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【戦評】 借金生活を阻止。本領取り戻した鷲のエース、今季3勝目~8/21○楽天3-1ロッテ
則本、復活の今季3勝目
負ければ5/17以来の借金転落となる危機、エースが意地の好投をみせた。
先週の則本は4回6失点、自力V消滅の戦犯になる不甲斐なさだった。
その悔しさをぶつけた本戦は、ストレートに力強さが戻る快投。
最速153キロのストレートが走れば、スライダーやフォークなど変化球も活きてくる。
マリンガン打線を4回まで無安打に抑えると、7回途中3安打1失点。
唯一の失点もランナーを残した降板後、二番手ブセニッツが打たれたもの。
両外国人など主戦級の不振で、楽天打線の得点力に陰りが生じている後半戦。
1試合平均得点は前半戦4.48から後半戦3.73、直近7試合は2.57に激減。
本戦も3点どまりと力強い援護に恵まれないなか、則本は適時打を許さず、今シーズン3勝目を手にしている。
打線は3回に茂木の12号ソロで先制。
チームにとって8試合ぶりの先制ゲームになった。(先制43試合、先制され69)
終盤7回にはブラッシュのバットに待望の23号ソロが誕生。
後半戦初となる一発は、マリンの夜空に吸い込まれていく滞空時間の長いフライボールになった。
9回は和田が躍動。
左腕・松永による執拗な内角狙いスライダー攻めに最後は上手く対応して左前へ運ぶと、田中の右中間を破る三塁打で1塁から長駆生還した。
敵軍の中継プレーも完璧に決まるなか、本塁返球との際どい競争を間一髪で制した。
打線は敵軍先発・小島に今回も苦しんだ。
前回8/3(△E0-0M)は6回無失点、今回は7回2失点。
ストレートはスピードガン以上の切れがあり、チェンジアップの抜けも良かった。
プレートの3塁側を踏んで投げてくるときの角度にも手を焼いている模様だった。
攻略には課題を残したものの、ホームラン2本と打者の「個の力」で打破。
負ければこのカードの今季負け越しが決まるという瀬戸際、3-1で接戦をモノにした。
これでチーム成績は3位、113試合55勝54敗4分。
ゲーム差は1位・ソフトバンクと7.0、2位・西武と2.5、4位・ロッテ、5位・日本ハムと2.0、6位・オリックスと2.5になった。
両軍のスタメン
楽天=1番・茂木(三)、2番・島内(左)、3番・浅村(指)、4番・ブラッシュ(右)、5番・銀次(二)、6番・和田(一)、7番・田中(中)、8番・村林(遊)、9番・太田(捕)、先発・則本(右投)
ロッテ=1番・荻野(中)、2番・マーティン(右)、3番・鈴木(三)、4番・清田(左)、5番・中村(二)、6番・レアード(指)、7番・井上(一)、8番・田村(捕)、9番・平沢(遊)、先発・小島(左投)
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希少弾になった茂木による早大後輩撃ち!
パリーグの本塁打は以下のとおり、年々増加傾向を辿っている。
2014年 623本
2015年 647本
2016年 628本
2017年 782本
2018年 856本
2019年 692本
今年は各球団約30試合を残すなか、4年前を上回る692本。
これは昨年の856本と並ぶハイペースで、今やパリーグは一発で得点をブーストさせていく野球が基本設定になりつつある。
本戦では敵軍左腕に好投されながらも、そこで飛び出した2本のホームランは価値があった。
なかでも茂木だ。
左vs左を制し、早大の後輩撃ちにもなった12号ソロは、右中間ホームランラグーン行き。
ちょうど本塁から右翼方向に吹いた追い風にも乗るかたちで飛び込んだ一発になった。
目を見張ったのは、、、
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