【試合評】 与田コーチがマウンドへ行った直後、投手陣の成績が散々な件~2016年5月6日●楽天イーグルス2-3ソフトバンク
あまりにも重い2試合連続の逆転負け
いったいどうしたらよいのか。
5月に入ってからも、リリーフ陣の立て直しという最重要課題に、メドが立たない。
5月の失点を確認すると、先発の責任投球回である5回までは僅かに6失点。しかし、6回以降では実に25点も失っている。
前日は9回表に松井裕が1点リードを守り切れず、今季初のセーブ失敗を喫した。その後に登板した石橋と共に派手に打ち込まれて衝撃の8失点。今季1イニングで記録した最多失点を更新する悪夢を味わった。
今夜は8回だった。1点リードで三番手・青山が登板。しかし、2死2,1塁で7番・中村晃に逆転の決勝2点二塁打を献上。9回裏にはサファテに撫で斬りにされ、敵地3連戦の初戦をエースを立てたにも関わらず落とし、借金は今季最多タイの4に膨らんだ。
これでチーム成績は、オリックスに抜かれて5位後退。32試合13勝17敗2分の勝率.433になった。ゲーム差は1位・ソフトバンクと7.0、2位・ロッテと4.0、3位・日本ハムと1.0、4位・オリックスと0.5、6位・西武と0.5としている。
各種戦績は、ソフトバンク戦は1勝4敗1分、ビジター戦績5勝9敗1分、5月成績2勝3敗、1点差試合5勝7敗、6回終了時にリードした試合9勝4敗1分になっている。
両軍のスタメン
楽天=1番・岡島(右)、2番・聖澤(中)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(指)、5番・今江(三)、6番・茂木(遊)、7番・島内(左)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・則本(右投)
ソフトバンク=1番・福田(右)、2番・今宮(遊)、3番・柳田(中)、4番・内川(一)、5番・長谷川(指)、6番・松田(三)、7番・中村晃(左)、8番・鶴岡(捕)、9番・高田(二)、先発・中田(右投)
聖澤諒、島内宏明の2年ぶり本塁打で逆転に成功
ゲームは初回に則本が3番・柳田に適時打を許し1点先制されて始まったが、中盤以降、2本のソロホームランで逆転に成功した。
3回には2番・聖澤が、5回には7番・島内が、ともにソフトバンク先発・中田賢一の失投を捉えて右翼席へ。両者の今季1号はいずれも2年ぶりの本塁打。聖澤は高めを、島内は膝元を打ち砕いた。
2本のソロ弾で1点リードした楽天は、6回裏、正念場を迎えていた。
この回は3番・柳田から始まる中軸対決。先頭・柳田の一発長打を警戒した則本はフルカウントから柳田を1塁へ歩かせる。4番・内川をゴロ凡打に取り1死としたものの、5番・長谷川(9球勝負)、6番・松田に連打を許して1死満塁。打席には中村晃を迎えていた。この7番打者との7球勝負を一飛に仕留めると、8番・鶴岡を右飛。このイニングだけで34球と費やしたが、辛くもゼロで終えることができた。
しかし、球数はすでに116球。この球数過多が逆転負けの伏線になってしまった。打者26人中、5球以上勝負になったのが10人。初回も24球と多く、5回も20球。そこへきての6回ピンチでの34球が、梨田監督に7回から継投作戦を決断させた要因になった。
残り3イニング。どのような逃げ切りを描くのか?
3連投のミコライオは使うことができない。
ミコライオ不在の中、どのようにしのぐのか?
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