日米野球の楽天選手成績で浮かび上がった松井裕樹「真の力量」

2018年を締めくくった日米野球

4年ぶりの開催になった日米野球。
今シーズンのプロ野球を締めくくるのにふさわしい「晴れ舞台」になった。

稲葉監督のもと、侍ジャパンは識者の予想をくつがえす5勝1敗!
そのうち、終盤からの逆転勝利が3度もあり、お茶の間に野球のダイナミズムを届けた。

第4戦が象徴的だった。

2点ビハインドの9回に一挙4得点で5-3の大逆転。

先頭打者四球、二盗、2本のタイムリー。
セーフティースクイズを含む犠打2本。
相手のワイルドピッチに2四死球。
内野ゴロ間のゴロゴー三走生還など、さながらスモールベースボールの見本市のような攻撃だ。

小技だけではなく、今大会はパワーも加えた点が特徴的。

MLBに「NPB新時代到来」を認識させた柳田の衝撃ホームラン2本。
その他にも、岡本、源田、外崎、菊池、上林ら多くの選手が長打を記録。
なかでも、上林のローボール撃ちの面目躍如になった2本の右越二は鮮やかだった。

◎侍ジャパン 台湾壮行試合~日米野球 打撃成績

一方、打高に進むMLBのパワーを再確認する6ゲームにもなっている。

長打も目立ったとはいえ、侍ジャパンのホームランは4本。
そのうち1本は柵越えせず。
対するMLBは10本で、そのうち5本が逆方向へ運んだもの。

たとえば、東京ドームの天井直撃を2度お披露目したソトは、インコース速球を左翼逆方向へ2本運んでみせた。

差し込まれ、打ち上げたかにみえたフライだ。
その飛球がいつまで経っても落ちない。
そうこうするうち、自身の頭上を越えていったと、左翼を守る田中も相当の衝撃を受けたという。

今大会、その田中を含めて楽天から4名が選ばれ、各々貴重な経験を積んでいる。
本稿では楽天選手の成績をまとめてみたい。

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