌワシ内野陣

次に、浅村が加入した内野陣に目を向けてみよう。

内野陣の最重要任務は『飛んできたゴロをどれだけ多くアウトに変換するか』になる。
今年、楽天内野陣はこの分野でも健闘した。

昨年3月4月に73.5%を記録したゴロアウト率は、今年75.9%を計測、2.4%の改善になった。

「たった2.4%?」と思うことなかれ。
ここまでのゴロ打球の総数は316本。
その2.4%だから、ヒット7~8本の差なのだ。

前年同月比でヒット7~8本を阻止した楽天内野陣。
この貢献が最大発揮されたのは、、、

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