【戦評】 楽天打線の両軸スランプ、その原因~8/17●楽天1-6日本ハム
The完敗。今季ワーストタイの2安打
お盆休みのホーム6連戦を3勝3敗で終えた楽天は、8/17~8/25までしばらくビジター遠征に出る。
その最初の2連戦は札幌へ転戦。
主砲・中田を故障で欠き、2年ぶりの泥沼9連敗。
優勝戦線から大きく後退したファイターズが対戦相手になる。
しかし、投打かみ合ったのは日本ハムだった。
9連敗中、1度もなかった先発投手のQSを有原が7回2安打1失点で作る。
当該期間の1試合平均得点2.00と湿った得点力も、本戦は6得点をあげた。
一方、ぼくらの楽天は、投手陣が粘り切れない。
先発・菅原は3四球やボークも絡んで今季最短3回途中4失点のKO。
三番手・辛島も決定的な2点を失った。
打線は今季最少タイの2安打。
その2本はいずれも島内によるものだった。
敵軍エースに7回1失点と、今季楽天戦で4度目のHQSを許した。
今季、有原はほとんどの試合で石川亮とコンビを組んできた。
しかし、本戦は宇佐見と初めてバッテリーを組む。
その効果はさっそく球種割合に表れている。
いつもなら左打者に多投してくるカットボールを、ほぼほぼ投げず。
逆にいつもは3割以下に抑えているストレートの割合を40%近くまで増やし、球主体の組み立てで楽天打線をねじ伏せた。
11打数6安打と有原に相性良かった茂木が5回に空三振を喫した結果球は、本戦最速154キロの速球だった。
これでチーム成績は3位、110試合54勝53敗3分。
日本ハム戦 9勝10敗
後半戦 14勝13敗1分
8月 7勝7敗1分
ビジター 28勝25敗1分
カード初戦 20勝18敗
ゲーム差は1位・ソフトバンクと6.5、2位・西武と2.5、4位・日本ハムと1.0、5位・ロッテと1.5、6位・オリックスと3.5とした。
両軍のスタメン
楽天=1番・茂木(遊)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・ブラッシュ(指)、5番・銀次(一)、6番・和田(右)、7番・ウィーラー(三)、8番・辰己(中)、9番・太田(捕)、先発・菅原(右投)
日本ハム=1番・西川(中)、2番・大田(右)、3番・近藤(左)、4番・清宮(一)、5番・渡邉(二)、6番・王柏融(指)、7番・宇佐見(捕)、8番・横尾(三)、9番・中島卓(遊)、先発・有原(右投)
.
リーグワースト2位の初回失点
立ち上がり、菅原が早々に失点した。
今シーズンの楽天は、初回失点がじつに多すぎる。
2017~2018年は2年連続で62失点にとどめた。
とくに2017年は開幕30戦連続で初回失点ゼロ。
先発陣が立ち上がりの難しさを解消し、チームは波に乗り22勝8敗と躍進した。
今年はやくも72失点。
これはイニング別では最多失点である。
他球団との比較でも、日本ハムに続くワースト2位の多さなのだ。
今季は逆転勝利が多い楽天。
終盤の粘り強さと評価できる一方、裏返せば先制されたゲームの数が多いことを意味している。
逆転勝利が多いのは、分母が多すぎる側面もあるのだ。
主導権を手放しかねない初回失点を、少なくしていきたい。
◎パリーグ球団別の初回失点
日本ハム 74
楽天 72
西武 56
ロッテ 54
オリックス 46
ソフトバンク 38
突きつけられた菅原秀の課題点
この試合、菅原の課題点が改めて露出するゲームになった。
菅原の、、、
※ここから先は読者登録してくださったあなたへ!
後半戦も楽天の試合評/コラムをnoteに綴ります!
購読はnoteマガジン『Shibakawaの犬鷲観戦記【2019後半戦】』がオススメ! 11/30まで所収、1日約18円であなたの野球観広がります!
登録初月無料のまぐまぐメルマガでも同内容を配信中!
読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。