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【戦評】 イヌワシ打線「好球必打」を象徴する必見データ~4/9○楽天7-6西武

因縁ライバル相手に乱打戦を制す!

県営大宮球場で火蓋が落とされた西武1回戦。
両軍二ケタの合計22本のヒットが飛び交う乱打戦になった。

22安打の86.4%が4回~7回の合計4イニングに集まるゲリラ豪雨的な激戦。
打ち合いの1点差を最後に7-6で制したのは、イーグルスだった。

4回裏と5回裏、両軍主砲による鮮烈すぎるホームランの共演もみどころになった。

1本目は4回裏、楽天先発・辛島が浴びた4番・山川による5号3ランだ。

その直前の4回表、イーグルスは2安打1死球で今シーズン2度目の無死満塁を作り、4得点をあげていた。
そのなかには6番・銀次の一ゴを山川がファンブルして三走生還する適時失策も含まれていた。

今季目標に50発を掲げる4番の前に複数走者を出し、そして迎えたエラーを喫した直後の打席。
辛島によるボール先行3-1からの失投を左中間へ雄大な放物線で運ばれてしまった。

2本目は5回表、3番・浅村の古巣撃ち5号2ランである。

4点先制で主導権を握ったかにみえた優位な戦況を敵軍主砲の3ランで一気に引き戻されイヤな雰囲気になりかけたなか、味方の窮地を救う値千金2ランは、左翼席後方を彩る夜空の桜並木めがけて飛んだ圧巻の場外ホームランになった!

これで再び活気を取り戻した鷲軍は、8回以降は勝利の方程式へ。
三番手・森原が2失点を喫したものの、先制4点をあげた4回以降、1度もリードを譲ることなくゲームセットを迎えている。

それにしても、大きな1勝になった。

楽天の日程は週明け火曜日まで、西武2連戦、ソフトバンク3連戦、再び西武2連戦と、昨季リーグ優勝チームと日本一球団との戦いが続く。
4月日程の山場でアクセルを踏むのか、減速を余儀なくされるのかでは大きく異なってくる。
その意味でも、初戦の壮絶な点取り合戦を1点差で制した意味は価値大と言えそうだ。

これでチーム成績は10試合を終えて6勝3敗1分の2位。
ゲーム差は1位・ソフトバンクと0.5、3位・西武と1.5、4位・ロッテ、5位・日本ハムと2.5、6位・オリックスと3.0になった。

両軍のスタメン

楽天=1番・田中(中)、2番・茂木(遊)、3番・浅村(二)、4番・島内(左)、5番・ウィーラー(三)、6番・銀次(一)、7番・ブラッシュ(指)、8番・嶋(捕)、9番・辰己(右)、先発・辛島(左投)

西武=1番・金子侑(左)、2番・源田(遊)、3番・秋山(中)、4番・山川(一)、5番・外崎(二)、6番・栗山(指)、7番・木村(右)、8番・岡田(捕)、9番・熊代(三)、先発・ニール(右投)


見逃せない序盤の危機脱出

1点差を制した決定的要因はいくつかあると思う。

三番手・森原が精彩を欠きながらも、同点・逆転は許さずにリードを維持したこと。
その虎の子の1点をハーマン、松井が完璧に死守したことなども大きい。

3点リードの6回、二番手・宋家豪が満塁でゼロに抑えたこと。
もしここで失点を喫していたら、ゲッツーで2死走者なしにしながらもそこからピンチを作っての失点になったため、イヤな雰囲気になりかねないところだった。

しかし、ぼくは、、、

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