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【戦評】たった9日間で10.0→6.0に詰めた3位との差~5月25日○楽天6-4ソフトバンク

9回ヒヤヒヤも、終始リードのゲーム展開

交流戦の前、最後のカードは敵地・福岡へ。
若鷹軍団との3連戦の初戦、イーグルスが6-4でとり、指揮官に監督通算800勝利をプレゼントしている。

初回から主導権を握った楽天は、その後もホームラン攻勢で効果的に点を挙げ、終始リードを維持する理想の展開で勝利を収めた。

ただ、9回ハーマンがデスパイネにソロ弾を浴びて2点差に詰められ、1死後に満塁ピンチを招いたときは、ヒヤヒヤもの。
最後は1番・川島を1-2-3の併殺打に仕留め、ホッと胸をなでおろす勝利の瞬間だった。

これでチーム成績は6位、45試合16勝28敗1分の勝率.364、借金は12へ。

ゲーム差は1位・西武と11.5、2位・日本ハムと8.5、3位・ソフトバンクと6.0、4位・オリックスと5.5、5位・ロッテと4.5になった。

とくに大きいのは3位とのゲーム差で、6.0は4/28以来。
5/16には今季最大10.0差だったことをを考えると、わずか9日間で良く盛り返した。

両軍のスタメン

楽天=1番・田中(中)、2番・渡辺直(二)、3番・今江(一)、4番・ペゲーロ(右)、5番・ディクソン(指)、6番・内田(三)、7番・岡島(左)、8番・嶋(捕)、9番・三好(遊)、先発・辛島(左投)

ソフトバンク=1番・川島(二)、2番・西田(遊)、3番・中村(左)、4番・柳田(中)、5番・デスパイネ(指)、6番・松田(三)、7番・上林(右)、8番・塚田(一)、9番・甲斐(捕)、先発・東浜(右投)

あざやか!初回4連打の3点先制劇

ソフトバンク先発は東浜。
今季は波に乗れないシーズンの中、唯一の白星は4/17楽天戦(●E3-5H)だった。

6回途中3失点で白星を献上したそんな相手右腕に、初回に短長4連打で畳みかけた3得点は、実にあざやか!
のっけから相手の戦意をくじき、工藤監督を渋い表情にさせる「先制パンチ」になった。

1死後、口火を切ったのは、2番・渡辺直。
4/28西武戦(●E3-7H)以来、3度めの先発出場になったベテランが仕事をした。

まるで前夜9回2点三塁打の余勢を駆る中安になった。

前夜の結果球は澤田とのフルカウント勝負の145キロ速球。
本戦も2-2から147キロ速球を仕留めている。

本戦を終えて渡辺直の打率は.185と依然低迷している。
しかし、145キロ以上のスピードボール戦績は、サファテ撃ちなど含めて8打数4安打、1三塁打、1四球の打率.500に。
極端に短く持ったバットを操り、力負けしないコンパクトなスイングでの応戦が奏功している。

145キロ以上のスピードボール戦績と言えば、今季の「ミスター8」はもっと凄いのだ!!!

ここまで29打数14安打、2二塁打、2本塁打、2三振、1四球の打率.483
今季放ったヒット37本中、その37.8%を145キロ以上で量産しており、この数字1つ見てもその好調ぶりが分かる。

渡辺直を1塁に置いた当該場面でも、同様だった。

東浜が右打者の内角を狙って内角に投げ切った数少ない速球(145キロ)を引っ張って応戦。
サード松田の守備網を射抜く左安でつないでいく。

仕上げは4番・ペゲーロ。
ベテランが作ったチャンスに応える先制の2点二塁打になった。

相手バッテリーの高め釣り球攻勢に屈することなく、1-2からの高め149キロを一閃。
黒のバットで左中間を切り裂いたツーベースは、渡辺直、今江を楽々ホームに迎える殊勲の一撃だ。(E2-0H)

3月4月は打率.214、バットを振ったときの空振り率37.1%と苦戦した、、、

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