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【CS試合評】 日本シリーズ進出の扉を押し開くCSファイナル2連勝~10月19日○楽天2-1ソフトバンク


第3戦の則本から始まる表ローテを前に、『日本シリーズ進出』をその視界にくっきり捉えた、貴重な勝利になった。

今シーズン、このカードは接戦が大変多い。
本戦含めて27試合中、3点差以内が21試合、2点差以内は18試合、そして本戦のように1点差試合は11試合になっている。

このカード、楽天は強力な若鷹投手陣を相手になかなか点を取ることができていない(1試合平均3.56得点)。
一方、投手陣の頑張りで相手にも点を与えておらず(同3.07失点)、27試合中で2失点に抑えたのが15試合と多かった。

本戦も、そういう今季の傾向を地で行く2-1の勝利になった。

これで楽天の2勝1敗だ。
この後、カギを握るのは則本vs和田が投げ合う第3戦だ。

楽天打線が苦手にする左腕が先発で立ちはだかり、一方、こちらはCS1stステージ初戦で今季最低最悪の醜態を晒したエースのリベンジ登板になる。
ここで勝ち切り、『CS5連勝&対ホークス5連勝』とすることができれば、僕ら鷲ファンはあと2週間、球音を楽しむことができる。

エースの本領発揮に期待したい!

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・藤田(二)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(三)、5番・島内(中)、6番・アマダー(指)、7番・聖澤(左)、8番・岡島(右)、9番・嶋(右)、先発・辛島(左投)

ソフトバンク=1番・川島(右)、2番・今宮(遊)、3番・中村晃(左)、4番・内川(一)、5番・デスパイネ(指)、6番・松田(三)、7番・明石(二)、8番・甲斐(捕)、9番・上林(中)、先発・千賀(右投)

「国学院コンビ」でもぎ取った7回決勝点

終盤7回の決勝点は、このチームを生え抜きとして長く支えている1歳違いの『国学院大学コンビ』、聖澤&嶋の躍動から誕生した。

この回、先頭打者は7番・聖澤。
今プレーオフ、全試合でベンチ入りしながらも、スタメン出場は初という31歳が執念の口火を切った。

相手先発・千賀に0-2と追い込まれていた、変化球3球勝負だった。
打たされるかたちになったゴロが、三遊間深いゾーンに転がっていく。
逆シングルで追いついた遊撃・今宮からの1塁ワンバウンド送球との競争を、1塁に頭が飛び込んでいき、一足先に制した「泥臭い出塁」になった。

打者走者の1塁ヘッドスライディング。
大半は足が遅い選手による行為だと思う。
あの場面もギリギリ間一髪ではなかったため、脚力のある聖澤なら走り抜けても恐らくセーフだったと思う。

しかし、32歳目前の聖澤があえて頭から飛び込んでいったのには理由があった。

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