【試合感想文】 5/4ロッテ0-6楽天:プロ初勝利の松井友飛15イニング連続無失点
大変申し訳ございません
今回は謝罪から入らせてください m(_ _)m
松井友飛がドラフト指名された2021年は、隅田知一郎(西日本工業大~西武1位)を筆頭に大社の左投手豊作と言われた年だった。
当時のイーグルスは左腕によるボリュームは1軍投球回のわずか16.7%。そのため、あのドラフト当時、
とのたまったのは、何を隠そうワタクシです。大変申し訳ございませんでしたっ!
大学1年時から松井友を追いかけてきた担当の山田スカウトは胸いっぱいの1日になったはずだ。
年明け1月、190cm右腕の姿は宮崎県都城市にあった。中日の柳裕也が主宰する合同自主トレに西口直人とともに参加していた。
この日、塾長の柳は阪神戦で8回途中3失点129球の力投むなしく今季3敗目。いっぽう、塾生の松井友は念願のプロ初白星と、柳塾で明暗分かれる結果になった。
試合後、Twitterで「おめでとう」とシンプルながらも祝辞をツイートしたのは、元ヒューストンアストロズで働いていたトレーナーでVoicyパーソナリティでもある、Twitterもインスタも万垢の林泰祐さん。
聞くところによると、オフに松井友のトレーニングをサポートしたとのこと。楽天では他に正隋優弥も師事し、他球団では松本裕樹(ソフトバンク)、森博人(中日)、国吉佑樹(ロッテ)、呉念庭(西武)、大竹耕太郎(阪神)らがいる。
序盤3回まで毎回イニング先頭打者にヒットを許しながら粘った背番号45。ロッテ先発・森遼大朗との1999年生まれ同世代対決に投げ勝ち、これで4/20巨人2軍戦の4回から足かけ3試合15イニング連続無失点だ。
流れをグッと引き寄せた岡島2点タイムリー
打者一巡11人を送り込み、4本のタイムリーを連ねた5回の一挙5得点劇は、今季最大のビッグイニングになった。
この日今季初の猛打賞を記録した先頭・山﨑剛がチャンスメイクの安打出塁。4回まで安定した制球で楽天を苦しめた相手先発・森の、高めに上ずった数少ない失投変化球(※)を逃さずに右前へ弾き返してみせた。
※・・・確認してみると、ほんと数える程度だった。
続く9番・太田光が初球バント成功。6回コブの犠打を含めてこれでチームの走者1塁における真のバント成功率は72.2%まで上昇している。
そして1死2塁、1番・西川遥輝。今季も本戦終了時で打率.188/OPS.570と苦しむ人気選手が、この場面では往時さながらの選球眼を発揮。
3球目で1-2と追い込まれたにもかかわらず、そこから球を見定めてフルカウントから四球出塁した。結果球はインハイの厳しい真っ直ぐ。球審の手が上がらず、がっくり苦笑を浮かべた森の姿が、西川の確かな選球眼を逆に裏付けるかたちになった。
じつは今季の森はここまで滅多に四球を出してこなかった。1軍2軍合計20.1回でわずかに4個、9イニング当たり1.77個と少なかった。
その後2死3,1塁の3番・浅村栄斗による先制の二安は、3アウトにならなかったのは良かったが、個人的にはあまり評価しない。
強い当たりだったが、打球は角度つかずに地を這わされた。しかもセカンド中村奨吾の正面だ。もし昨オフ4年総額10億円の大型契約を結んだ中村がいつもの中村なら、正面堅守からの2塁封殺3アウトになったはず。あの場面は、両軍二塁手の今季不振を象徴するシーンだったと思う。
浅村の3三振は今季初。その1個目は楽天打者今季初の3球全て見逃し三振だった。8回の右中間後方失速の右飛も状態の良いときならフェンス直撃もしくは柵越えコースだったはず。まだまだ主砲は彷徨いの森の中だと感じた。
それよりも、僕が評価しているのは、2死満塁、鈴木昭汰との左vs左を制した岡島豪郎の2点タイムリーだ。
左投手打率は昨年.235、今年も試合前まで.118。vs左投手13打席ノーヒットが続いていたなか、貴重な一撃になった。
打球方向も素晴らしかった!
外野単打で2塁走者が一気にホームを踏む本塁生還率。5/3終了時でパリーグ平均55.6%である。しかし、この数字はアウトカウントと打球方向で大きく変動する。たとえば「2死で中安のとき」という条件設定では、機会19で生還19の100.0%なのだ。2021年のデータを振り返っても平均61.4%のところ「2死で中安のとき」は86.2%の高さだった。
2アウトだから二走も大胆なリードがとれて、積極的な走塁ができる。さらに・・・(続く)
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