【試合評】切磋琢磨のチーム内競争~2016年7月27日○楽天イーグルス6-2ソフトバンク
外国人3人同時スタメン起用は今季3度目にして待望の機能を見せた。
過去2回は7月22日ロッテ戦(●E1-12M)で僅か5安打、7月26日ソフトバンク戦(●E0-6M)で4本のヒットのみと振るわずに終わったが、本戦では13安打6得点。
3番・DHのウィーラーが19号2ランを含む2安打3打点の活躍を見せると、4番・一塁アマダーはチャンスメイクの二塁打を含む2安打、6番・左翼で出場したペゲーロは来日初の適時二塁打を含む3安打1打点。外国人トリオで7安打4打点で、ヒーローインタビューにはペゲーロとウィーラーの両名が呼ばれている。
筆者はお立ち台に誰が登壇したかという記録を2013年以降つけているが、外国人が揃って登壇したのは、2013年以降で本戦が初になった。
試合は7回表までE3-2Hと1点差のロースコアゲームになった。楽天先発・釜田、ソフトバンク東浜、いずれも本調子ではなく得点圏に走者を背負う不安定な粘投になった。両軍の監督は責任投球回を待たずに先発を諦め、継投作戦に入り、なんとかしのいで1点差の接戦。
その中、次なる決定的な一手を指したのはイーグルスだった。
魔の7回表、左翼ペゲーロの左飛失で抱えた1死2塁のピンチを途中出場の一塁・銀次と1塁ベースカバーに入った福山の好連携でゼロに防ぐと、ラッキーセブンの7回裏、楽天が試合を決める3得点を上げている。
この回は1番・島内から始まる攻撃。同郷の釜田先発試合で今季22打数8安打の打率.364と良く援護していた島内は、ここまで左邪飛、三犠、四球とノーヒットだったが、ラッキーセブンのこの回は中前へ弾き返し安打出塁。2番・岡島送りバント後の1死2塁、4番・ウィーラーのバットが火を噴いた。火消しに出てきた三番手・森の失投147kmを完璧に芯で補足する19号2ラン。
さらにその後、途中出場の4番・銀次、5番・今江が連打で1死2,1塁と再びチャンスを作ると、6番・ペゲーロによる本戦2本目のツーベースがタイムリーになった。(楽6-2ソ)
両軍のスタメン
ソフトバンク=1番・福田(右)、2番・今宮(遊)、3番・柳田(中)、4番・内川(一)、5番・松田(三)、6番・中村(左)、7番・長谷川(指)、8番・鶴岡(捕)、9番・牧原(二)、先発・東浜(右投)
楽天=1番・島内(中)、2番・岡島(右)、3番・ウィーラー(指)、4番・アマダー(一)、5番・今江(三)、6番・ペゲーロ(左)、7番・後藤(二)、8番・足立(捕)、9番・三好(遊)、先発・釜田(右投)
リードを4点差と広げた楽天は、8回はミコライオ、9回は松井裕の勝利の方程式。ミコライオは複数走者を背負いながらもゼロで切り抜けると、松井裕が三者凡退投球でゲームを締め、楽天が前夜の借りを返すビクトリーを飾った。
これでチーム成績は4位、88試合36勝50敗2分の勝率.419、ゲーム差は1位・ソフトバンクと22.0、2位・日本ハムと18.5、3位・ロッテと12.5、5位・西武と1.5、6位・オリックスと3.0になった。
各種戦績は、7月7勝10敗、後半戦2勝5敗、ソフトバンク戦4勝11敗1分、コボスタ20勝19敗1分、先制した試合18勝10敗2分、6回終了時にリードした試合26勝6敗1分の推移としている。
▼開幕88試合終了時点での各年度成績。今季は失点が2011年以降で最も多い。秋のドラフト1位を含む上位は即戦力投手指名になるのだろう。
来季契約へ向けた外国人選手の競争激化
3位とのゲーム差が12.0に開いた中、ペゲーロ、ペレスといった新外国人を7月に入ってから入団させた楽天は現在、表向きは可能性のある限りCSを目指すとしながらも、実態は来季へ向けた外国人選手の選別作業に入っている。
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