【戦評】6連戦アタマ引きずりこまれた消耗戦。1位とは今季最大2.5差に~8/25●楽天4-8ロッテ
1位とのゲーム差は今季最大2.5へ
今季初にして唯一の2週連続ビジター日程を五分で乗り越え帰仙した楽天。
8月最終週の火曜日はホームに今季8勝4敗と大きく勝ち越しているロッテを迎え、仕切りなおしの一戦になるはずだった。
しかし、待ち受けていたのは痛すぎる敗戦、今季4度目の3連敗だった。
先発・弓削は自己最短1.1回降板(4安打3四球3失点)。
イーグルスの先発が2回途中まで降板を余儀なくされたのは、藤平がわずか7球で危険球退場になった7/26○E5-4B以来の今季2度目である。
勝利投手は古巣戦3度目でようやくの白星をあげた美馬。
6回8安打4失点のまさに粘投で今季5勝目を飾っている。
ロッテ13回戦は初回相手の3点先制劇で始まった。
楽天も2回にすぐさま3点を奪取し追いついている。
2回無死満塁で渡辺佳の2点二塁打、無死3,2塁から太田の三走生還内野ゴロで同点にした。翌3回には先週水曜日以来となる浅村のタイムリーで1点を勝ち越し。
その後は4回から6回まで両軍ゼロの小康状態が続いたが、7回に五番手シャギワが炎上した。打者一巡の11人、長短5安打3四死球を集められ大量5失点、趨勢は決まった。
これでチーム成績は3位、57試合29勝25敗3分の貯金4へ。
各種戦績は8月10勝9敗2分、直近10試合2勝6敗2分(得点40/失点66)、ロッテ戦8勝5敗、楽天生命パーク17勝12敗1分、カードの初戦6勝5敗、6回終了時にリードしている試合23勝4敗1分に。
ゲーム差は1位・ソフトバンクと2.5、2位・ロッテと1.5、4位・日本ハムと1.0、5位・西武と5.5、6位・オリックスと9.5になった。
1位と楽天のゲーム差は今季最大に広がった。
◎両軍のスタメン
ロッテ=1番・角中(指)、2番・中村(二)、3番・マーティン(左)、4番・安田(三)、5番・井上(一)、6番・清田(左)、7番・福田秀(中)、8番・田村(捕)、9番・三木(遊)、先発・美馬(右投)
楽天=1番・小深田(遊)、2番・田中(右)、3番・鈴木(一)、4番・浅村(二)、5番・島内(左)、6番・ロメロ(指)、7番・渡辺佳(三)、8番・太田(捕)、9番・辰己(中)、先発・弓削(左投)
◎試合展開
痛感させられた高梨不在
大方の見方は、1点リードした7回にシャギワが5失点、逆転負けをくらったところだろう。野球の構造上、勝って当然とされる6回終了時リードのゲームを落としたのは痛恨だった。
高梨不在を痛感する試合になった。
左打者キラーの不在をこれほどまで感じたのは、柳田に良いように大暴れされ2勝4敗と負け越した7/7~7/12敵地ソフトバンク戦以来かもしれなかった。
というのは、7回は3番・マーティン、4番・安田と左打者2人から始まる局面だったからだ。昨年までは高い確率で左サイドスローの出番である。
しかし、左サイドスローどころかベンチに左投手が1人もいない今の楽天にあっては、シャギワを投入するしかなかった。
このとき、ベンチに残っていた投手は他に、森原、牧田、ブセニッツ、津留崎、そしてこの日1軍再登録されたばかりの近藤だった。
◎楽天のベンチ入り投手陣
安楽智大 2回
酒居知史 4回
宋家豪 6回
シャギワ 7回
近藤弘樹 7回
森原康平 9回
津留崎大成
牧田和久
ブセニッツ
先発が2回途中でKOになったことで楽天は安楽、酒居を早々に注ぎ込み・・・(続く)
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